■『世界の歴史 9 アメリカの独立と南北戦争』~アメリカ合衆国の発展
監修:木村尚三郎 漫画:古城武司
・ジェームズ・タウン:イギリス人による植民生活のはじまり。ひどい食料不足と伝染病で絶滅の危機を原地民(インディアン)が救った。ジョン・ロルフがインディアンの王女ポカホンタスと結婚。お祝いにタバコをもらい、バージニアのタバコはヨーロッパで大流行する。
・ピューリタン(清教徒):イギリスで迫害を受け、メイフラワー号に乗って上陸した地をプリマスと名付けた。ピルグリム・ファーザーズと呼ばれる。その後、マサチューセッツにはアメリカで初めての大学、ハーバード大学が作られた。
●独立戦争:土地を巡ってイギリス軍vsフランス&インディアン軍で戦争になった。イギリスの勝利後、本国が植民地に高い税をかけようとしたので、ワシントンは「神よ、われに自由を与えよ。しからずんば死を!」と演説し、大陸会議を経て協力し、独立を賭けてイギリス軍と戦争をした。フランスの援助により勝利し、1783年パリで講和条約が結ばれた。
・独立記念日:7月4日。1776年に独立宣言が大陸会議で認められ、全世界に発表された。
・ジョージ・ワシントン:測量技師から、後にアメリカ合衆国初代大統領になり、アメリカ建国の父と呼ばれた。死後、合衆国の首都はワシントンに移された。
・東インド会社:1600年にイギリスが作った東洋との貿易のための会社。紅茶や香辛料を輸出入していた。アメリカ人は、本国イギリス人同様、紅茶を好んだが、紅茶を積んだイギリス船を襲った事件後、コーヒーを飲むことが流行った/驚
●西部開拓:第三代大統領トマス・ジェファーソンに命じられ、陸軍中尉メリウェザー・ルイスとその友人ウィリアム・クラークが未開の西部へ出発した。ミズーリ川を進み、ロッキー山脈を越え、コロンビア川を下り、1805年に西海岸に抜けた。その後、国道ができ、開拓が進むにつれてインディアンとの衝突も激しくなった。1830年インディアン強制移住法を制定。
・ジェロニモ:アパッチ族のインディアン。白人と10年間も争いつづけた。
・開拓者精神:フロンティア・スピリッツ。原野を切り拓いた人々の努力と労働にかける精神。
・ロバート・フルトン:1769年イギリスでジェームズ・ワットが蒸気機関を発明。1803年フルトンは蒸気船の運転に成功。初の実用蒸気船クラーモント号を造った。
・アラモ砦:メキシコとアメリカが戦ったテキサスの地。デビー・クロケットら義勇軍が全員戦死した。「アラモを忘れるな」が合言葉。
●ゴールド・ラッシュ:カリフォルニアに金鉱が発見され、世界中から人が押しかけ、19世紀末まで続いた。金が尽きると、人々は住みつき、農業などをした。
・ペリー来航:捕鯨船の燃料・食料補給のためにも日本との通商が大事と考え、1853年浦賀に艦隊を停泊させ、徳川幕府に開国を迫った。和親条約を結んだ後、1860年咸臨丸に乗って勝海舟、ジョン万次郎、福沢諭吉らがアメリカに派遣した。
・エブラハム・リンカーン:南部の奴隷売買を見てショックを受け、働きながら法律や測量を勉強。25歳でイリノイ州議会議員に当選。弁護士、共和党員を経て大統領に就任。1865年劇場で南部出身の役者に暗殺された。
・アンクル・トムの小屋:ハリエット・ストー夫人著。黒人奴隷のトムが、白人の奴隷主の間を次々に売られ、ムチでうち殺される一生を描いて、奴隷問題について大きな論議を呼んだ。
●南北戦争:奴隷問題を巡ってアメリカが南北に分かれて対立し、1861年サウスカロライナ州チャールストン港にあるサムラー要塞を南部軍が砲撃したことから勃発。1863年ペンシルベニア州ゲティスバーグの丘での激戦で両軍あわせて5万人も死に、のち国有墓地となる。「人民の、人民による、人民のための政治」と言ったリンカーンの有名な演説が行われた。南北戦争の戦死者は60万人。これはアメリカが行ったすべての戦争の戦死者数より多い。
・ロバート・リー将軍:南軍総司令官として活躍。北軍総司令官はグラント将軍。
・秘密結社KKK団:クー・クラックス・クラン。奴隷解放に反対して結成された。
