メランコリア

メランコリアの国にようこそ。
ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

眉村卓 角川文庫

2010-07-06 17:03:29 | 

帰省したら学生時代に夢中で読んだ眉村卓のSF文庫を持ってきてもう一度読み直したいと思っていた。

新しい装丁のものは今でも売ってるだろうけど、自分が買ったこのカバーの装丁が強烈な印象で、
実際の写真を加工したアートっぽいけど、どこかノスタルジックな感じで大好きだ。
やっと名前が分かった。木村光佑さん

木村光佑氏について書いている方がいらっしゃった

懐かしい眉村卓のSF小説の表紙まとめ【角川文庫版】
“表紙は、当時気鋭の版画家だった木村光佑氏です。”


眉村卓を知ったのは、たしか角川映画で「ねらわれた学園」を観て原作を読みたいと思ったから。
ハマってからは手当たり次第に読みふけり、すっかり独特な世界にどっぷり浸かってた頃を思い出した。

心の中のベストフィルムまとめ 角川映画参照

今読んでもやっぱり面白い! 本文中のイラストも少年探偵団シリーズのタッチっぽいし。
この頃はこうゆうリアルな線画が主流だったのかな? 昭和のかおりが漂う。
実家から全17冊持ってきたため、時間があれば全部読み直したい。

これまでのノートをひっくり返して調べたけれども、眉村さんの感想メモは1つも見つからなかった。
そうとう昔に読んで、その頃はまだ今ほどキッチリ記録を残してなかったのかも。残念。

なので、せめて当時のカバー裏に書かれたあらすじを追加した。
読み直す機会ができたら、その感想メモは随時追加する予定(いつになるやら?


眉村卓 小説(ウィキ参照
“原則として初版出版。多くが後に文庫化された。短編集は収録作品を変更して発行されていることが多い。”

●印は既読
感想メモは随時追加する予定 ※角川文庫のみ


【1960年代】
燃える傾斜(1963年)東都書房 のちハヤカワ文庫、角川文庫、ハルキ文庫
 準B級市民(1965年)ハヤカワSFシリーズ
幻影の構成(1966年)早川書房・日本SFシリーズ のち文庫、角川文庫、ハルキ文庫
 万国博がやってくる(1968年)ハヤカワSFシリーズ
EXPO'87(1968年)早川書房・日本SFシリーズ /(1973年)ハヤカワ文庫、角川文庫
『EXPO'87』 眉村卓/著(角川文庫)(1)
『EXPO'87』 眉村卓/著(角川文庫)(2)
天才はつくられる 秋元書房、1968 のち文庫、角川文庫
『天才はつくられる』眉村卓/著(角川文庫)(2017年感想メモ
わがセクソイド(1969年)立風書房 のち角川文庫
『わがセクソイド』 眉村卓/著(角川文庫)
 テキュニット(1969年)三一書房
 ながいながい午睡 三一書房、1969
 虹は消えた(1969年)ハヤカワSFシリーズ


【1970年代】
地球への遠い道 毎日新聞社、1970 のち角川文庫、秋元文庫
まぼろしのペンフレンド 岩崎書店、1970 のち角川文庫、青い鳥文庫
 時のオデュセウス(1971年)ハヤカワSFシリーズ
C席の客 ビジネスショートショート(1971年)日本経済新聞社/(1973年)角川文庫
なぞの転校生 鶴書房盛光社、1972 のち角川文庫、秋元文庫、青い鳥文庫

SFベストセラーズ『なぞの転校生』 眉村卓/著 鶴書房盛光社
 かれらの中の海(1973年)早川書房 のち講談社文庫
重力地獄 ハヤカワ文庫、1973 のち角川文庫
飢餓列島 福島正実共著 角川書店 1974 のち文庫
『飢餓列島』 眉村卓・福島正実/共著(角川文庫)vol.1
『飢餓列島』 眉村卓・福島正実/共著(角川文庫)vol.2

