ゲスト:西尾まり 的場浩司
冬になると電気代が上がって、「東京電力」よりもっとエコな電気に変えたいと
ずっと思っているけれども、検索すると「料金がお得」というキャッチフレーズばかりで
なかなかエコロジーに関する情報が少ない
風力発電、火力発電にしても、大きな土地を得るために「森林破壊」しているなどの話を聞くと
どこまでがエコロジーなのかもよく見えてこない
<チラっと検索したサイト>
・新電力比較サイト 電気の「作り方」にも注目!
・新電力比較サイト 東京ガスの電気の概要
・多くの人に選ばれている、東京ガスの電気
・【新しい電気の選び方】電気代の節約だけじゃない!「環境にやさしい電気」を選ぼう
・Looopでんき
【内容抜粋メモ】
日本列島に次々と上陸する「台風」
4月6日北海道を襲った最大震度7の「地震」
その影響で各地で大規模な「停電」が相次ぎ
例えば、先月台風21号の直撃を受け、関西では延べ220万戸が停電
そして北海道では一時、全域が停電するというかつてない事態となりました
ところがその最中 SNS にこんな書き込みがあったのが見つかりました
「うちはソーラーパネル、蓄電池があるから停電とは無縁だ」
●大阪府・和泉市
台風21号で浸水した関西空港にも近く、数日にわたり停電が発生しました
栗川さんは1年半前に自宅の屋根に「ソーラーパネル」を設置
家で使う電気の一部を賄ってきました
停電の間も電気には不自由せず、ずっと使える状態でした
停電の間も天気が良かったため、ソーラーパネルで自家発電した電気を
一部の部屋で使うことができたと言います
●非常用コンセント
ほとんどのものは停電で使えなくなりましたが
太陽光で発電している電気が使えるコンセントだけは
ソーラーパネルから直接つながっているため、停電中も使うことができたと言います
ここに「延長コード」をつなぐことで、日中はいつも通りに家事ができたそうです
栗川さん:炊飯器、洗濯機だったり 昼間にかなり活躍してくれました
●蓄電池
こちらの箱は「蓄電池」と言って、昼間、ソーラーパネルで発電した電気を貯める装置です
夜も蓄電池を使うことで、トイレや一部の部屋は明かりをつけることができました
ただこんな心配も・・・
栗川さん:
実際どの家電製品が何ワット使っているか分からない
だから極力、電気を多く使いそうなエアコンや冷蔵庫を使わないようにした
貯めている電気を使ってしまったら、もう後は何もできないので
蓄電池を使い切るのが不安で、夜はスマホの充電などもなるべく控えていていた
ソーラーパネルをつけていたということで、ちょっとでも電気を支える余裕があったので
そんなに焦ることなく「早く復旧してくれたらいいな」みたいな感じでいました
●災害対策としても注目を集める 自宅での太陽光発電
設置している家庭は全国で230万戸を超えています
太陽光発電と省エネを組み合わせることで「電気代が実質ゼロ」という住宅も急増
背景には、太陽光や風力などの「再生可能エネルギー」の普及を進めている国の方針がある
●「再エネ発電賦課金」
実は、再エネ普及のため、ほぼ全ての家庭が毎月支払っている
その額は、合計で約2兆3726億円
消費税1%くらいに相当する額です
(こんなに払って、どうしてなかなか進まないんだろう?
国の担当者:非常に大きい額だと思います
的場:
最近、屋根の上に太陽光パネルを置いている家庭が多い よく目にするんですけれども
でも実際、それを設置するのに、どれぐらいかかるのかとか全然知らなくて
便利だな、欲しいなと思うんですけど、状況が分からないですね
アナ:
北海道地震の際に、ある業界団体の調査によりますと
太陽光発電のある設備のある家のおよそ8割は停電対策に役立ったということなんです
今、太陽光発電できる家というのが災害対策として注目されていまして
戸建てだけではなくて、マンションにも導入が始まっているんです
●兵庫県・芦屋市に、建設中のマンション
ソーラーパネルだけではなくて、蓄電池も備えているので
停電の際は、一週間くらいは電気機能を維持することができるのが売りになっている
的場:一週間蓄電できれば、復旧作業も進みますものね
アナ:
北海道地震も一週間まではかからなかったんです
こうしたマンションを今後各地で売り出しが始まる
近江:太陽光パネルを取り付けると、1世帯当たりどれくらい初期費用がかかるんですか?
アナ:
VTR に出てきた栗川さんなんですが、太陽光パネルと蓄電池を合わせて数百万円かかった
ただ太陽光パネルの設置コストは年々下がってはいるんです
導入しやすくなっているという状況にあります
●太陽光発電設備を導入して毎月の電気代がお得に@宮城県・名取市
阿部さんは5年前に新築でこの家を購入しました
5人家族で日中も必ず誰かが家にいるため、冷房や照明はつねにつけっぱなしだそうです
アナ:扇風機、テレビ、エアコン、これだけ日中から使ったら結構電気代いくんじゃないですか?
阿部さん:こちらに引っ越してきてからは実質ゼロです かかってないです
●「瓦型ソーラーパネル」
阿部さん:
普通、太陽光パネルって大きい屋根に乗っている感じと思うんですけど
うちのは屋根と一体型のものを使っています
屋根の日が当たる部分におよそ200枚敷き詰められています
「複層ガラス」
家の設計も気密性を高めた「省エネ仕様」になっていたり
さらに、ガスを利用した、お湯を沸かしながら電気を作る設備も備わっています
(ガスと電気の組み合わせのチラシもよく入ってくるけれども
ガスもエコなのかが分からない
天然資源はいつか尽きるし、使いたくない 輸送費も相当かかって、石油も使うし
アナ:家で使う電気を全部 賄えてしまっているわけですか?
