メランコリア

メランコリアの国にようこそ。
ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

『熊とにんげん』ライナー・チムニク/作・絵

2010-07-14 20:03:23 | 
『熊とにんげん』DER BAR UND DIE LEUTE ライナー・チムニク/作・絵 上田真而子/訳 偕成社
訳者のあとがきに書かれていたが、今作は初版が1954年で著者が24歳の、まだアカデミー在学中の第1作目とのこと。
20代にして、ここまで人生を静かに達観して、絵も文もすでに独自の世界が完成されていたってスゴイ。

あらすじ
踊るクマと旅を続ける7個のまりをお手玉することが出来るクマおじさん。
夜にはおはなしをして、角笛を吹くと、どこからか澄んだこだまが返ってくる。2人は満足だった。
大規模なドゥダのサーカスと張り合ったり、野犬の大群と死闘を繰り広げたり。
いつしか時代は移り変わり、クマおじさんは老衰で亡くなり、クマはジプシーに売られてしまう。
「熊はみんな森で生まれるんだよ」仲良しのヨショーに自由にされたクマは森に帰るが、
鼻に打ち付けられた鉄の輪を見て、ほかのクマたちは仲間はずれにしてしまう。。

「なんだい、おじさん、花は毎年咲くじゃないか。おんなじだよ。どうして先に進まないの?」と熊はたずねた。
だが熊おじさんはこたえた。
「今年がいちばんきれいなんだ。こんなにきれいに咲いたことは、はじめてだよ」

チムニクの話がココロを豊かにあたたかくするのは、繰り返す自然や生き物の営みと共に
その人の一生がゆったりと描かれているからかもしれない。


■ヨーロッパ創作絵本シリーズ20『くまのオートバイのり』 ライナー・チムニク/作・絵 大塚勇三/訳 佑学社
サーカスで大人気のオートバイに乗れるクマは、ある子どもから「同じところをグルグル回るしかできないバカだ」と言われ、
それ以外だってできることを証明するために町を縦横無尽に走って大騒動を起こすお話。
最後はちゃんとサーカスに戻って、さらに大歓声を受けるってゆう、平和な物語りなので安心した。
チムニクは線画だけのほうが好きだけど、こうしてカラフルに色づけされると、より絵本らしくなって楽しい。
描き込まれたたくさんの人々の豊かな表情、さり気なく描かれたようでいても味わい深くて、愛情がこもってる。


■ヨーロッパ創作絵本シリーズ27『かしこい ふくろう』
ライナー・チムニク、ハンネ・アクスマン/作・絵 大塚勇三/訳 佑学社
まんまるな黄色い眼のふくろうがもうすでに思いっきり可愛い!
公園の将軍像の馬の足の中に住んでいるんだけど、誰も知らない。
夜になると起きてきて、人が好きだからアパートの住民を毎日眺めてるんだけど、ある日火事になって、ふくろうが知らせたからみんな無事だったって話。
ふくろうは縁起がよくないってゆう迷信を信じていたばかりに逃げ遅れそうになったおばさんがハラハラさせる。
チムニクの語り口調は細かい数字とかも正確に書かれてるのが面白い。
ネット上に写真画像がなかったから、フォトアルバムに載せておこうv


サイトで調べてて見つけた。この人ものすごい冊数読んでる/驚 てか、川崎の図書館が蔵書数多いのか?
boooook
1日1冊って、速読???1日中読んでいられる環境にあるとか???それにしてもすごい・・・


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根津美術館

2010-07-14 19:18:22 | アート&イベント
企画展「いのりのかたち 八十一尊曼荼羅と仏教美術の名品」@根津美術館
企画展で好みの仏教美術をやっていたので行ってみた。地下鉄の「表参道」駅から歩いて10分ほど。
「月の石舟」、竹林のアプローチを通って正門を入ると、受付のあるホールからすでに数体の素晴らしい仏像・仏頭が展示されていて、
ガラス越しに見える庭の新緑が素晴らしい。老夫婦、外国人団体客など、平日でもけっこう人気。

それもそのはず、1200円を払っても観る価値大の国宝級重要文化財がズラっと並んで圧巻だった。
展示室1の中央には呼び物の「金剛界八十一尊曼荼羅」がドォーーーン!!!