 サロンは終わった(1974年)ハヤカワ文庫JA(再構成短編集)
 ぼくの砂時計 ショートショート 講談社 1974 のち文庫
 司政官 早川書房 1974 のち文庫、創元SF文庫
産業士官候補生 ハヤカワ文庫、1974 のち角川文庫 「EXPO'87」のスピンオフ作品
ねじれた町(すばる書房盛光社 1974年 のち秋元文庫、角川文庫、ハルキ文庫、青い鳥文庫
二十四時間の侵入者 秋元文庫、1974 のち角川文庫
あの真珠色の朝を… 角川文庫、1974
変な男 文化出版局 1975 のち角川文庫
奇妙な妻 1975 (ハヤカワ文庫) のち角川文庫
 還らざる城 1975 (旺文社ノベルス) のち文庫
地獄の才能 1975 (秋元文庫) のち角川文庫、ぶんか社文庫
ワルのり旅行 1975 (角川文庫)
 還らざる空 1975 (ハヤカワ文庫)
ねらわれた学園 1976 (角川文庫) のち青い鳥文庫
出たとこまかせON AIR SFジョッキー 立風書房 1976 のち角川文庫

『出たとこまかせON AIR』 眉村卓/著(角川文庫)vol.1

『出たとこまかせON AIR』 眉村卓/著(角川文庫)vol.2


 鳴りやすい鍵束 徳間書店 1976 のち文庫
異郷変化 1976.12 (角川文庫)
深夜放送のハプニング 1977.2 (秋元文庫) のち角川文庫
泣いたら死がくる 1977.4 (秋元文庫) のち角川文庫
通りすぎた奴 立風書房 1977.5 のち角川文庫
思いあがりの夏 1977.6 (角川文庫) 『幕末未来人』『幕末高校生』原作『名残の雪』を含む
 影の影 1977.8 (ハヤカワ文庫)
 猛烈教師 三省堂 1977.9 (三省堂らいぶらりい SF傑作短編集)
 枯れた時間 1977.10 (ハヤカワ文庫)
閉ざされた時間割 1977.10 (角川文庫) のちハルキ文庫
『閉ざされた時間割』眉村卓/著(角川文庫)(2017-06-18のメモ)
白い小箱 実業之日本社 1977.11 のち角川文庫
ぎやまんと機械 PHP研究所 1977.12 のち角川文庫
 ぬばたまの… 講談社 1978.3 のち文庫
白い不等式 1978.6 (秋元文庫) のち角川文庫
 六枚の切符 講談社 1978.6 のち文庫
 消滅の光輪 早川書房 1979.4 のち文庫、ハルキ文庫
 午後の楽隊 講談社 1979.4 のち集英社文庫
 滅びざるもの 徳間書店 1979.6 のち文庫
 かなたへの旅 1979.10 (集英社文庫)
おしゃべり迷路 角川書店 1979.11 のち文庫







【1980年代】
つくられた明日 1980.1 (角川文庫) のち秋元文庫
月光のさす場所 角川書店 1980.3 のち文庫
一分間だけ ショート・ショート 1980.4 (角川文庫) のち秋元文庫
ぼくたちのポケット 1980.11 (角川文庫)
 長い暁 早川書房 1980.11 のち文庫
 二次会のあと 講談社 1981.1 のち文庫
 幻の季節 主婦の友社 1981.5 のちケイブンシャ文庫
 遥かに照らせ 徳間書店 1981.5 のち文庫
とらえられたスクールバス 1981-1983 (角川文庫) 改題「時空の旅人」ハルキ文庫
モーレツ教師 1981.6 (角川文庫)
おしゃべり各駅停車 角川書店 1981.7 のち文庫
傾いた地平線 角川書店 1981.9
 疲れた社員たち 実業之日本社 1982.3
 黄色い夢、青い夢 1982.7 (集英社文庫)
ポケットのABC ショート・ショート 1982.10 (角川文庫) [前編] [後編]

