鹿児島の自然と食

鹿児島の豊かな自然(風景、植物等)、食べ物、史跡を紹介します。

カライモの花他

2009-07-12 | 植物
種子島にカライモ(サツマイモ)の花が咲いていました。


サツマイモ(薩摩芋)ヒルガオ科
ヒルガオ科なので、アサガオやヒルガオにそっくりな花です。
種子島は、カライモ畑が広がっていますが、カライモの花はめったに咲きません。

次は、そのヒルガオです。


グンバイヒルガオ(軍配昼顔)ヒルガオ科
浜辺に咲いています。
葉の形が、軍配に似ていることから名づけられています。


ヒメヒオウギズイセン(姫檜扇水仙)アヤメ科
道路脇に咲き乱れています。
園芸種として導入したのが、野生化したものです。
花を吸うと甘い蜜が出ます。
葉は、草笛になります。


ゲットウ(月桃)ショウガ科
これも種子島に多い植物で、島のあちこちに密生して咲いています。
種子島でシャニン、奄美大島でサネン(サネン花のサネン)といいます。
葉はいい香りがし、おにぎりを包むのに用いられます。


サフランモドキ(サフラン擬き)ヒガンバナ科
畑や田んぼの土手に咲いています。
サフランに似ていることから名づけられていますが、サフランはアヤメ科だそうです。
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山ケ野金山跡(2)

2009-07-11 | 史跡

山ケ野金山跡の2回目です。


立派な石塀の門がありました。
家は廃墟になっています。


ポール・オジェ居住地跡。
ポール・オジェは、明治10年、フランスから招かれた鉱山技師です。


精錬所跡。
蒸気で精錬していたそうです。
当時のものと思われる石垣が残っています。


賽の神(道祖神)。


何もない山中に立派な石垣が残っています。
こんなところにも歴史を感じます。


斜面に坑道の入口がありました。
火入れ坑です。
鉱山開発の初期にできたものと考えられ、火を焚いて岩盤を軟らかくしたことからこの名があります。
この辺一帯が、最も金を産出したところです。


坑道の入口に近づきました。


中を除くと、水が溜まっています。
この坑道は、多くの坑道や竪坑とつながっているそうです。
当時の技術では、多くの死者も出たのではないでしょうか。
付近には古い墓石があるそうです。

山ケ野金山跡は、寂しい山の中の集落にあり、観光地化されていません。
日曜日でしたが、私のほかに史跡を訪ねる人影は見られませんでした。
人影のない山中の史跡を一人で訪ねていると、当時の鉱夫や女郎さんたちの霊が感じられるようでした。

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山ケ野金山跡(1)

2009-07-10 | 史跡

天降川源流にある山ケ野金山跡の史跡を紹介します。
場所は、霧島市横川町山ケ野です。
山ケ野金山は、寛永17年(1640年)、宮之城領主島津久道によって採鉱が開始され、最盛期は2万人の鉱夫が働き、佐渡金山と並ぶ江戸時代の二大金山でした。


田町遊郭跡。
九州三大遊郭のひとつだったそうです。
女郎墓はありませんが、ここで亡くなって葬られた女郎さんもいたでしょうね。


恵比須堂。


石畳の通り。
左には立派な武家門の家があります。
川の石橋は山ケ野橋。
歴史を感じます。


前の写真の武家門。


山ケ野橋の上流にある山神社。


廃墟になった家に武家門がありました。
門も壊れかけています。


御仮屋(御座所)跡。
島津藩主が来山したとき、御座所となったところです。
今は、山ケ野ふれあい交流館になっています。


御仮屋跡の庭にあるモミの大木。


同じく、庭にあるイヌマキの大木。

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天降川源流を訪ねて(15)

2009-07-08 | 源流を訪ねて
霧島市横川町の、安良神社の上流まで来ました。


天降川左岸の支流にある石橋の第二橋です。
 橋長:4.54m
 幅員:3.46m
 架設年代:明治35年
草に覆われてアーチがよく見えません。


天降川を上流に行くと、左岸の支流に石橋の第一橋があります。
 橋長:5.02m
 幅員:3.53m
 架設年代:明治35年


第一橋の内部。


山ケ野に到着しました。
金山跡があるところです。
この上流に、石橋が二つあります。


下流から見た夷橋(えびすばし)。
 橋長:6.42m
 幅員:3.35m
 架設年代:不詳


夷橋から上流を見る。
山ケ野橋が小さく見えます。


下流から見た山ケ野橋。
 橋長:4.26m
 幅員:2.06m
 架設年代:不詳


上流から見た山ケ野橋。
下流に夷橋が見えます。


山ケ野集落の上流に行きます。
コンクリートヒューム管が二つ並んだ橋がありました。
これが本当の眼鏡橋。


前の写真の上流です。
天降川源流の旅はここまでとします。
次回から山ケ野金山跡の史跡を紹介します。
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天降川源流を訪ねて(14)