阿部さん:そうですね 日中太陽が出ていれば
●余った電気は電力会社が買い取り
太陽光発電で作った電気は、日照時間が長いと自宅で使い切れないことも多い
阿部さん:
今、太陽光発電で 1.3 KW 作って1.2 KW 使っている
普段はもう少し日中、太陽が真上に上がっている時などは
発電量が 2 KW 以上とか 3 KW 以上ある
今とほぼ同じ状態で電気を使っているので、売るほうが多い状態ですね
●電気代
エアコンをたくさん使った7月でも、電力会社に支払う電気代より
自家発電分を売った額のほうがわずかに上回っていました
その差額は阿部さんの利益になります
ちなみにこれまで一番多かった月は1万6000円のプラス
一方、冬場を見てみますと、日照時間が短いため発電量は減り、支払う分が多くなっています
(5人家族だと1万7000円にもなるんだ/驚
でも年間を通してみると3~4万円の利益になる
アナ:じゃあ毎月電気代の請求とか怖くないんじゃないですか?
阿部さん:
そうですね ちょっと見るのが楽しみぐらい
今月どれくらい頑張ったかなとか
太陽光がどれくらい頑張ったかなという感じです
●「ZEH(ゼッチ) ゼロエネルギーハウス」
阿部さんのような電気代実質ゼロのような家は「ゼッチ」といい、これが急増している
取材した安倍さんの家の周り、40軒ある家が全てゼッチ
ある大手住宅メーカーでは、昨年度手がけた新築住宅の8割近くがゼッチの家だということです
実際に使っているという方からのメール 三重県 40代:
我が家は、太陽光発電をしていますが、蓄電池がないので
先日の台風では停電してしまいました
蓄電池を買うのは、とてもハードルが高いです
Q:蓄電池はまだ高いんですか?
まだ高いと言われています 100万円を超える 値段はちょっとずつ下がってきてはいます
愛知県 40代:
台風24号で停電になりました
太陽光パネルをつけているのですが、電力会社の契約が「売電」(電気を売る)契約のみだったので
自宅では使えず停電したままでした
Q:いろんな契約があるんですね
ゼッチはやはりちょっとお金がかかってしまう
ソーラーパネルをつけて「断熱材」のある資材を使う
住宅メーカーによりますと、従来の住宅よりは200万円ほど高くなってしまう
Q:元はいつ頃回収できるんですか?
まずゼッチで家を建てますと「補助金」が出る
今年度、一律70万円が国から出ます
電気代はゼロ、売電収入が入る
●「固定価格買取制度」
電力会社は、一度契約をすると10年間は同じ価格で電気を買い取る制度がありまして
これはゼッチの家だけではなく、ソーラーパネルを設置した家すべてが対象になります
阿部さんによると、補助金と電気代売電収入があれば
およそ10年で元が取れるんじゃないかと話していました
●「2019年問題」
横浜市に住む 会社員の西さん
9年前に自宅の屋根に約200万円かけてソーラーパネルを設置しました
西さん:
ここだと日当たりも良さそうなので、ちょっとつけてみようかなって思いました
日中は自宅にいないことが多いため、太陽光で発電した分のほとんどを
東京電力に買い取ってもらっています
売電収入は月々で行くとだいたい今5、6000円ぐらい
(この東電を何とかしたいんだけどな 原発をなくしたい
ソーラーパネルが普及したら原発を全部なくしてくれるの?
自宅で発電した電気を、電力会社は決まった金額で買い取ってくれることになっていますが
実はこの制度、10年間という期限付きなんです
西さんは、この制度が始まった2009年に契約をしたので、来年2019年で契約が終了してしまう
同じような家は、全国で50万世帯に及ぶと言われています
西さん:
10年間というのは、最初からお話しいただいていたので、そこまでは理解しています
その先はどういう契約になるのかがちゃんと理解できていないところがあって
「資源エネルギー庁」
買取期限の切れた人はどうすればいいのか聞いてきました
新エネルギー課長・山崎さん:
その電気を誰に買い取ってもらうのか、またはもっと自分で貯めて使うのかですね
そういった使い方は、新たに考える局面に来られているということです
電力会社と自由契約になるというところをしっかりと押さえていただいた上で
自ら、若干ややこしいところはあるかもしれませんが
買取先を選んでいただくということを、ぜひ全50万軒の方々にやっていただけるとありがたい
契約が切れた後は、電気を買ってくれる電力会社を自力で探して
新たな契約を結び直す必要があるんです
(「ありがたい」とかじゃなくて、、、 個人だけじゃできることは限りがある
それが再エネルギーがなかなか進まない根本的な理由じゃないのか
来年で買い取り期限を迎える西さん
新たに契約してくれる電力会社を探すにも情報が少なく、全く目処が立っていません
西さん:
太陽光で発電した電気は、貯めておけなくて
その場で使うか、流してしまうかどちらしかない
ただ流すのはちょっともったいないですよね
今までは買い取ってもらえたのにっていう思いがやっぱり出てくると思うんですね
西さんの家には、ソーラーパネルがあるものの
電気を溜めておく蓄電池がありません
日中はほとんど家にいないため、作った電気は外に流さざるを得ないのです
(ソーラーパネルを改良する必要があるな
西さん:
蓄電池を購入すれば、貯めた電気を夜も使うことができますが、問題は価格
貯められる電気の量によっても金額が変わるんですけれども
100万円以上は確実にするので、そうするとそこまでやってペイするのかどうか
●ソーラーパネルの寿命
西さんの場合、あと10年ほどで買い換える必要が出てくるかもしれないと言います
西さん:
私たち自身の年齢もあるので、太陽光発電を続けられるか悩みどころになる
環境エネルギー政策研究所所長・飯田哲矢さん:
これは、まだ50万人の方に全く情報がいってないので、不安に思われているんですが
年内に、これまで買っていた大手の電力会社がいくらで買いますよ
とみなさんに通知をすると聞いています
最近その方針で検討していて、その後、何百と誕生している新しい電力会社も
その価格を見ながら、自分達はこうするという情報がこれから出てきますので
それをちゃんとキャッチしていただいて
的場:
10年間、固定の価格だったわけじゃないですか
そこから10年後、急にガクンと下がったりするんですか?