・マーク・トウェイン:水先案内人、新聞記者、上院議員の秘書などを経て作家となる。「トムソーヤの冒険」「ハックルベリー・フィンの冒険」など。「金ぴかの時代(Gilded Age)」は南北戦争後の実業家や政治家の堕落した様子を皮肉って描いた小説。1870年~1890年を金ぴかの時代と呼ぶようになった。
・鉄道:1869年オマハからサクラメントまで大陸横断鉄道が完成。
・アンドリュー・カーネギー:スコットランドからの移民。鉄鋼王となって、引退後、多額を教育・学術・社会事業に寄付。カーネギーホールを建てた。
・ジョン・ロックフェラー:南北戦争中から石油業に進出して大富豪となる。のちにロックフェラー財団を築き、貧しい人たちに寄付をした。
・グラハム・ベル:電話と発明。
・トマス・エジソン:電灯・蓄音機・映写機・発電機などを発明。
・ヘンリー・フォード:エジソンの会社で主任技師をして、1903年フォード自動車会社を設立。誰にでも買える安くて丈夫なガソリン自動車は20年間に1500万台も生産され、全世界を走る自動車の半分はT型フォードと言われるまでになった。
・ライト兄弟:ウィルバーとオービルの兄弟が世界で初めてガソリンエンジンによる飛行機飛行に成功した。
巻末にはこの時代を扱った映画も紹介されてた。
「風と共に去りぬ」「アパッチ砦」「騎兵隊」「駅馬車」「天国の門」「黄金狂時代」など。
アメリカ周辺の国々の建国も簡単に紹介されてて興味深い。
メキシコ、カナダ、ブラジル、ペルー、チリ、アルゼンチン、コロンビアetc..
ポルトガルやスペイン、イギリスの植民地だったのが独立していった。
・自由の女神:1876年アメリカ合衆国独立百周年を記念して、フランスから贈られた。土台の予算がなかったため、新聞が寄付を呼びかけ、集められたお金で土台がつくられた/驚
・フォスター:作曲家。歴史の浅いアメリカで、古くから親しまれた民謡と言える。「おおスザンナ」「ケンタッキーのわが家」「草競馬」「オールド・ブラック・ジョー」など。
いまや世界を回してると言っても過言じゃない自由の国・アメリカ大国のなりたちも面白い。
監修:木村尚三郎 漫画:古城武司
・ジェームズ・タウン:イギリス人による植民生活のはじまり。ひどい食料不足と伝染病で絶滅の危機を原地民(インディアン)が救った。ジョン・ロルフがインディアンの王女ポカホンタスと結婚。お祝いにタバコをもらい、バージニアのタバコはヨーロッパで大流行する。
・ピューリタン(清教徒):イギリスで迫害を受け、メイフラワー号に乗って上陸した地をプリマスと名付けた。ピルグリム・ファーザーズと呼ばれる。その後、マサチューセッツにはアメリカで初めての大学、ハーバード大学が作られた。
●独立戦争:土地を巡ってイギリス軍vsフランス&インディアン軍で戦争になった。イギリスの勝利後、本国が植民地に高い税をかけようとしたので、ワシントンは「神よ、われに自由を与えよ。しからずんば死を!」と演説し、大陸会議を経て協力し、独立を賭けてイギリス軍と戦争をした。フランスの援助により勝利し、1783年パリで講和条約が結ばれた。
・独立記念日:7月4日。1776年に独立宣言が大陸会議で認められ、全世界に発表された。
・ジョージ・ワシントン:測量技師から、後にアメリカ合衆国初代大統領になり、アメリカ建国の父と呼ばれた。死後、合衆国の首都はワシントンに移された。
・東インド会社:1600年にイギリスが作った東洋との貿易のための会社。紅茶や香辛料を輸出入していた。アメリカ人は、本国イギリス人同様、紅茶を好んだが、紅茶を積んだイギリス船を襲った事件後、コーヒーを飲むことが流行った/驚
●西部開拓:第三代大統領トマス・ジェファーソンに命じられ、陸軍中尉メリウェザー・ルイスとその友人ウィリアム・クラークが未開の西部へ出発した。ミズーリ川を進み、ロッキー山脈を越え、コロンビア川を下り、1805年に西海岸に抜けた。その後、国道ができ、開拓が進むにつれてインディアンとの衝突も激しくなった。1830年インディアン強制移住法を制定。
・ジェロニモ:アパッチ族のインディアン。白人と10年間も争いつづけた。
