セントの映画・小演劇 150本

観賞数 2024年 映画 93本、 演劇 71本

いけないII(文藝春秋) (2022 道尾秀介) 85点

2022-11-24 19:29:49 | 読書遍歴
3編のオムニバス作品と終章のあっと驚く真実に戦慄する。 道尾の作品に出てくる登場人物はみんな影を帯び、人間が哀しい存在であることをうかがわせる。それは子供でも容赦なく陰影をつけ、描いてゆく。生きることは哀しいことなんだなあとつくづくと考えさせられる。 この視点が道尾の魅力でもある。ミステリーの手法を取ってはいるが、まさに文学であると僕は思う。今、そういう意味で日本に数少ない作家だと思う。 前 . . . 本文を読む
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