飯田:
値段はかなり下がりますね
ただ10年前は太陽光パネルもすごく高かったので
買取価格も電気料金の倍ぐらいのすごく高い値段で買ってもらっていた
それが10年ぐらいで元が取れるように価格が決まってきたので
これからは元を取った後のおまけというか、プラスアルファで
もっともお得になるように選んで頂けたらということです
近江:
10年間固定価格で買い取りますという、その10年っていうのは何が基準だったんですか?
飯田:
概ねその時始まって10年ぐらいでだいたい元が取れる
それがだんだんこれまで下がってきて
今だと当時のほぼ半額近い値段まで下がってるんですけれども
今やってもまた10年ぐらいで元が取れる
(ん? 下がってもまた10年かかるの? 10年で寿命なのに?
的場:
10年後にソーラーパネルをまた変えなければいけないと言ってましたが
再契約した時、またそこから10年固定でやってくれるんですか?
飯田:
10年後になるともっとかなり安くなっているので
10年固定で買い取る制度っていうのはもうなくなっている可能性が高い
その代わり電気料金もかなり安く導入できるので
全て自給してしまうとか、蓄電池を一緒に入れてしまうとか
10年後になるとそれが普通になってくると思います
蓄電池の価格も下がってきています
過去6年で1/4ぐらいに下がって、この先もまだまだ下がっていきますので
数年で蓄電池ももっと安くなってくると思います
●「再エネ発電賦課金」
ずっと10年の期限がなかったら、莫大な金額が必要になってしまいますよね
電力会社も電気を買い取るお金を払うんですけれども
電力会社だけが支払っているわけではないんです
電気代を支払っている私たち全員がこの電気を買い取るお金を支払っているんです
毎月家に届く「検針票」を見てみましょう
再エネ発電賦課金は、大体電気料金の1割ぐらいにはなっている
このお金で電気を買い取るお金になっているわけです
電気代に上乗せされる形で支払っているわけです
この太陽光発電の家が増えるにつれて結構値上がりしている
2012年度 684円→2018年度 9,084円/年
数年間で10倍以上上がっている この先さらに賦課金が上がっていくと言われている
●日本の電源構成比
(これが問題だ 今だに石炭、石油、天然ガスなんかに頼ってる
電源の割合なんですけれども、再生可能エネルギーは今14.5%となっていますが
この割合をさらに増やしていこうと今方針を考えている
山崎:
現在2018年度 再生可能エネルギーの比率は15%強 これを24%を目指している
(なぜ100%にできないんだろう? 日本は相当遅れているな
●負担が増えていく可能性がある
再生可能エネルギー賦課金グラフ
エネルギー庁の予測では、2030年には国民負担は少なく見積もって3兆1000億円
さらに増える可能性もある
他の電源と比べて高い部分を皆さんに負担をお願いしているところなので
再エネの量を増やして、国民負担を減らすという
この両立をどう図るのかというのが大きなポイント
山崎課長はその上で再生可能エネルギーの重要性を強調しています
山崎:
エネルギー政策の話、さらに 地球温暖化対策といった話から
とにかく再生可能エネルギーを国の主力に据えて取り組むことが重要だということが
我々の大きな一歩だと思います
近江:
再生可能エネルギーを応援したい気持ちもすごくありますが
どこまで上がり続けるのかっていうのか気になります
これが2018年度で、2030年からさらにはもうちょっと先までは
上がり続けるような形になると思います
今年導入しても、さらに10年負担がありますし、企業はさらに20年の負担があるので
特に2030年代の後半ぐらいまでは上がるのかなと思います
この先でようやく下がってくる
その代わり、そうなると再生可能エネルギー、特に太陽光は急速に安くなってくるので
負担は今回の2019年問題と同じように、どんどん抜けていく部分と
新たに入るのは、追加負担なしで入るので、そこから先は山を越えて下がっていく
ドイツはあと3、4年で山を越えて下がっていく
12年早くこの制度を日本より早く導入したので、もう卒業できる
日本はこれから頑張って、子どもたち、孫たちの為に
みんなで負担して、エネルギーを増やしましょうということ 将来への貯金ですね
華丸:自然破壊にならないようにやってるんですよね
原発事故とか、温暖化とかのないエネルギーにしていこうという
国民的な負担の中でやっていこうということですね
(原発事故がない=原発がないってこと???
的場:
絶対的に必要なことだよね これだけ台風とかが多くなって
停電が多くなって、地震も起きて、停電の場所がなかなか復旧しない
最近、太平洋側でも大きな地震が起きる可能性が上がってるっていう話をよく聞くじゃないですか
そう考えると、どの家庭でもできるだけやれたらいいのかなと思いませんか
マリ:
ソーラーパネルをつけていない人は毎月このお金を取られている
だからといって今すぐつけるかといったら、タイミングが分からない
専門家:
つけた方は直接的な恩恵があるわけですけれども
負担をする方々は確かに今は負担ですが
2030年を過ぎて、山を越えていくと
今度は日本全体の電気料金も、負担も下がる
海外からの石油などの輸入も下がりますから
そうすると、子どもたち、孫たちのために、
ちょっと今は負担するけれども、その先を見よう
導入できる人は頑張って導入すれば、その分、恩恵もあるという事を
皆さんに理解していただけると良いのではないでしょうか
アナ:
今将来への投資という話もありましたけれども
マンションなど自宅にソーラーパネルがない人でも
再エネで作った電気を使う方法があるんです
●再エネを選んだのは、東京電力の福島第一原発の事故がきっかけ
千葉県・藤室さん
1年半前から再エネで発電された電気を自宅で使っています
藤室さんの家は、ごく普通の分譲マンション
ベランダにソーラーパネルを置いているわけではありません
●再エネで作られた電気に特化した電力会社と契約
(これもちらっと検索したけど、アンペア数が少ないと契約できないとか色々制限があった
藤室さん:
マンションに住んでいると、どうしていいか分からないところがあったんですけれども
生活を変えることなく再エネを支えて本当に良かったなと思います
藤室さんが契約している電力会社は、各地にある再エネの発電所から電気を買い取っています
それを大手電力の送電線で各家庭に届けています
実際には、火力や、原子力などで発電した電気と一緒になって送られますが
支払った電気料金は再エネの発電所に渡る仕組みです
(水力発電だってダムを造るために村ひとつ沈めてるわけだよね
藤室さんは、元々は東京電力と契約していましたが、電気代は、以前とほぼ同じ
藤室さん:
やっぱり原発を使った電力はあまり使いたくないなという気持ちがあったので
でも自分には何ができるのか分からなかったんですけれども
再エネを使うことで、原発の電気を使わずに済むならすごく嬉しいなと思っています
●みんな電力@東京・目黒区
(1月の電気代でシミュレーションしてみたら、624円ほど高くなった
若干高くてなっても、毎月の賦課金が687円なら同じってことか?
