戸田観音
2024-03-26 | 史跡
薩摩川内市中村町の戸田観音を紹介します。川内川と樋脇川の合流地点の左岸にあります。
森の中の参道を進むと神社(お堂)があります。
戸田観音です。
内部。
1459年4月22日、祁答院徳重(祁答院渋谷領主)の娘が、川内川上流の宮之城で侍女7人と舟遊びをしており、藤の花を折ろうとして川に落ちました。
正面に木像の観音像があり、その下に2体の河童の像があります。
驚いた侍女たちは助けようとしましたが、見つけることができず、責任を負って入水自殺しました。3日後に姫の遺体は、ここ戸田の淵に浮かびました。
観音像。
これは河童のいたずらだとして、姫たちの冥福を祈って観音像を安置し、その足元に河童の像を置き、石の板碑に梵字を刻んで悪さを閉じ込めました。
2体の河童の像。
それ以来、この付近では溺死者はいないそうです。
左の像。
境内の石塔群。鎌倉末期から戦国時代の石塔です。
左の石塔。
仏像が3つ刻まれた五輪塔。
3つの仏像です。
この五輪塔は、1つの仏像が刻まれています。
参道の石塔。他にも多くの石塔があります。