・開拓者精神:フロンティア・スピリッツ。原野を切り拓いた人々の努力と労働にかける精神。
・ロバート・フルトン:1769年イギリスでジェームズ・ワットが蒸気機関を発明。1803年フルトンは蒸気船の運転に成功。初の実用蒸気船クラーモント号を造った。
・アラモ砦:メキシコとアメリカが戦ったテキサスの地。デビー・クロケットら義勇軍が全員戦死した。「アラモを忘れるな」が合言葉。
●ゴールド・ラッシュ:カリフォルニアに金鉱が発見され、世界中から人が押しかけ、19世紀末まで続いた。金が尽きると、人々は住みつき、農業などをした。
・ペリー来航:捕鯨船の燃料・食料補給のためにも日本との通商が大事と考え、1853年浦賀に艦隊を停泊させ、徳川幕府に開国を迫った。和親条約を結んだ後、1860年咸臨丸に乗って勝海舟、ジョン万次郎、福沢諭吉らがアメリカに派遣した。
・エブラハム・リンカーン:南部の奴隷売買を見てショックを受け、働きながら法律や測量を勉強。25歳でイリノイ州議会議員に当選。弁護士、共和党員を経て大統領に就任。1865年劇場で南部出身の役者に暗殺された。
・アンクル・トムの小屋:ハリエット・ストー夫人著。黒人奴隷のトムが、白人の奴隷主の間を次々に売られ、ムチでうち殺される一生を描いて、奴隷問題について大きな論議を呼んだ。
●南北戦争:奴隷問題を巡ってアメリカが南北に分かれて対立し、1861年サウスカロライナ州チャールストン港にあるサムラー要塞を南部軍が砲撃したことから勃発。1863年ペンシルベニア州ゲティスバーグの丘での激戦で両軍あわせて5万人も死に、のち国有墓地となる。「人民の、人民による、人民のための政治」と言ったリンカーンの有名な演説が行われた。南北戦争の戦死者は60万人。これはアメリカが行ったすべての戦争の戦死者数より多い。
・ロバート・リー将軍:南軍総司令官として活躍。北軍総司令官はグラント将軍。
・秘密結社KKK団:クー・クラックス・クラン。奴隷解放に反対して結成された。
・マーク・トウェイン:水先案内人、新聞記者、上院議員の秘書などを経て作家となる。「トムソーヤの冒険」「ハックルベリー・フィンの冒険」など。「金ぴかの時代(Gilded Age)」は南北戦争後の実業家や政治家の堕落した様子を皮肉って描いた小説。1870年~1890年を金ぴかの時代と呼ぶようになった。
・鉄道:1869年オマハからサクラメントまで大陸横断鉄道が完成。
・アンドリュー・カーネギー:スコットランドからの移民。鉄鋼王となって、引退後、多額を教育・学術・社会事業に寄付。カーネギーホールを建てた。
・ジョン・ロックフェラー:南北戦争中から石油業に進出して大富豪となる。のちにロックフェラー財団を築き、貧しい人たちに寄付をした。
・グラハム・ベル:電話と発明。
・トマス・エジソン:電灯・蓄音機・映写機・発電機などを発明。
・ヘンリー・フォード:エジソンの会社で主任技師をして、1903年フォード自動車会社を設立。誰にでも買える安くて丈夫なガソリン自動車は20年間に1500万台も生産され、全世界を走る自動車の半分はT型フォードと言われるまでになった。
・ライト兄弟:ウィルバーとオービルの兄弟が世界で初めてガソリンエンジンによる飛行機飛行に成功した。
巻末にはこの時代を扱った映画も紹介されてた。
「風と共に去りぬ」「アパッチ砦」「騎兵隊」「駅馬車」「天国の門」「黄金狂時代」など。
アメリカ周辺の国々の建国も簡単に紹介されてて興味深い。
メキシコ、カナダ、ブラジル、ペルー、チリ、アルゼンチン、コロンビアetc..
ポルトガルやスペイン、イギリスの植民地だったのが独立していった。
・自由の女神:1876年アメリカ合衆国独立百周年を記念して、フランスから贈られた。土台の予算がなかったため、新聞が寄付を呼びかけ、集められたお金で土台がつくられた/驚
・フォスター:作曲家。歴史の浅いアメリカで、古くから親しまれた民謡と言える。「おおスザンナ」「ケンタッキーのわが家」「草競馬」「オールド・ブラック・ジョー」など。
いまや世界を回してると言っても過言じゃない自由の国・アメリカ大国のなりたちも面白い。