それなら再エネに変更したいが、手続きが面倒じゃなきゃいいけど
申し込みの入力フォームを見て、もう挫折・・・
藤室さんが契約している電力会社です
2年前の「電力自由化」を機に設立されました
徹底攻略!電力自由化@あさイチ
この会社が契約している再エネの発電所は、全国におよそ100社あまり
中学校の屋上に作られた太陽光発電所や、
使い終わった天ぷら油を利用した「バイオマス発電所」など
一つ一つは規模の小さなものばかりです
電力会社 事務取締役 三宅さん:
最近いろんな人が電気を作れるようになった
個人だけじゃなくて、企業や自治体が自分の発電所を持って発電している
日本全国にある発電所から仕入れて、繋ぐという仕組みなので
再エネを使いたいという方々に供給するには十分な量があります
●大豆畑を覆うように設置されたソーラーパネル@千葉県匝瑳市
この会社と契約している発電所の一つを訪ねてみました
大豆畑を覆うように設置されたソーラーパネル
広さはわずかテニスコート2面分です
一般家庭18世帯分を発電 発電量も決して大きくはありません
この発電所を作った発電所経営・馬上さんは、
元々は地元の大学で地域のエネルギー政策について研究していました
●以前は「耕作放棄地」
発電所を作ったことで農業を再開できたというのです
馬上さん:
この太陽光発電の電気は全部、今、売電している形になるんですけれども
結果として、その収入を使って農業を支えていくというモデルを取っているので
単にエネルギーを作っているだけではなくて
農家さん自身の所得を増やして、農業を続けられる仕組みを取り入れています
藤室さんは、再生可能エネルギーを選んだことで
新たな満足感が得られるようになったと言います
藤室さん:
どこで作っている電気か見えるのはすごく安心感、満足感もありますし
身近なところの電気を使えるような気になるので、そのあたりの満足感もあります
大吉:これは、分譲マンション以外のマンションもできるんですか?
そうですね あくまでも電力会社と契約をするという形ですので
賃貸でも電気メーターがありますから、必ずできます
ただ、マンション全体で契約しているところがたまにあるので
そういうところは無理ですけれども
(その際、スマートメーターが必要で、それは無料だってサイトに書いてあったな
華丸:
最近、電話を契約しに行くと、こんな電力会社がいいですよって
パンフレットをもらったんですけど 難しくて・・・
au電気
専門家:
携帯の会社はだいたい電力会社も併用していたり
鉄道会社さんとか、ガス会社とか
今、電力会社が 400 以上ぐらい誕生していますので
VTR に出たように自然再生エネルギーに特化したところもあるので
是非皆さん選んでいただきたい
(「自然再生エネルギーに特化」してなきゃ意味がないのでは?
たくさんありすぎて迷う 郵便番号で調べると、対象外だったり
近江:電気料金も、大手の電力会社とそんなに変わらないんですか?
専門家:大体同じくらいか、場合によっては安くなることもあります
アナ:
私の場合は、若干高くなりました たぶん家庭によって前後するかとは思います
あと電力会社を変えても停電するということはないから大丈夫です
さらに、個人だけではなくて、企業も再エネを使いたいというところが出てきてるんです
(一番電気を使ってるのは企業でしょう
●雑貨や衣料品を扱うセレクトショップ@新宿(照明多すぎ/驚
この8月から電力会社を変更し、福島県の太陽光発電で作られた電気を使っています
セレクトショップ経営企画室・木下さん:
電気代を払うという選択が、そこを応援する
そしてクリーンな電力を作っているところを選択したことによって
企業の「ブランディング」に繋がることを期待しています
(企業は儲けが見込めなきゃやらないものね
大吉:ピンポイントで応援できるというのは嬉しいですね
アナ:この会社だけではなくて、今、企業の動きもさらに広がっているんですよね
世界的には、アップル、Google、Amazon、IKEA とか
世界を代表する企業がもう再生可能エネルギー 100%で
自分たちの事業活動するということを約束して、そこを目指している
日本も遅ればせながら、リコー、最近だとSONYが 同じように目指すんだと
それが社会的責任でもありますし、脱温暖化、エネルギーから変えていこう
同時に地域を応援する、ブランディングとも重なっていく
それが世界的なトレンドになっています
的場:
原発とか火力とかって、割合世界的に見てもナイーブな問題じゃないですか
再生エネルギーだけで日本の電力を
全て賄えるような状態にもっていくのも可能なんですか?
長い時間をかければ可能だと思います
実は、今年の5月20日に、瞬間的に四国電力の事業の100%以上を再生可能エネルギーに
昼間の2、3時間ですが、なった瞬間もありましたし
そういうことが出てくれば、やがては目指していけると思います
(もう本当は、原発なしでも賄えるって噂も聞いたことがあるが?
