■『雑多なアルファベット』The Eclectic Abecedarium
エドワード・ゴーリー/著 柴田元幸/訳 河出書房新社
アルファベット集が好きなんだな。手のひらサイズの可愛い豆本で、中に描かれているイラストも豆サイズ。
その限られたスペースに書かれた果てしなく奥深い世界は、いつまで見ていても飽きが来ない完成されたアートそのものだ。
短い韻文も味わい深くて、それに対応した柴田さんの和訳もまた簡潔で素晴らしい。
気に入ったものを抜粋。
「Beyond the Glass We see life pass.」(硝子の向こうで 過ぎゆく人生。)
「See down the Sun When day is dane.」(一日が済み 陽を拝む。)
「On any road May sit a Toad.」(人も歩けば 蝦蟇に当たる。)![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kaeru_en3.gif)
■『敬虔な幼子』The Pious Infant
エドワード・ゴーリー/著 柴田元幸/訳 河出書房新社
3歳にしてもう相当な信心深さを持ち、4歳半であっけなく土へと還ったヘンリー・クランプ坊やのお話。
柴田さんがあとがきに書いている通り、これまでのゴーリーのブラックなひねりの妙技を見るにつけ、
そのままありきたりの教訓本として読むには、なんだか信じ難い部分が残りつつも、
絵と物語はいたってノーマルに書かれているのは間違いない。
サラっと書いてるからこそ、奔放な子どもらしさが一切感じられないヘンリー君の行動が異常に歪んで見えてくるのが狙いか?![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_ase2.gif)
■『まったき動物園』The Utter Zoo
エドワード・ゴーリー/著 柴田元幸/訳 河出書房新社
これまでもゴーリーの絵には無意味に異形な生き物が蠢いていたけれども、これはそんな幻獣ばかりを集めたアルファベット集。
ゆるキャラ&動物好きにはたまらないワケのわからない生物ばかり![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hearts_pink.gif)
じぃっと見ていると、どこかに本当にこんな生物がいるんじゃないかって生臭い存在感すら感じさせる。
天井上をゆらゆら漂う「フィドノップ」や、無表情の「モーク」なんて好きだなぁ・・・w
ちなみに「まったき(全き)=完全で欠けたところのないこと」
原題のutter=
1 〈言葉を〉口[声]に出す, 言う, 〈叫び声・うめき・ため息などを〉発する, 出す;《声》〈音声などを〉発(音)する;〈物が〉〈音を〉出す。
2 〈人が〉〈考えなどを〉言葉で表現する, 述べる。
訳者の語彙の幅広さと、世の中にはまだまだ知らない魅力的な言葉が無尽蔵に溢れているんだなと感動する。
エドワード・ゴーリーの絵本はこれで大体読んだことになる。上の3冊は4月に予約して、ようやく手元にやって来た/驚
あまりに時間がかかるので、図書館のスタッフに聞いたら、「返却が遅れている方には、電話やハガキで連絡しますが、
それでも返ってこない場合があるのはもう仕方がないんですねぇ・・・/謝」
いろんな人がいるなぁ・・・![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/namida.gif)
この間、図書館巡りで『弦のないハープ』を見つけて、近所の図書館でも検索したが置いてなかったから、あとその1冊を残すのみか?
町歩きで千駄ヶ谷を歩いていた時、河出書房さんを見つけて、しげしげと見てしまった。
1階は喫茶のようだったから、入ってみたかったが、ランチ時で混んでいたし。
エドワード・ゴーリー/著 柴田元幸/訳 河出書房新社
アルファベット集が好きなんだな。手のひらサイズの可愛い豆本で、中に描かれているイラストも豆サイズ。
その限られたスペースに書かれた果てしなく奥深い世界は、いつまで見ていても飽きが来ない完成されたアートそのものだ。
短い韻文も味わい深くて、それに対応した柴田さんの和訳もまた簡潔で素晴らしい。
気に入ったものを抜粋。
「Beyond the Glass We see life pass.」(硝子の向こうで 過ぎゆく人生。)
「See down the Sun When day is dane.」(一日が済み 陽を拝む。)
「On any road May sit a Toad.」(人も歩けば 蝦蟇に当たる。)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kaeru_en3.gif)
■『敬虔な幼子』The Pious Infant
エドワード・ゴーリー/著 柴田元幸/訳 河出書房新社
3歳にしてもう相当な信心深さを持ち、4歳半であっけなく土へと還ったヘンリー・クランプ坊やのお話。
柴田さんがあとがきに書いている通り、これまでのゴーリーのブラックなひねりの妙技を見るにつけ、
そのままありきたりの教訓本として読むには、なんだか信じ難い部分が残りつつも、
絵と物語はいたってノーマルに書かれているのは間違いない。
サラっと書いてるからこそ、奔放な子どもらしさが一切感じられないヘンリー君の行動が異常に歪んで見えてくるのが狙いか?
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_ase2.gif)
■『まったき動物園』The Utter Zoo
エドワード・ゴーリー/著 柴田元幸/訳 河出書房新社
これまでもゴーリーの絵には無意味に異形な生き物が蠢いていたけれども、これはそんな幻獣ばかりを集めたアルファベット集。
ゆるキャラ&動物好きにはたまらないワケのわからない生物ばかり
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hearts_pink.gif)
じぃっと見ていると、どこかに本当にこんな生物がいるんじゃないかって生臭い存在感すら感じさせる。
天井上をゆらゆら漂う「フィドノップ」や、無表情の「モーク」なんて好きだなぁ・・・w
ちなみに「まったき(全き)=完全で欠けたところのないこと」
原題のutter=
1 〈言葉を〉口[声]に出す, 言う, 〈叫び声・うめき・ため息などを〉発する, 出す;《声》〈音声などを〉発(音)する;〈物が〉〈音を〉出す。
2 〈人が〉〈考えなどを〉言葉で表現する, 述べる。
訳者の語彙の幅広さと、世の中にはまだまだ知らない魅力的な言葉が無尽蔵に溢れているんだなと感動する。
エドワード・ゴーリーの絵本はこれで大体読んだことになる。上の3冊は4月に予約して、ようやく手元にやって来た/驚
あまりに時間がかかるので、図書館のスタッフに聞いたら、「返却が遅れている方には、電話やハガキで連絡しますが、
それでも返ってこない場合があるのはもう仕方がないんですねぇ・・・/謝」
いろんな人がいるなぁ・・・
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/namida.gif)
この間、図書館巡りで『弦のないハープ』を見つけて、近所の図書館でも検索したが置いてなかったから、あとその1冊を残すのみか?
町歩きで千駄ヶ谷を歩いていた時、河出書房さんを見つけて、しげしげと見てしまった。
1階は喫茶のようだったから、入ってみたかったが、ランチ時で混んでいたし。