会場に入ると何と舞台の上はゴミ屋敷状態。新聞紙、ゴミ袋等が散乱している。劇とはいえ、正月早々気持ちが尻込みします。劇が始まるまで観客は目の置き所がない状態です。
でもよく見ると中央に盛り上がった新聞紙の山が二つほど。ひょっとしたらこの中に役者がいるのではないか、という密かな好奇心。幕が開く。その好奇心は当たる。二人の男がむっくりと起き上がる。
一人はむさい中年青年だ。何とランニングにトランクス . . . 本文を読む
なかなか秀逸で興味深い題名だ。だいたい演劇においては、あまり題名を気にしないんだが、今回はなぜか面白がったものである。
そして幕は開き、一人の青年がまさにデスクらしきものに座っている。ここはどこよりも心地がいいと。人類が難を逃れ辿り着いた聖地のごとく、、。
そこに現代若者を象徴するような無気力で少々ニヒルな青年が机上を頻繁に訪れる。人生懐疑論的な若者はだんだんと中庸な市民へと変貌してゆき、そし . . . 本文を読む