近江:
再生エネルギーに反対している方は、「不安定」だと言いますが
調節できるようになってきているんですか?
今はどんどん変わってきていて、太陽光と、風力はどんどん安くなって
今、実は世界的には一番安い電気で、しかも純国産で、クリーンだと
不安定なのではなくて、天候によって変動するだけ
それは予測もできるし、変動する需要と、太陽光、風力との間を
いろんな手段で埋めていきましょう
その手段を高めていくことで、比率が高まっていく
デンマーク、オーストラリアでは、すでに 50%以上、年間平均で再エネになっていて
日本の14.5%よりもかなり高いレベルを目指している それがいま世界の大きな流れ
30代 体験談:
私の働いている会社は、写真撮影業務をしていますが
そこで使う電力が太陽光発電で得たものです
ベランダに置けるサイズのもので発電していますが、不自由なく使えています
Q:屋根に設置するのではなくて、ベランダに置けるタイプのパネルもあるんですか?
多分、ベランダの手すり一つ分、二つ分 選べるんです
小さなサイズでつけることができて、蓄電池もあれば停電の時にも対応できる
華丸:日当たりとかもありますよね?
だいたいマンションは南向き そこを活用していただけたらと思います
40代:
今年新築し、太陽光パネルを設置
申請したのですが、申請が混み合っており
いつ太陽光が使用できるのか分からない状態です
今の状況はどうなっているのでしょうか?
どんどん増えてきていて、それを処理する国の機関の方も
今年1月に申請したのが、6月や7月にようやくつけられる
そういう意味では人気が高まっていて、コストが下がってきたこともありますが
60代:
北海道は、冬の期間が長く、屋根が雪で覆われます
それでも太陽光発電は大丈夫なんでしょうか?
太陽光発電は、涼しいほど発電するので、北海道でもよく発電するんですけど
確かに雪に覆われると発電しなくなってしまいますので
一つは、急な角度にして、雪が落ちやすくするというのがひとつ
実は、最近「両面発電」といって、表からも裏からも発電する
新しいパネルが、かなり安く出始めているので
両面発電を使うと、発電する時に必ず熱になる
それで表の雪が落ちるので、雪国はこれから両面発電の太陽光を使うと
雪をあまり心配しなくてもよくなる
的場:雪下ろしの必要もなくなるって事ですか?
どこまでか分かりませんが 南側だけですけれども 両面発電はすごく有効です
的場:
ソーラー発電は踏んづけても大丈夫なんですか?
雪下ろしする時に屋根に登るじゃないですか
太陽光のところは雪が落ちるようにデザインしてあるので登らなくてもいいと思いますが
40代:
寿命を迎えたパネルは「産業廃棄物」になると聞きました
地球に優しいと言いながら、マイナス面もあるのではないですか?
やっぱり「リサイクル」のことは皆さん心配されるので
このまま太陽光が増えていくと、大体10年後、20年後には
80万トン~100万トンぐらいの太陽光の廃棄物が出ると言われています
でも、これは産業廃棄物の全体の 0.1%くらいですし
周辺はアルミのフレームで、あとはガラスのパネルにシリコンという
一番、資源的にも資源量が多くて、そんなに毒物は出ない
一番簡易な処分方法でできます
後はガラスであればリサイクルできますし、シリコンもリサイクルできるので
今はリサイクルする方向に業界としては向かっています
FAX:
便利な反面、各地の山林を削ってソーラーを進める計画に反対している地域もあります
●各地で山をどんどん切り開いてトラブルが相次ぐ「メガソーラー」
西日本豪雨の兵庫県の姫路市の様子なんですが、太陽光パネルが崩れています
今は復旧作業をしているんですけれども、この斜面の下には民家もありまして
いつまた落ちてくるのかという不安の声が上がっている
こうしたケースが全国で続出していまして、地元住民が「ソーラーパネル建設反対」という声もあります
中には 裁判に発展することもあるということです
家庭の太陽光は9年前から始まったんですが、6年前から企業にも始まった同じ制度が
非常に儲かるということで一気に増えました
普通の空き地とか、平らな所や、工場の屋根とかならいいのですが
山林というのは割と規制が緩いんですね
そこの太陽光が今こういう問題を起こしていて、大手の資本、海外の投資家が
地域のことを考えずに野山を開発するということで問題が起きている
これはドイツや北欧などでは絶対に起きないことで 自然保護の方が厳しいので
やっぱり日本はようやく国や自治体が環境規制や
アセスメントをかける方向に動き始めたんですが
VTR にあったように、畑の上など、そういうところをもっと
有効活用するような土地利用にこれから舵を切っていたほうがいいんじゃないかと思います
●再エネを使って地域活性化@福島市 土湯温泉町
福島県内屈指の温泉街として知られています
この地域ならではの再エネを使った発電所があるということで案内してもらいました
「地熱発電」地中から湧き出る温泉の熱を活かした
発電所経営・加藤さんは、地熱発電所を3年前に7億円をかけて造りました
源泉の熱を利用してタービンを回して発電しています
加藤さん:
温泉の熱さえ吹き出していれば、24時間、365日
休みなくここで電気が作れるという大変優れものです
温泉はずっと湧き出ていますから、この小さな地熱発電所で
一般家庭に換算すると、およそ900世帯分の電力を生み出しています
土湯は今、200世帯弱なんです
ですからこの設備だけで十分まかなえる電気が作られていることになります
4倍ぐらいということですね
ただし、今は作った電気は全て東北電力に買い取ってもらっています
発電所から地域に直接電気を送る「送電設備」がないんです
電気を売った収入は、年間およそ1億円
発電所ができてからもう3年になります
その収益の一部を地元の地域に還元しようということで
この温泉街のまちづくりに活用させていただいたり
例えば、土湯温泉から福島駅までのバスの定期券を発電会社が町のお年寄りに配っています
半年分で2万7000円の定期券が、70歳以上のお年寄りは5年間無償でもらえる
女性:
まさかただでバスに乗ったりできるとは思わなかったですね
こういう風になるには何十年もかかると思っていた
