メランコリア

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ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

『インディ・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国』(2008)

2010-07-10 19:46:54 | 映画
『インディ・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国』Kingdom of the Crystal Skull(2008)アメリカ
監督:スティーヴン・スピルバーグ 製作総指揮:ジョージ・ルーカス 音楽:ジョン・ウィリアムズ
出演:ハリソン・フォード、カレン・アレン、シャイア・ラブーフ、レイ・ウィンストン、ジョン・ハート、ジム・ブロードベント、ケイト・ブランシェット、アントニン・ドフチェンコ、イゴール・ジジキン ほか

trailer

ケイト出演作としてチェック。まさかインディー・ジョーンズシリーズに出ていたとはっ!
しかも、ジョン・ハートまで!驚×5000(精神に異常をきたしてる教授役だったけど
ケイトは黒髪のボブカット、ミリタリーで固め、冷酷で強いKGBエージェント役もサラっとこなす、この演技力!
そして、脚を高く上げて後ろの青年を蹴り上げたり、揺れるジープの上で剣術で闘うなんてハードなアクションも似合うっ!
剣を前にかざして「ジョーーーンズ!!!」て叫ぶシーンなんてゾクゾクするくらいカッコいい!!!

カラっと晴れた夏の日に、こうゆうドキドキハラハラな冒険活劇を観るのは、スカっとして気持ちがいい
おなじみのテーマ曲に乗せて、まさに息もつかせぬ展開の早さはさすが。大きな劇場で観たらさぞかし手に汗握っただろう。
当時66歳のハリソン・フォード、スタントももちろん使ったろうけど、まだまだやりますv(でも、これが見納めか?!
ここまで走って、登って、闘って、カッコいいヒーローを演じきれる66歳ってほんと素晴らしい。

古代の秘法もついに宇宙人まで登場して、くるところまで来た感。しかも、わたし好みの大きな眼のタイプだしv
砂や水を使った仕掛けの面白さも毎回魅力。まあ、最後には大体全部崩れて逃げ出すことになるんだけど
こうなるとインディー・ジョーンズシリーズをもう一度最初から全部見直したくなってくる。全部観たっけ?


story
ヘンリーは謎のロシア人女性イリーナらに連れられて、「エリア51」にある強い磁気を発する箱を見つける。中にはフシギな形のミイラがある。
以前の仲間マックの裏切りで命からがら逃げたヘンリーはFBIにも目を付けられる。
教授職も奪われ、列車に乗ると、青年マットから声をかけられ、母親を助けて欲しいと頼まれる。
それにはクリスタルのミイラ、金の都エルドラド、そして、ヘンリーの同級生オックスリー教授も関係していた。。


これから観る人に新鮮に驚いて欲しいから詳細は言わないけど、原子爆弾の爆発からもふつーに生還しちゃうヘンリーって・・・
それから、軍隊アリの集団がハンパなくスゴイ!!!ほんとにいるんだね、こんな利口で獰猛な蟻
ラストシーンで冒険が息子世代に受け継がれそうな予感がしたけど、どうなんだろう?

DVD特典も面白くないはずがない。「帰ってきた伝説」と「撮影スタート前」で語るのは、
今でも映画界のトップを走るスピルバーグや、ジョージ・ルーカス
歳をとっても、好きなこと、得意なことを生業として、心から楽しんで映画を創っているのが伝わってきて羨ましいかぎり。

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『耳に残るは君の歌声』(2000)

2010-07-10 11:54:10 | 映画
『耳に残るは君の歌声』The Man Who Cried(2000)イギリス=フランス合作
監督・脚本:サリー・ポッター
出演:クリスティーナ・リッチ、ジョニー・デップ、ケイト・ブランシェット、ジョン・タトゥーロ、ハリー・ディーン・スタントン、オレグ・ヤンコフスキー、クローディア・ランダー=デューク ほか

trailer

ケイトの出演作としてチェック。ミュージカル女優を夢見てハリウッドに行くためにリッチな男に尽くす、
派手でセクシーな金髪美人を演じつつ、女性、人間としての弱味も見せる魅力的な演技で魅せる。

ヒロインがクリスティーナ・リッチてことで、そんなに好きじゃなかったから、こうした文芸作品にはちとミスマッチでは?
と違和感があったが、エキセントリックな演技だけじゃない幅も見せていた。
ジョニデとは3度目の共演とのこと。クセのある役どころが多いのも2人の共通点では?w

父親役のオレグ・ヤンコフスキーは、タルコフスキー作品に出ている俳優で、しかも2009年に亡くなっていると分かり驚いた。
これだけの豪華なキャスティングがかえって5人の群像劇としてまとまりづらく、ハリウッド的になってる感もあり。
監督は『オルランド』を撮ったサリー・ポッター。

story
ユダヤ系の少女フィゲレはロシアで父と暮らしていたが、アメリカに渡る父と別れて、
7歳の時、フィゲレもイギリスに送られ、名前をスージーと変えられ、新しい家族のもとで育つ。
学校では英語が話せず無口な彼女は「ジプシー」とののしられる。
歌声を認められたスージーはパリに渡り、キャバレーで花形ダンサーのローラと知り合い同居を始める。
ローラはイタリア人のオペラ歌手ダンテの愛人となり、スージーは舞台で馬をひくジプシーの青年チェーサーに出逢う。
第二次世界大戦が勃発。パリ市民の半分は国外へ逃げ、劇場も空席となり閉鎖する。。


DVD特典
監督&キャストインタビュー(約22分)、東京国際映画祭用監督メッセージ(約1分)、撮影風景(約11分)、劇場予告編、フィルモグラフィ

ジプシーが歌う夜のシーンも、メイキングで見ると明るい状態で撮られている。
編集段階で夜にも昼にもできるってマジック!驚
主要キャストのインタビューで、監督は「ほかの人は全員本物のジプシーだから、その雰囲気をまといつつ、
目で語れる俳優としてジョニーは最適だった」と言っている。納得。

ジョニーは「戦争があってもなくても、ジプシーと白人女性の交際は許されなかった。
ロミオとジュリエットみたいなもの」と語っている。
多様な人種の混ざり合う中で、さまざまなアイデンティティがあって、差別や軋轢が絶えないのは、日本人としてはなかなか理解し難い部分。


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