ポケットのXYZ ショート・ショート 1982.10 (角川文庫) その1 その2
 逃げ姫 1983.4 (集英社文庫コバルト)
 不器用な戦士たち 講談社 1983.12 のち文庫
ふつうの家族 ショート・ショート 1984.2 (角川文庫)
 孔雀の街 1984.5 (集英社文庫コバルト)
 ぼくらのロボット物語 岩崎書店 1985.1 (あたらしいSF童話)
最後のポケット 1985.6 (角川文庫)
 月光の底 1985.12 (集英社文庫コバルト)
それぞれの曲り角 1986.2 (角川文庫)
夕焼けの回転木馬 1986.4 (角川文庫)
迷宮物語 1986.8 (角川文庫)
 侵入を阻止せよ 1986.12 (集英社文庫コバルト)
 職場、好きですか? 26のオフィス・ショートショート 勁文社 1987.2 のち文庫
 不定期エスパー 長篇青春冒険ロマン 1-8 徳間ノベルス 1988-1990 のち文庫
強いられた変身 1988.1 (角川文庫)
素顔の時間 1988.2 (角川文庫)
 引き潮のとき 第1-5巻 早川書房 1988-1995
 里沙の日記 1988.8 (集英社文庫コバルト)
 それぞれの遭遇 1988.11 (ケイブンシャ文庫コスモティーンズ
 異世界分岐点 自選日常恐怖作品集 新芸術社 1989.7
 駅とその町 異色SF小説 実業之日本社 1989.10 「魔性の町」講談社文庫)
 頑張って、太郎さん 勁文社 1989.12 のち文庫
 こんにちは、花子さん 勁文社 1989.12 のち文庫








【1990年代】
 ライトグレーの部屋 1990.6 (集英社文庫コバルト)
 出張の帰途 祥伝社 1990.12 (ノン・ポシェット)
 怪しい人びと 1992.3 (新潮文庫)
 ワンダー・ティー・ルーム 実業之日本社 1992.4
 乾いた家族 1993.6 (ケイブンシャ文庫)
 ゆるやかな家族 1993.10 (ケイブンシャ文庫)
 駅にいた蛸 集英社 1993.12
 虹の裏側 出版芸術社 1994.10 (ふしぎ文学館)
 発想力獲得食 三一書房 1995.9
 精神集中剤 1998.3 (徳間文庫)
 カルタゴの運命 新人物往来社 1998.11
 日がわり一話 第1-2集 出版芸術社 1998


【2000年代】
 妻に捧げた1778話 2004.5 (新潮新書) 「僕と妻の1778話」集英社文庫
 いいかげんワールド 出版芸術社 2006.7
 新・異世界分岐点 出版芸術社 2006.9
 霧を行く 句集 深夜叢書社 2009.7
 沈みゆく人 出版芸術社、2011
 司政官シリーズ(1970年代~80年代に書かれた同名作品集の再刊) 司政官(短編集)
 長い暁(短編集)
 消滅の光輪
 引き潮のとき

 『無任所要員』シリーズ 工事中止命令
 虹は消えた
 最後の手段
 契約締結命令


【映画】

『僕と妻の1778の物語』






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『わがセクソイド』 眉村卓/著(角川文庫)

2010-07-06 17:03:28 | 
『わがセクソイド』
眉村卓/著 カバー/木村光佑(昭和49年初版 昭和56年13版)

[カバー裏のあらすじ]
男ばかりの静かな群集の輪の中で、全裸の女と下半身むき出しの男が激しくもつれ合っている。
必死に逃れようとしている男に女はしがみついて、妖しい誘惑のポーズを!
-<約束された未来>が何も期待できない、こんなふしだらな状態だったのか。
未来にアレルギー性拒否反応を示す男が、街中で遭遇した不思議な光景。
人間不信に陥った男とセックス専用のロボットの人間的な交流を描いたSF長編小説の決定版。