30年も過ぎないと地元に戻ってこないと思っていたら とんでもない
まだ75歳にもならないうちにこれを頂いて喜んだ
●再エネの意外な副産物 テナガエビの養殖
今年からこの地域で始まった
地熱発電所で使う大量の冷却水を再利用している
週末には、観光客向けにエビ釣りのイベントも開催されて大好評
釣ったエビはその場で食べられます
●再生可能エネルギーを「地産地消」
もし実現すれば送電設備などの費用を考えても
電気料金が今より3割ほど安い 1 kw あたり 15円で供給できると試算しています
再生可能エネルギーを「地産地消」しようとするこの動き
福島県では、土湯温泉以外に5つの市町村で始まっています
原発事故からの復興政策の一つにも位置づけられています
福島県エネルギー課・武内さん:
生み出されたエネルギーを地域の中だけで使い、うまく回す
そういったことを様々に進めながら、再エネ普及率100%に向けてやっていきたい
元々は、東京電力福島第一原発の事故後の「風評被害」で
観光客が減ってしまったところから、何とかしようと始めたのですが
今は全国的に注目が集まって、視察が相次いでいるということです
飯田:
地元の有利な場所で、コストがかかってはいるんだけれども
利益がすぐ出るので、非常に収益性が高く回ってますね
●地域密着型の再エネ
福岡県みやま市
ここは市が持っていた空き地に太陽光パネルを設置しました
市が出資した電力会社が地域の住民などに電気を販売している
作った電気は、プランによって差はありますが
大手電力会社より安い値段で、地域住民に販売している
岡山県真庭市 バイオマス発電
中国山地に位置していて、林業が非常に盛んな場所
出た廃材をバイオマス発電に利用しています
現在市内の小中学校や、子ども園などに電気を供給する契約を結んでいる
年間の売り上げは24億円
大吉:全国的にこういう設備が増えていくんですか?
かなり急速に増えていますし、これからもっと増えていくと思います
自分たち自身で電気を作る「ご当地電力」
それぞれの地域の名前をつけて、自分達の電気を作る
さらには、都会の電力会社から買っていたのを
自分達の電力会社から買うと、そのお金も地域で循環する「経済効果」もある
お金も、エネルギーも地域で回そうという これからもどんどん増えていくと思います
近江:海外でもそういう取り組みは広がっているんですか?
海外のほうがむしろ先行していて
ドイツや北欧は、地元で地産地消する電力会社がすごく増えてきています
この9年、6年で10倍ぐらい増えたんですが
まだまださらにあと何倍か増やしながら
日本全体の再エネの、クリーンなエネルギーを増やしていく
その時に、環境被害とか出ないように、みんなでルールを作りながら
若干負担が増えますけれども、それもやがては下がっていく
将来の投資と思って、自分たちでできることを是非やっていただけたらと思います
三重県40代:
売買だけで損得を考えて購入をためらっていましたが
将来のためにみんなでやっていくという言葉や
「ふるさと納税」のようで、電力について考え方が変わりました
50代:
北海道の大規模停電の時、風力やメガソーラーが発電しても
送電網の関係で利用できなかったと報道されていました
そういう時こそお役に立てて欲しいのに
専門家:
全体の送電が停電した時は、逆に止めてくださいっていうルールになってるんです
もうちょっと「分散型」にすれば、ひょっとしたら「全面停電」じゃない
より小さな発電所がいっぱいになっていく
北海道は、大きな「石炭火力」があの時3基が一気に止まってしまったので停電になったわけですが
地域の小さな発電所だったら、止まるのも少なかったでしょうし、影響も少なかったと思う
そういう意味では、1個1個は止められたんですが
分散型、小さな発電所になれば、地震や災害による停電のリスクというのは大幅に下がると思います
的場:
ソーラーパネルって頑丈にできないんですか?
今回台風で結構物が当たって、壊れて発電できなくなったというのも聞いたんですけど
風がかなり強くなってきていますので、国も建築規制をかなり厳しくしていて
あとはちゃんと事業者の方がルールを守って建築すれば
新しい規制に沿ってやっていけば倒れることもないはずです
残念ながら、やっぱり地域によって日照の差があるので
それはシュミレーションしていただいて、検討していただけたらと思います
パネル自体の値段は、大体2割増しぐらいですけれども
が台とか工事費は一緒ですから、全体では1割以下に収めることができるかなと思います
大きな発電所「メガソーラー」ですと、太陽光からできる直流を交流に変える装置が
かなり大きくなるので、それを冷やしたり、装置そのものから騒音が若干出ることがあります
住宅から離しておかないといけないのですが、その事業者さんに相談していただいたり
反射も、今まで緑だったところが、太陽光ができると気になるということがあるかもしれないので
本当は地域の皆が参加して、相談しながらやるとそういう問題は起きなくなります
九州電力は、日本の中で電力会社単位で言うと、太陽光発電が一番普及したところなんです
今も増えてます 今年、先月、九州大がそう発表したんですが
ただ太陽光発電を止める前に、まだやることがいっぱいあるんです
純粋にクリーンな太陽光を最優先して使うというやり方に変えていってほしいなと思います
いずれは、太陽光、再エネの優先に変わると思いますが、
今のところはまだ原子力などを優先して使いたいということになっているので、過渡期ですね
これから変わっていくと思いますが
「エコロジカル・フットプリント」
地球は何個必要? もし世界人口がその国と同様の生活をしたら...
世界中の人がアメリカ人のように暮らすには地球が何個必要か?
「オフグリッドな暮らし」@ビッグイシュー
冬になると電気代が上がって、「東京電力」よりもっとエコな電気に変えたいと
ずっと思っているけれども、検索すると「料金がお得」というキャッチフレーズばかりで
なかなかエコロジーに関する情報が少ない
風力発電、火力発電にしても、大きな土地を得るために「森林破壊」しているなどの話を聞くと
どこまでがエコロジーなのかもよく見えてこない
<チラっと検索したサイト>
・新電力比較サイト 電気の「作り方」にも注目!