そのほか阿弥陀如来、さまざまな明王の絵も、長い月日を重ねて、黒ずんだ中に浮かび上がる仏さまの姿は、
信仰心のない人でも思わず拝みたくなるような荘厳さ。
その絵を彩る掛け軸の表装もまた煌びやかで、絵に負けないくらいの豪華なものばかり。

2Fは、中国古代の青銅器、大きな絵皿、夏の風物を取り入れた茶道具等がそれぞれ展示室4~6で観れる。
茶室を再現した3畳ほどのスペースには、シンプルながら季節を楽しむ日本人の繊細な美意識が表れている。

で、ここには立派な庭園があって、けっこうな広さと高低差のある敷地には、池、鳥居、仏像、庵などなど
見どころ盛りだくさんなのだけれども・・・イヤな予感的中。
一歩足を踏み入れた瞬間にまたもや蚊の軍団に襲われ、あっという間に顔と腕を5箇所も食われたっ!!!
顔って反則でしょううううう!!!涙 モーレツなかゆみと、赤くふくれ上がってゆく見た目に気もそぞろになって、
とりあえず1周はしてみたものの、ゆっくり庭の鑑賞どころじゃなくなってしまった。

げんなりしながら、NEZUCAFEでランチ。「ミートパイ&サラダ シングル」+ドリンクで950円也。
ガラス張りの店内で、カウンター席は庭に面しているから、新緑を眺めながら食事が出来るv





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白根記念渋谷区郷土博物館・文学館

2010-07-14 19:18:21 | アート&イベント
白根記念渋谷区郷土博物館・文学館


根津美術館から首都高をはさんで反対側に15分ほど歩く。地図を見ながらでもちょっと分かりづらい場所にあった。
企画展は準備中だったけど、常設展だけでもけっこう見応えあり。これで100円はお得v

渋谷は大昔は海の底だったため、貝が出土したり、地下鉄工事の際はナウマン象の化石が丸ごと出てきたとか/驚
一時期はお茶栽培、酪農、農業も盛んだったとか、鉄道が出来てからは都市化されて様変わりした。
代々木公園には「代々木練兵場」があって、砂埃や騒音で反対運動が起きたとか、
初代ハチ公像は戦時中に溶かされて武器・弾薬にされてしまい、今のは2代目だとか。
震災後に鉄筋コンクリートの洋風建築が流行り、同潤会アパート、代官山アパートとかの遺物も展示されていた。

地下2階は渋谷にゆかりのある文学者が紹介されている。客がわたし1人てこともあるけど、物音ひとつしない静けさ
春の小川 を書いたのは高野辰之てゆう長野出身の人だったんだ/驚


その後、首都高沿いに渋谷まで歩いて帰宅。そろそろ梅雨も明けるのかな?日差しと風が強かった
こないだ買ったサンダルを履いてずっと歩いてたら、足に3つもマメができてつぶれた


これまで1記事に1枚しか載せられなかった写真が、gooの新しい機能が追加されて、
ページ最後の「フォトチャンネル一覧」として複数枚見れるようになった。
こないだの川越から使いはじめてみたので、こちらも覗いてみてください♪
撮った写真を全部載せるのは面倒なので、ほんの一部だけど。

以前まで使ってたミクシの「フォトアルバム」機能はさらに便利になったようだけど、
両方に載せるのも面倒だから、ブログだけにした


昨日、エキスパから紹介の電話があって、なかなかよさげな入力のお仕事ではあったが、迷ってる。
「ほかにも紹介している人がいるから返事は早めにください」ってゆわれてるんだけど。
以前なら引き受けてたことも、前ほど魅力を感じなくなってる。
まだ失保期間内だからこんなこともゆってられるわけだが


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