ぼくはあまり本を読んでいて泣いてしまうことはないのだが、この本のラストでそれが舞い込む。部屋で読んでいたわけではなかったので、処置に困惑する。
思いがけない犯人像も面食らったが、まあよしとしよう。それよりもなあ、あのラストはなあ、(ちとしつこいかなあ)、冒頭のシュークリームはずっと覚えてはいたんだがねえ。
最近のミステリーでは広く深くファンを包み込むいい作品でした。掘り出し物だ。こういうのが当 . . . 本文を読む
5つの短編集。最初の表題でもある「人間と~」が特に秀逸。日本推理作家協会賞受賞作なのも納得感大。緊張感といい、その思想ともいえる綿密な対話は所詮は賭け事とはいえ、ものすごく大きい。久々に短編を読む楽しみを感ず。
最初の1編を読むとあとはちと普通っぽい。ながしても読めるほど。この辺りも深見の魅力の一つなのだろうか。
かなりのインテリと読む。 . . . 本文を読む
最初の方で二十歳とは人生の折り返しだという。それは正しい。年齢の半分が折り返しではない。実にながーい10代(11歳から19歳)は実は人生へのTRY&ERRなのであります。でもこの映画はそう言いながら、彼ら3人は軟弱のまま2時間浮遊する、、。 . . . 本文を読む
別役の定番を行きそうな不条理劇。普通の人間(一応主役たる営業マン)からはなぜそうなるの、という連続から最後にあッと驚く悲劇が用意してあった。
これは面白かったなあ。90分。緊張した時間の流れ。途中はあれっと思われるダンスがあったかと思うと、それからは佳境ののクライマックスへまっしぐら。
7人の役者が皆それぞれ立派。役に入り切っている。素晴らしい舞台だ。しかも30人ぐらいしか入らない狭い空間。俳 . . . 本文を読む