2009-07-06 | 源流を訪ねて
横川中学校から上流へ行きます。


潜り橋がありました。


川の左岸に安良神社があるので寄ってみました。
創建は和銅元年(708年)と古く、鹿児島神宮、霧島神宮とともに、大隅5社に数えられる由緒ある神社です。
京から落ち延び、この地で自害した安良姫の霊を慰めるために建てられたといわれます。


御神木の杉。
 幹周り:5m
 樹齢:約400年


杉の根元。


安良神社の少し上流に、小さな滝がありました。


滝の上流。
岩は苔むして、うっそうと緑がかっています。


上流に行くと川幅は狭くなり、山あいの田園風景が広がります。
源流の山ケ野金山跡は近いです。
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天降川源流を訪ねて(13)

2009-07-05 | 源流を訪ねて
大隅横川駅の近くまで来ました。


駅前を流れる支流の清水川です。
写真撮影位置の右に大隅横川駅があります。
駅舎は九州で最も古いものですが、これは後日紹介します。


天降川本流に戻りました。
金山橋です。
この名前は、山ケ野金山から採ったものでしょう。


金山橋から上流を見る。
橋は県道に架かる橋です。


横川中学校の近くまで来ました。
堰があります。


中学校横の道路脇に、真乗院跡の史跡があるので、寄ってみました。


前の写真の岩壁にある像です。


仁王像は破壊されています。


横川中学校の横から上流を望む。
次回は、安良神社を訪ねます。
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チキンライスの思い出

2009-07-03 | エッセイ
昭和40年代、父は種子島から東京へ出稼ぎに行っていた。
例年、正月前に帰省するのだが、家族6人で東京見物をすることになり、ある年の年末、母と子供たちで父の出稼ぎ先へ行った。
当時、飛行機は庶民のものでなく、西鹿児島駅から寝台列車で丸1日かけて東京へ行った。

着いたのは、江東区のビル建設現場にある父の飯場だった。
出稼ぎ者はみな帰省しており、残っているのは父と青森県八戸の人の二人だった。
その人は、私たちが来たことをとても喜んでくれたが、言葉がまるでわからなかった

東京、神奈川を見物し、日光にまで足を延ばして、家族旅行は楽しいものだった。
交通博物館という、一般の観光コースにないところへも行ったが、コースは全て父が決めていた。

ある晩、銀座のレストランへ食事に行った。
銀座というところを見せてやりたいという親心だったのだろう。
注文したのは、チキンライスだった。
おそらく、メニューの中で一番安いものだったろう。
値段は800円だった。
一般の食堂のチキンライスが200~300円のころである。
特に豪華でも美味でもなく、普通のチキンライスだった。
それどころか、量が少なかった。
華やかな銀座通りを眺めながら、家族で高いチキンライスを食べたことが記憶に残っている。

その後、母が自宅でチキンライスを作ってくれたことがある。
それを食べながら、話は自然と銀座で食べたチキンライスのことになった。
「東京のチキンライスは、たったこれくらいで800円もしたなあ」
私には、銀座のレストランのチキンライスより、母のチキンライスのほうがおいしく感じられるのだった。

今、チキンライスを見ることがなくなったが、いったいどこへ行ってしまったのだろう。
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久志のアコウと秋目のソテツ

2009-07-01 | 巨樹・古木
南さつま市坊津町の丸木浜から、北に少し行くと久志(くし)浦です。


久志浦を南から望む。


久志浦の南に久志漁港があり、そこの道路脇に2本のアコウの大木があります。


前の写真の右のアコウ。
三差路の角にあります。
道路に覆いかぶさるように枝を広げています。
 幹周り:8m
 樹高:23m
 樹齢:300年


根元。



久志浦から北に行くと、秋目浦です。
鑑真記念館があるところです。


ここに、国の特別天然記念物に指定されているソテツがあります。
国道226号と県道の三差路の斜面です。
九州南部は、ソテツの自生北限地に当ります。
この他、指宿市、南大隅町、肝付町に自生しているソテツが国の特別天然記念物に指定されています。


岩盤の斜面にへばりついて生えているソテツ。
ソテツ(蘇鉄)ソテツ科
雌雄異株の植物です。
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