メランコリア

メランコリアの国にようこそ。
ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』(1989)

2010-07-24 20:45:58 | 映画
『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』Indiana Jones and the Last Crusade(1989)
監督:スティーヴン・スピルバーグ 製作総指揮:ジョージ・ルーカス、フランク・マーシャル
出演:ハリソン・フォード、ショーン・コネリー、リバー・フェニックス、ジョン・リス=デイヴィス、デンホルム・エリオット、アリソン・ドゥーディ ほか

trailer

シリーズの第3作目。インディの青年時代をリバー・フェニックスが演じている。
繊細で、複雑なバックグラウンドを持った、現代のジミー・ディーンみたいで好きだったな
今作のヒロインは、ギャアギャア騒がないけど、およそ考古学者っぽくない口紅を真っ赤に塗ったブロンド美人。
なぜか毎回ナチが絡んでくるね。ハリウッドのヒーローものは、必ずアメリカの敵国が黒幕だw

story
13歳のインディは悪党が盗掘した歴史的価値の高い十字架を奪い(博物館に置くべきだって主張で)、結局、当局に取られてしまう。
それから26年後。同じ十字架を巡って嵐の船上でひと暴れして奪い返す。
ドノバンという紳士から不老長寿の聖杯を探してほしいと依頼される。
父が関与して姿を消したと聞き、救い出すべく、父の送ってきた日記を元に、
美人考古学者シュナイダーと共に元教会だった図書館の下に眠る墓から手がかりを発見。
しかし、シュナイダーはナチの手下でインディを裏切って日記を奪い、聖杯のある太陽の神殿のありかが知られてしまう。。


十字架を巡って争った輩からトレードマークの帽子をもらい、
逃亡中に逃げ込んだ貨車にいたヘビのせいでヘビ嫌いになったっぽい。
ちなみにお父さんはネズミ嫌い
父譲りのヘンリー・ジョーンズ・ジュニアという名前だが、ジュニアと呼ばれたくなくて、愛犬インディアナの名前をもらったというのも面白いw

今シリーズで気になるのは、あっさりと殺人を犯して、それを笑って済ませてること。正当防衛ならいいのかって話
銃で3人の兵士をまとめて銃殺したり、走ってるバイクのタイヤに棒を突き刺して横転させるシーンなんて
アクションシーンとしては見応えあるけど、あんまり胸のすく気分にはなれないなぁ。

今作から19年後に『クリスタル・スカルの王国』が製作されるなんて、この時点では誰も想像してなかっただろうな。
これで全シリーズを観てしまった。このテーマ曲ともしばしお別れするのは寂しい。

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コバエとりガエル

2010-07-24 11:30:07 | 日記
コバエとりガエル
カワイイカエルさんのキャラにつられて買ってみたけど、
誘引エサの液体を入れて3つも設置したのにまったく効果なし。
キンチョール片手にだいぶ退治したけど、いまだ全滅せず。。。金返せえええええ!!!
こういったアイデア商品てハズレが多くて信用できない。今まで何度ガッカリさせられたことか


借りぐらしのアリエッティ×種田陽平展@東京都現代美術館 7/17~10/3
映画が公開されるといつもなにかしら関連した展示会があるね、ジブリって。


京都造形芸術大学附属 康耀堂美術館
茅野市にもこんなステキな美術館があるのか~!長野もまだまだ知らないところいっぱいあるなあ!


図書館で借りたCDコーナー。
CDを聴きたくてもなかなか隣り駅の図書館まで行くのが面倒になってしまっていたが、
ネットでCDも予約できて、近所の図書館で受け取れると分かって非常に便利♪
でも、ネットだと文字情報だけなので、ジャケ借りも出来ず、JAZZで検索したらとんでもない数がヒットしてしまい、
仕方ない?ので、ブラサキ・Cohさんが日記で紹介していたアーティスト名で検索してみたv
なぜかコンピばかりヒットして、ススメているアルバムはなさそうだから、ヒットしたものを手当たり次第借りてみることにした。
全然的外れかもしれないけど、ネット検索によるチョイスは以下の通り。

THE BEST OF PERRY COMO
「ビング・クロスビーやシナトラと並ぶスーパースター」だとライナーに書いてある。なるほど甘い歌声。

Jimmy Smith Plays Fats Waller
多分ファッツ・ウォーラーで検索したんだよな、きっとw 「最も重要な後継者の1人」て書いてある。ジャケもよいv

Cannonball Adderley Quintet Paris, 1960
もはや何で検索したかもう思い出せません
ライブ盤か。とっても素晴らしいメンバっぽいし、いい線いってるかも?