こないだ帰省した際にまた実家にある眉村さんの文庫本を何冊が持ってきた。
やっぱりこの木村光佑さんのカバーデザインが絶品。読んだ当時からずっと記憶に残る1冊。

あらすじ
前途有望な青年だった年夫は、体制に迎合できず、またダラダラと過ぎてゆく日々に適応もできずにいた。
学生時代のライバルで、今は出世コースまっしぐらな水原は、昔どうしても敵わなかった年夫に対して友だち風を吹かせつつ、
実は、今こそ自分の才能をもって復讐しようと思い、まずは年夫に自信を持たせるためにも、
異性に対する恐怖心を取り除かせるべく、流行のセクソイド・センターに誘う。
人間の女性と間違えるような、いや、それを越えるロボットの「ユカリ」にすっかり心酔してしまう年夫。
しかし、時代の流行に合わせて、指名の少ない古いタイプのものは、いつか性格改造され、記憶も一切消されてしまうと聞いた年夫は。。。

SFというと宇宙が舞台ってイメージがあるが、眉村さんの描く近未来は、徹底的に管理社会への嫌悪・倦怠が描かれている。
そこがこれだけ惹かれて読んだ理由だったのかもしれない。
読み始めると、どっぷりとこの世界に入り込んで、何度も電車の駅を通り過ぎてしまった



ETV特集「HIVと生きる」
「明日NHK教育日曜夜10時からETV特集「HIVと生きる」という番組でナレーションと朗読出演してます。
 ぜひ、ごらんください。最近NHKといえば松尾、というイメージも定着しつつありますよね。」

って、部長がツイッターで宣伝してたから、見てみた。朗読は部長と、中谷美紀で、
どこで撮ったのか、背後の壁が原色の赤や青で芸術的!
最近『Lの世界』で見てる世界がそのまま日本にもあるんだな。LAほどオープンじゃないために、
とくに男性間でのエイズ感染が増えているから、新宿2丁目のゲイバーなどにコンドームを置くなどの活動を地道にしてる団体とかが紹介されてた。

HIV感染者というと雇ってくれない企業、「合法的に解雇できないものか」と相談にくる人事担当者、
妊娠時の健診でさえ「患者に怖くて触れない」という看護婦がいたってショックだな。
医療関係者は真っ先に正しい知識を持っているべきだろうに。

この番組に顔を出して出演するかどうかで親と何度も話し合い、ケンカして、やっと放送10日前に決心したという男性。
一番分かって欲しい人に理解されない苦しみってゆうのは、少し分かる気がする。
さまざまな病気も、さまざまな人間関係につながる問題と向き合うための、なにか必然的なプロセスなんだろうか。

「苦しんで、悩んでいるのは自分だけじゃない」と知ってもらうために、たくさんのHIV感染者の手記を集めて、
朗読会も催しているとのこと。最近は同性愛者だけじゃなく、異性愛者の参加もあるとか。

HIVマップ

「HIVを持っている人も,そうじゃない人も、ぼくらはもう一緒に生きている。Living Together」


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佐藤美術館@千駄ヶ谷

2010-07-06 16:49:53 | アート&イベント
「マコトフジムラvs若手作家」@佐藤美術館

マコトフジムラ=1960年ボストン生まれで、バックネル大学卒業後、文部省留学生として東京芸術大学日本画科で学び、現在はニューヨークを拠点に多岐に渡り活躍中。

サイトをプリントアウトしていくと割引になるとのことで、好みの抽象画だったから行ってみた。
大江戸線「国立競技場」駅から歩いてすぐのオフィスビル。
2Fが受付&ミュージアムショップ、3、4Fが展示室、5Fは休憩室ってなってたけど、自販機が置かれてる会議室みたいw

色遣いが綺麗で、スカベーフを思い出したw 若手作家の絵もほんとに力作揃い。
あらん限りのアイデアとパワーを注ぎ込んだ勢いがある。

点数も少ないから、あっという間に見終わってしまって、地図に書いてあったこちらに足を延ばしてみた。


千駄ヶ谷の富士塚鳩森八幡神社
このリンク先の写真はカラっと晴れた日で塚も登り易そうな感じに見えるけど、
梅雨の蒸し暑さゆえか、鬱蒼と草木が生えて、傾斜が厳しく、濡れた岩は滑りそうで、
サンダル履きには危険極まりないっ!
でも、富士浅間神社の奥宮のミニチュアがあるという山頂まで慌てて登って、確認してすぐ降りた。
あたり一面に蚊がうようよ飛んでて、これは・・・と覚悟を決めたものの、
あっという間に5~6箇所脚を食われて一気に凹んだ

