関西きっての人気及び実力劇団だ。今回の出し物は「漂流」。人生はそろそろ終わりに近づいている吾輩も今でも漂流していると言える。相変わらずドタバタ劇からの始まりであるが、時々どすんと居座ったような静かな人生への吐息が感じられる内藤ならではの演劇である。
深い。舞台狭しと溢れている様々なガラクタさえいとおしくなってくるから不思議だ。
出演者の演技の達者感も抜群だが、バックに流れる映画音楽ががぜんいい . . . 本文を読む
題名からして、すぐ読もうと思いました。期待が多少あったんだけど、設定等それ以上の出来。ミステリー的にはそれほどでもないが、全体を包む詩的で小哲学的な内容もなかなかほれぼれする。僕の好みである。
何と言っても、AからFまでの6つの観覧車に当然ながら6つの人生がうごめいている。構成が、観覧車で回っているように短い文章でぐるぐる回る。そしてラス前では、順序が破綻し6つの観覧車が後戻りする。そして文字数 . . . 本文を読む