Gontiti recommends Django
なぜかゴンチチ絡みだったけど、好みは外れてない。「火事で左手の薬指と小指の自由を失ったギタリスト」だって/驚

Jazz on a Summer's Day original soundtrack
映画のサントラか?サッチモ、アニタ・オデイ、ダイナ・ワシントン、マヘリア・ジャクソンなどなどすごいメンツ。
こんな映画があるならぜひ観てみたい!CDが取り込んだ曲名と実際が違ってるのはなぜ?たまにあるよね・・・

ジャケも見ずにてきとーに選んだにしては意外と当たりかもv
区内のいろんな図書館から集められてくるってスゴイ!1日で相当数が出回ってるんだろうなあ!
間違えずにそれぞれのユーザーに届けるって、見えないところでもイイ仕事してるんだね図書館て



モテキ2回目にもまだハマケン現れず。いつ出るのかな~???
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『おかしな人間の夢』ドストエフスキー

2010-07-24 10:55:56 | 
『おかしな人間の夢』ドストエフスキー/作 太田正一/訳 論創社
図書館巡りをしている中で見つけた1冊。ドストエフスキーなんてゆうと難しくて長編てイメージがあるけど、
このお手ごろサイズならラクに読めそうだし、タイトルが気に入った。
でも中身は短編なのに濃いっ!

あらすじ
何ヶ月も前から自殺を計画していた男が、とうとう決行しようとした晩に、
母親の緊急事態で取り乱して助けを求めた少女を邪険に振り払ったことが気にかかり、
ほとんど不眠の日々を過ごしていたのが、その晩にかぎって寝椅子で寝てしまい、夢を見る。
何者かによって連れ去られ、地球から何万光年も離れた場所に第2の太陽、第2の地球があって、
そこはまさに楽園。人々はただ無条件に愛し、慈しみあい、すべての生が同等で幸福だった。
男は歓喜したが、その後「たったひとつの嘘」によって、あっけなくその人々を堕落させてしまう。。

わたしが思い描く天国とはまさにここに描かれている楽園のような世界だ。
それが1つの嘘によって簡単に破壊され、破壊された世界は、まるで現実の地球と酷似しているってゆうのが面白い。
そして、男は生きることの大切さを知り、贖罪のために伝道師となる。
ハッピーエンドというよりは、とってもブラックな皮肉のこもった話。
男は「自らを愛するごとく他を愛せ」これこそが肝心だと言う。結局、聖書の影響も濃いんだろうな。

破壊されてゆく過程は、まさに私たちが抱える根本的な病巣をズバリ言い表していて、著者の洞察の深さが窺い知れる。
わたしたちが常識・正義・当たり前と思っているシステムが根本から間違っていて、
誤った目的に向かって猛進していると気づくが、気づいた者は「おかしな人間」として疎外されてしまうという矛盾。
それでもこの男のように希望を捨てずに、立ち向かうことができるだろうか。

訳者の語彙の多さに脱帽。難しいけどステキな言葉がどんどん出てきて、そのたびにケータイの辞書で調べて、メモった。

たとえば、、

法悦=うっとりとするような喜び。エクスタシー。
懊悩(おうのう)=悩みもだえるさま。
佯狂(ようきょう)=狂人のふりをすること。
澎湃(ほうはい)=物事が盛んな勢いでわき起こるさま。

などなど。言葉を覚えるのは楽しい。


p.65
「俺たちの科学は、人生とは何ぞやという問いへの説明を求め、他の人たちにも生の意味を教えるために、自ら生を意識せんと努めるが、一方、彼らは、科学などなくても、いかに生くべきかを知っていた」

p.107
「あまり意識しすぎるということは、それは病気なのである」

p.109
「想像力はいつも烈しく創造する」


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