ほかにも六角の「将棋堂」や赤い鳥居が並んだ「甲賀稲荷神社」などいろいろ見どころはあったけど、
脚のかゆさと蒸し暑さに負けて出てしまった。アゴから汗がしたたるって、あんましないよね?!驚

「キラー通り」をフラフラと歩いて、またおばちゃんから道を聞かれて、2人して地図見て一緒に歩いたりしながら
なんとなーく表参道にやって来た。途中「ワタリウム美術館」とか、もっと先の「根津美術館」とかも気になるけど、
連日の昼夜問わずな蒸し暑さと、2階の騒音で寝不足が続いてて眠くて仕方なかったので帰ることに。
まあ、大きいところは良い企画展のたびにいつでも見に行けるものね。
(あれ?ブルーノート東京って根津美術館のそばにあるんだ!


佐藤美術館に置いてあった、こちらの企画展も気になった。

「スウィンギン・ロンドン 50'sー60's ミニスカート・ロック・ベスパ―狂騒のポップカルチャー」@埼玉県立近代美術館
2010年7月10日(土)~9月12日(日)  一般1000円

以前見たジョン・レノン・ミュージアムの半券を持っていくと一部半額で見られるみたいv



写真は、神社の境内にいたにゃんこ親子♪
母猫もまだ幼い感じで寄ったら逃げ出してしまった
子猫は3匹くらいいたかも

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『さらば、ベルリン』(2006)

2010-07-06 16:49:52 | 映画
『さらば、ベルリン』The Good German(2006)アメリカ
監督:スティーヴン・ソダーバーグ 原作:ジョゼフ・キャノン
出演:ジョージ・クルーニー、ケイト・ブランシェット、トビー・マグワイア、ボー・ブリッジス、トニー・カラン、リーランド・オーサー、ジャック・トンプソン、ロビン・ワイガート、ラヴィル・イシアノフ、クリスチャン・オリヴァー ほか

trailer

フィルム・ノワール=虚無的・悲観的・退廃的な指向性を持つ犯罪映画を指した総称である。狭義には、1940年代前半から1950年代後期にかけて、主にアメリカで製作された犯罪映画を指す。

story
第二次大戦直後。金がものをいう混乱の中で、ポツダム会議取材のためにベルリンに来たアメリカ人記者のジェイクは、
運転手・タリーの恋人が、昔自分のもとで記者をしていた不倫相手レーナと分かり驚く。
タリーは彼女を国外脱出させるために危ない橋を渡り死体で発見される。ポケットには大金。
原因はレーナの夫で数学者のエーミール・ブラント。レーナは夫は戦死したと言うが、地下でかくまっていた。
レーナは戦時中、ソ連軍人にレイプされたことで身を持ち崩して娼婦となり、
生き延びるためにさまざまな時代の影の部分に関わっていた。。


ケイト出演作としてチェック。彫りの深い、線の細い顔立ちだから、モノクロにすると、ヒッチコックの美女より地味に見えるかな。
クルーニーは濃すぎて好きじゃないが、モノクロだと丁度いいかもw
マグワイアは好きな俳優だが途中で死んでしまう役だし。ムカつく青年だが、どこか真っ直ぐで強い印象を残した。

とにかく光と影のこだわりようがハンパない。顔のアップでも光の強弱、当たり具合によって、心理的効果を最大限に出してる。
サスペンスが盛り上がるシーンにはクラシカルなオーケストラゼーションでさらに迫力を強めているあたりも忠実。
ラストの飛行場シーンなんて、もろ『カサブランカ』の再現みたいで面白いw
昔の映画はこうゆうアンハッピーエンディングでいつまでも心にひっかかる名作ばかりだったな。

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