■『ヘヴン』Heaven(2002)ドイツ・イギリス・アメリカ・フランス合作
監督:トム・ティクヴァ
出演:ケイト・ブランシェット、ジョヴァンニ・リビーシ、レモ・ジローネ、ステファニア・ロッカ、アレッサンドロ・スペルドゥーティ、マッティア・スブラジア、ステファノ・サントスパーゴ、アルベルト・ディ・スタシオ ほか
▼trailer
ケイトの出演作としてチェック。監督はあの濃い『パフューム』を撮ったトム・ティクヴァ。
『デカローグ』や『トリコロール』三部作を撮ったクシシュトフ・キェシロフスキ、幻の遺稿脚本の完全映画化とある。
相手役は一度観たら忘れられない個性があるジョヴァンニ・リビーシ。たしか『The X-Files』でも怪演してた。
ストーリー的にはシンプルなんだけど、暑苦しいアクションやラブ・ロマンスにならず、
とても詩的な映像美なのはヨーロッパ映画だからかも。ゴダール映画を思い出す。
▼story
イタリア。英語教師のフィリッパは、ある男を殺すためにオフィスに時限爆弾を仕掛けたが、死んだのは父とまだ幼い娘2人、掃除婦だった。
逮捕されて無関係な4人を殺してしまったことにショックを受け失神するフィリッパ。
彼女を介抱し、英語通訳を買って出たフィリッポは、運命的な恋に堕ちたことに気づき、父に伝える。
尋問中に細工をしてテープでやりとりし、屋根裏から外に逃げた2人は、父や友人を頼るが、
すでに包囲網はあらゆる場所を閉鎖していることを知る。。
父と子、兄と弟、そしてほとんど見ず知らずの歳も離れた男と女の間に流れる静かで、深い、真実の愛情が描かれている。
子を助けたいと思う父は、女を責めないし、自分と同じ職業よりも女との死を選んだ息子を責めない。
「息子を愛しているか?」と問われて、迷った女の出した答えは、なにより相手のために選んだ答えだと分かる。
わたしなら目先にとらわれて「否」と言っただろうが、それは相手を救いたいと思いつつ、
実際は自分が納得できればいいという偽善なのかもしれない。
本当に相手を想うなら、相手がして欲しいことをする。それがたとえ一緒に地獄へ導く道であっても。
フィリッポはなにか問題を抱えた青年なのだろうか。最初のヘリの訓練シーンから始まって、ラストへの伏線となっている。
DVD特典
●監督コメンタリー音声
●メイキング映像(約12分)
●未使用シーン:監督コメンタリー付(5シーン、約12分)
●トスカーナのスペースカム撮影(約4分)
●予告篇集 〈封入特典〉
カットしたシーンにそれぞれスタッフのコメンタリーがついている。どれも深い意図があって、思い入れもたっぷりだけど、
映画の流れ、観客の感情の流れを考えると止む無く削除せざるを得なかったものばかり。
こうしてどの映画にも本気で撮って、結果的に失われたシーンが隠れているんだな。
今はこうして特典となって、日の目をみる機会が与えられるけど。
ちなみにサイトのトップ写真みたいなキスシーンも本編にはなかった。
ケイトの貴重なNGシーンもあり。
スペースカムとは、ブレを補正する球体にカメラを入れ、ヘリに取り付けて撮影するもの。風の強い日でも、映像はほとんどブレない。
ものすごいスピードで空中撮影された山や谷を越える映像は、怖くて好きではないけど、
そうゆうスリルじゃなく、映像美として撮られた風景は動く絵画のように美しい。
予告篇集にはまだ観てないケイト出演作も数本入ってて、参考になった。
監督:トム・ティクヴァ
出演:ケイト・ブランシェット、ジョヴァンニ・リビーシ、レモ・ジローネ、ステファニア・ロッカ、アレッサンドロ・スペルドゥーティ、マッティア・スブラジア、ステファノ・サントスパーゴ、アルベルト・ディ・スタシオ ほか
▼trailer
ケイトの出演作としてチェック。監督はあの濃い『パフューム』を撮ったトム・ティクヴァ。
『デカローグ』や『トリコロール』三部作を撮ったクシシュトフ・キェシロフスキ、幻の遺稿脚本の完全映画化とある。
相手役は一度観たら忘れられない個性があるジョヴァンニ・リビーシ。たしか『The X-Files』でも怪演してた。
ストーリー的にはシンプルなんだけど、暑苦しいアクションやラブ・ロマンスにならず、
とても詩的な映像美なのはヨーロッパ映画だからかも。ゴダール映画を思い出す。
▼story
イタリア。英語教師のフィリッパは、ある男を殺すためにオフィスに時限爆弾を仕掛けたが、死んだのは父とまだ幼い娘2人、掃除婦だった。
逮捕されて無関係な4人を殺してしまったことにショックを受け失神するフィリッパ。
彼女を介抱し、英語通訳を買って出たフィリッポは、運命的な恋に堕ちたことに気づき、父に伝える。
尋問中に細工をしてテープでやりとりし、屋根裏から外に逃げた2人は、父や友人を頼るが、
すでに包囲網はあらゆる場所を閉鎖していることを知る。。
父と子、兄と弟、そしてほとんど見ず知らずの歳も離れた男と女の間に流れる静かで、深い、真実の愛情が描かれている。
子を助けたいと思う父は、女を責めないし、自分と同じ職業よりも女との死を選んだ息子を責めない。
「息子を愛しているか?」と問われて、迷った女の出した答えは、なにより相手のために選んだ答えだと分かる。
わたしなら目先にとらわれて「否」と言っただろうが、それは相手を救いたいと思いつつ、
実際は自分が納得できればいいという偽善なのかもしれない。
本当に相手を想うなら、相手がして欲しいことをする。それがたとえ一緒に地獄へ導く道であっても。
フィリッポはなにか問題を抱えた青年なのだろうか。最初のヘリの訓練シーンから始まって、ラストへの伏線となっている。
DVD特典
●監督コメンタリー音声
●メイキング映像(約12分)
●未使用シーン:監督コメンタリー付(5シーン、約12分)
●トスカーナのスペースカム撮影(約4分)
●予告篇集 〈封入特典〉
カットしたシーンにそれぞれスタッフのコメンタリーがついている。どれも深い意図があって、思い入れもたっぷりだけど、
映画の流れ、観客の感情の流れを考えると止む無く削除せざるを得なかったものばかり。
こうしてどの映画にも本気で撮って、結果的に失われたシーンが隠れているんだな。
今はこうして特典となって、日の目をみる機会が与えられるけど。
ちなみにサイトのトップ写真みたいなキスシーンも本編にはなかった。
ケイトの貴重なNGシーンもあり。
スペースカムとは、ブレを補正する球体にカメラを入れ、ヘリに取り付けて撮影するもの。風の強い日でも、映像はほとんどブレない。
ものすごいスピードで空中撮影された山や谷を越える映像は、怖くて好きではないけど、
そうゆうスリルじゃなく、映像美として撮られた風景は動く絵画のように美しい。
予告篇集にはまだ観てないケイト出演作も数本入ってて、参考になった。