・新電力比較サイト 東京ガスの電気の概要
・多くの人に選ばれている、東京ガスの電気
・【新しい電気の選び方】電気代の節約だけじゃない!「環境にやさしい電気」を選ぼう
・Looopでんき
【内容抜粋メモ】
日本列島に次々と上陸する「台風」
4月6日北海道を襲った最大震度7の「地震」
その影響で各地で大規模な「停電」が相次ぎ
例えば、先月台風21号の直撃を受け、関西では延べ220万戸が停電
そして北海道では一時、全域が停電するというかつてない事態となりました
ところがその最中 SNS にこんな書き込みがあったのが見つかりました
「うちはソーラーパネル、蓄電池があるから停電とは無縁だ」
●大阪府・和泉市
台風21号で浸水した関西空港にも近く、数日にわたり停電が発生しました
栗川さんは1年半前に自宅の屋根に「ソーラーパネル」を設置
家で使う電気の一部を賄ってきました
停電の間も電気には不自由せず、ずっと使える状態でした
停電の間も天気が良かったため、ソーラーパネルで自家発電した電気を
一部の部屋で使うことができたと言います
●非常用コンセント
ほとんどのものは停電で使えなくなりましたが
太陽光で発電している電気が使えるコンセントだけは
ソーラーパネルから直接つながっているため、停電中も使うことができたと言います
ここに「延長コード」をつなぐことで、日中はいつも通りに家事ができたそうです
栗川さん:炊飯器、洗濯機だったり 昼間にかなり活躍してくれました
●蓄電池
こちらの箱は「蓄電池」と言って、昼間、ソーラーパネルで発電した電気を貯める装置です
夜も蓄電池を使うことで、トイレや一部の部屋は明かりをつけることができました
ただこんな心配も・・・
栗川さん:
実際どの家電製品が何ワット使っているか分からない
だから極力、電気を多く使いそうなエアコンや冷蔵庫を使わないようにした
貯めている電気を使ってしまったら、もう後は何もできないので
蓄電池を使い切るのが不安で、夜はスマホの充電などもなるべく控えていていた
ソーラーパネルをつけていたということで、ちょっとでも電気を支える余裕があったので
そんなに焦ることなく「早く復旧してくれたらいいな」みたいな感じでいました
●災害対策としても注目を集める 自宅での太陽光発電
設置している家庭は全国で230万戸を超えています
太陽光発電と省エネを組み合わせることで「電気代が実質ゼロ」という住宅も急増
背景には、太陽光や風力などの「再生可能エネルギー」の普及を進めている国の方針がある
●「再エネ発電賦課金」
実は、再エネ普及のため、ほぼ全ての家庭が毎月支払っている
その額は、合計で約2兆3726億円
消費税1%くらいに相当する額です
(こんなに払って、どうしてなかなか進まないんだろう?
国の担当者:非常に大きい額だと思います
的場:
最近、屋根の上に太陽光パネルを置いている家庭が多い よく目にするんですけれども
でも実際、それを設置するのに、どれぐらいかかるのかとか全然知らなくて
便利だな、欲しいなと思うんですけど、状況が分からないですね
アナ:
北海道地震の際に、ある業界団体の調査によりますと
太陽光発電のある設備のある家のおよそ8割は停電対策に役立ったということなんです
今、太陽光発電できる家というのが災害対策として注目されていまして
戸建てだけではなくて、マンションにも導入が始まっているんです
●兵庫県・芦屋市に、建設中のマンション
ソーラーパネルだけではなくて、蓄電池も備えているので
停電の際は、一週間くらいは電気機能を維持することができるのが売りになっている
的場:一週間蓄電できれば、復旧作業も進みますものね
アナ:
北海道地震も一週間まではかからなかったんです
こうしたマンションを今後各地で売り出しが始まる
近江:太陽光パネルを取り付けると、1世帯当たりどれくらい初期費用がかかるんですか?
アナ:
VTR に出てきた栗川さんなんですが、太陽光パネルと蓄電池を合わせて数百万円かかった
ただ太陽光パネルの設置コストは年々下がってはいるんです
導入しやすくなっているという状況にあります
●太陽光発電設備を導入して毎月の電気代がお得に@宮城県・名取市
阿部さんは5年前に新築でこの家を購入しました
5人家族で日中も必ず誰かが家にいるため、冷房や照明はつねにつけっぱなしだそうです
アナ:扇風機、テレビ、エアコン、これだけ日中から使ったら結構電気代いくんじゃないですか?
阿部さん:こちらに引っ越してきてからは実質ゼロです かかってないです
●「瓦型ソーラーパネル」
阿部さん:
普通、太陽光パネルって大きい屋根に乗っている感じと思うんですけど
うちのは屋根と一体型のものを使っています
屋根の日が当たる部分におよそ200枚敷き詰められています
「複層ガラス」
家の設計も気密性を高めた「省エネ仕様」になっていたり
さらに、ガスを利用した、お湯を沸かしながら電気を作る設備も備わっています
(ガスと電気の組み合わせのチラシもよく入ってくるけれども
ガスもエコなのかが分からない
天然資源はいつか尽きるし、使いたくない 輸送費も相当かかって、石油も使うし
アナ:家で使う電気を全部 賄えてしまっているわけですか?
