■『アワーミュージック』Notre musique(2004)フランス・スイス合作
監督:ジャン=リュック・ゴダール
出演:サラ・アドラー、ナード・デュー、ロニー・クラメール、シモン・エーヌ、ジョージ・アギラー、ジャン=リュック・ゴダール ほか
「彼女の横を歩く女性。姿は見えない。ぼんやりしている。けれども彼女は知っている。」
「王国1:地獄」、「王国2:煉獄」、「王国3:天国」の3部で構成。
「王国1:地獄」では、ただひたすらニンゲンたちが繰り広げてきた残虐な戦争と殺戮の歴史を
映画のような映像とドキュメンタリーやニュース映像などと数秒ずつ切り替えて大量に見せられる。
今日、昭和館でたくさん人の死について見てきた後だけに、ちょっとキツイ。。
「王国2:煉獄」では、ゴダール自身が登場し、インタビューに答えたり、
「本との出合い」の場面ではインディアンが出てきたり、イスラエルやユダヤ民族の話とか、
そして女子学生オルガは叔父に自殺についてほのめかす。
「王国3:天国」では、オルガが映画館で「自爆する」と言って立てこもり、観客は全員逃げ出したが、
1人残ったオルガが本を出そうとポケットに手を入れた瞬間、銃殺されたというニュースを翻訳者から聞くゴダール。
緑豊かな湖のほとりで兵士や水着の若者が集まる、ここは天国だろうか。話し声はなく静かなのがいい。
ほとりで休むオルガの耳に聞こえる誰かの声。
「---よく晴れた日だった。遠くまでよく見える。でも、オルガのところまでは見えない」
魅力的な女性のアップのジャケと、タイトル、ゴダール作品てことで随分前から気にはなってたけど、
きっと難しくて重い内容だから、体調のいい時、余裕のある時にでも・・・て思っててなかなか手にとらなかったけど、やっと借りてみた。
フランス映画ばかりを観ていた頃もあった。訳が分からないながらも哲学的で詩のようなセリフや映像美、
唐突でアンハッピーエンディングな終わり方もキライじゃない。
でも、ほんとに難解だなあ! タイトルから期待した「音楽」に関する内容でなかったことはたしかw
音楽が映像に溶け込んでいたのは感じたけれども。
サラエボや、その他の民族紛争にも疎いため、言葉から連想される歴史的背景もよく掴めないし。
ただ、暗く重苦しい流れの後で、緑に溢れたラストにホッとした。
天国があんなに静かで、自由で、すがすがしいところならステキだ
監督:ジャン=リュック・ゴダール
出演:サラ・アドラー、ナード・デュー、ロニー・クラメール、シモン・エーヌ、ジョージ・アギラー、ジャン=リュック・ゴダール ほか
「彼女の横を歩く女性。姿は見えない。ぼんやりしている。けれども彼女は知っている。」
「王国1:地獄」、「王国2:煉獄」、「王国3:天国」の3部で構成。
「王国1:地獄」では、ただひたすらニンゲンたちが繰り広げてきた残虐な戦争と殺戮の歴史を
映画のような映像とドキュメンタリーやニュース映像などと数秒ずつ切り替えて大量に見せられる。
今日、昭和館でたくさん人の死について見てきた後だけに、ちょっとキツイ。。
「王国2:煉獄」では、ゴダール自身が登場し、インタビューに答えたり、
「本との出合い」の場面ではインディアンが出てきたり、イスラエルやユダヤ民族の話とか、
そして女子学生オルガは叔父に自殺についてほのめかす。
「王国3:天国」では、オルガが映画館で「自爆する」と言って立てこもり、観客は全員逃げ出したが、
1人残ったオルガが本を出そうとポケットに手を入れた瞬間、銃殺されたというニュースを翻訳者から聞くゴダール。
緑豊かな湖のほとりで兵士や水着の若者が集まる、ここは天国だろうか。話し声はなく静かなのがいい。
ほとりで休むオルガの耳に聞こえる誰かの声。
「---よく晴れた日だった。遠くまでよく見える。でも、オルガのところまでは見えない」
魅力的な女性のアップのジャケと、タイトル、ゴダール作品てことで随分前から気にはなってたけど、
きっと難しくて重い内容だから、体調のいい時、余裕のある時にでも・・・て思っててなかなか手にとらなかったけど、やっと借りてみた。
フランス映画ばかりを観ていた頃もあった。訳が分からないながらも哲学的で詩のようなセリフや映像美、
唐突でアンハッピーエンディングな終わり方もキライじゃない。
でも、ほんとに難解だなあ! タイトルから期待した「音楽」に関する内容でなかったことはたしかw
音楽が映像に溶け込んでいたのは感じたけれども。
サラエボや、その他の民族紛争にも疎いため、言葉から連想される歴史的背景もよく掴めないし。
ただ、暗く重苦しい流れの後で、緑に溢れたラストにホッとした。
天国があんなに静かで、自由で、すがすがしいところならステキだ