『イーハトーブ幻想 KENJIの春』(1996)
監督・脚本:河森正治
声の出演:佐野史郎・國府田マリ子・磯部弘・大塚周夫・平井直子・藤村恵一 ほか
音楽:上々颱風
「オレは・・・修羅なのだ」
「宮沢賢治生誕百年記念作品」とのこと。『銀河鉄道の夜』でもおなじみの、ますむらひろしが描いていて、
登場人物が猫、犬などの動物に代えられていることによって、重くなりがちな話も童話のように感じられる。
賢治の声を佐野史郎がやっているのは意外だが、違和感なし/驚
▼あらすじ
質屋の息子という裕福な生まれでありながら、貧しい農民相手に金を貸し借りする父に反発。
教師を辞めてからは、自らも農業を営み、その想像以上の難しさと苦しみを知る。
農民からは「金持ちの道楽」と陰口を言われる。
肥料の配合などを農家に教えるが、天候悪化などで挫折。
「自分も農家と同じ状況で、同じものを食べなくては」という信念を曲げずに、どんどん痩せ衰える。
その間にも出筆のほうは留まることを知らず書き続けた。『春と修羅』を自費出版するがまったく売れず。
一番の理解者であった妹トシが病死。友人も軍人の道を歩む。
自然とじかに触れながら、その本質と関連性をカラダで覚えてゆく。
賢治みたいな先生がいたら、ほんとうに平和で自由な子どもが育ってゆくだろうに!
「下ノ畑ニ居リマス」の文字は今でも近所の子どもたちによって残されている。
挿入歌には賢治の詩が使われている。
上々颱風の沖縄民謡風のメロディとフシギな化学反応を起こしてハマってる。
「序」
わたくしといふ現象は
假定された有機交流電燈の
ひとつの青い照明です
(あらゆる透明な幽霊の複合体)
風景やみんなといっしょに
せはしくせはしく明滅しながら
いかにもたしかにともりつづける
因果交流電燈の
ひとつの青い照明です
監督・脚本:河森正治
声の出演:佐野史郎・國府田マリ子・磯部弘・大塚周夫・平井直子・藤村恵一 ほか
音楽:上々颱風
「オレは・・・修羅なのだ」
「宮沢賢治生誕百年記念作品」とのこと。『銀河鉄道の夜』でもおなじみの、ますむらひろしが描いていて、
登場人物が猫、犬などの動物に代えられていることによって、重くなりがちな話も童話のように感じられる。
賢治の声を佐野史郎がやっているのは意外だが、違和感なし/驚
▼あらすじ
質屋の息子という裕福な生まれでありながら、貧しい農民相手に金を貸し借りする父に反発。
教師を辞めてからは、自らも農業を営み、その想像以上の難しさと苦しみを知る。
農民からは「金持ちの道楽」と陰口を言われる。
肥料の配合などを農家に教えるが、天候悪化などで挫折。
「自分も農家と同じ状況で、同じものを食べなくては」という信念を曲げずに、どんどん痩せ衰える。
その間にも出筆のほうは留まることを知らず書き続けた。『春と修羅』を自費出版するがまったく売れず。
一番の理解者であった妹トシが病死。友人も軍人の道を歩む。
自然とじかに触れながら、その本質と関連性をカラダで覚えてゆく。
賢治みたいな先生がいたら、ほんとうに平和で自由な子どもが育ってゆくだろうに!
「下ノ畑ニ居リマス」の文字は今でも近所の子どもたちによって残されている。
挿入歌には賢治の詩が使われている。
上々颱風の沖縄民謡風のメロディとフシギな化学反応を起こしてハマってる。
「序」
わたくしといふ現象は
假定された有機交流電燈の
ひとつの青い照明です
(あらゆる透明な幽霊の複合体)
風景やみんなといっしょに
せはしくせはしく明滅しながら
いかにもたしかにともりつづける
因果交流電燈の
ひとつの青い照明です