阿部さん:そうですね 日中太陽が出ていれば
●余った電気は電力会社が買い取り
太陽光発電で作った電気は、日照時間が長いと自宅で使い切れないことも多い
阿部さん:
今、太陽光発電で 1.3 KW 作って1.2 KW 使っている
普段はもう少し日中、太陽が真上に上がっている時などは
発電量が 2 KW 以上とか 3 KW 以上ある
今とほぼ同じ状態で電気を使っているので、売るほうが多い状態ですね
●電気代
エアコンをたくさん使った7月でも、電力会社に支払う電気代より
自家発電分を売った額のほうがわずかに上回っていました
その差額は阿部さんの利益になります
ちなみにこれまで一番多かった月は1万6000円のプラス
一方、冬場を見てみますと、日照時間が短いため発電量は減り、支払う分が多くなっています
(5人家族だと1万7000円にもなるんだ/驚
でも年間を通してみると3~4万円の利益になる
アナ:じゃあ毎月電気代の請求とか怖くないんじゃないですか?
阿部さん:
そうですね ちょっと見るのが楽しみぐらい
今月どれくらい頑張ったかなとか
太陽光がどれくらい頑張ったかなという感じです
●「ZEH(ゼッチ) ゼロエネルギーハウス」
阿部さんのような電気代実質ゼロのような家は「ゼッチ」といい、これが急増している
取材した安倍さんの家の周り、40軒ある家が全てゼッチ
ある大手住宅メーカーでは、昨年度手がけた新築住宅の8割近くがゼッチの家だということです
実際に使っているという方からのメール 三重県 40代:
我が家は、太陽光発電をしていますが、蓄電池がないので
先日の台風では停電してしまいました
蓄電池を買うのは、とてもハードルが高いです
Q:蓄電池はまだ高いんですか?
まだ高いと言われています 100万円を超える 値段はちょっとずつ下がってきてはいます
愛知県 40代:
台風24号で停電になりました
太陽光パネルをつけているのですが、電力会社の契約が「売電」(電気を売る)契約のみだったので
自宅では使えず停電したままでした
Q:いろんな契約があるんですね
ゼッチはやはりちょっとお金がかかってしまう
ソーラーパネルをつけて「断熱材」のある資材を使う
住宅メーカーによりますと、従来の住宅よりは200万円ほど高くなってしまう
Q:元はいつ頃回収できるんですか?
まずゼッチで家を建てますと「補助金」が出る
今年度、一律70万円が国から出ます
電気代はゼロ、売電収入が入る
●「固定価格買取制度」
電力会社は、一度契約をすると10年間は同じ価格で電気を買い取る制度がありまして
これはゼッチの家だけではなく、ソーラーパネルを設置した家すべてが対象になります
阿部さんによると、補助金と電気代売電収入があれば
およそ10年で元が取れるんじゃないかと話していました
●「2019年問題」
横浜市に住む 会社員の西さん
9年前に自宅の屋根に約200万円かけてソーラーパネルを設置しました
西さん:
ここだと日当たりも良さそうなので、ちょっとつけてみようかなって思いました
日中は自宅にいないことが多いため、太陽光で発電した分のほとんどを
東京電力に買い取ってもらっています
売電収入は月々で行くとだいたい今5、6000円ぐらい
(この東電を何とかしたいんだけどな 原発をなくしたい
ソーラーパネルが普及したら原発を全部なくしてくれるの?
自宅で発電した電気を、電力会社は決まった金額で買い取ってくれることになっていますが
実はこの制度、10年間という期限付きなんです
西さんは、この制度が始まった2009年に契約をしたので、来年2019年で契約が終了してしまう
同じような家は、全国で50万世帯に及ぶと言われています
西さん:
10年間というのは、最初からお話しいただいていたので、そこまでは理解しています
その先はどういう契約になるのかがちゃんと理解できていないところがあって
「資源エネルギー庁」
買取期限の切れた人はどうすればいいのか聞いてきました
新エネルギー課長・山崎さん:
その電気を誰に買い取ってもらうのか、またはもっと自分で貯めて使うのかですね
そういった使い方は、新たに考える局面に来られているということです
電力会社と自由契約になるというところをしっかりと押さえていただいた上で
自ら、若干ややこしいところはあるかもしれませんが
買取先を選んでいただくということを、ぜひ全50万軒の方々にやっていただけるとありがたい
契約が切れた後は、電気を買ってくれる電力会社を自力で探して
新たな契約を結び直す必要があるんです
(「ありがたい」とかじゃなくて、、、 個人だけじゃできることは限りがある
それが再エネルギーがなかなか進まない根本的な理由じゃないのか
来年で買い取り期限を迎える西さん
新たに契約してくれる電力会社を探すにも情報が少なく、全く目処が立っていません
西さん:
太陽光で発電した電気は、貯めておけなくて
その場で使うか、流してしまうかどちらしかない
ただ流すのはちょっともったいないですよね
今までは買い取ってもらえたのにっていう思いがやっぱり出てくると思うんですね
西さんの家には、ソーラーパネルがあるものの
電気を溜めておく蓄電池がありません
日中はほとんど家にいないため、作った電気は外に流さざるを得ないのです
(ソーラーパネルを改良する必要があるな
西さん:
蓄電池を購入すれば、貯めた電気を夜も使うことができますが、問題は価格
貯められる電気の量によっても金額が変わるんですけれども
100万円以上は確実にするので、そうするとそこまでやってペイするのかどうか
●ソーラーパネルの寿命
西さんの場合、あと10年ほどで買い換える必要が出てくるかもしれないと言います
西さん:
私たち自身の年齢もあるので、太陽光発電を続けられるか悩みどころになる
環境エネルギー政策研究所所長・飯田哲矢さん:
これは、まだ50万人の方に全く情報がいってないので、不安に思われているんですが
年内に、これまで買っていた大手の電力会社がいくらで買いますよ
とみなさんに通知をすると聞いています
最近その方針で検討していて、その後、何百と誕生している新しい電力会社も
その価格を見ながら、自分達はこうするという情報がこれから出てきますので
それをちゃんとキャッチしていただいて
的場:
10年間、固定の価格だったわけじゃないですか
そこから10年後、急にガクンと下がったりするんですか?
飯田:
値段はかなり下がりますね
ただ10年前は太陽光パネルもすごく高かったので
買取価格も電気料金の倍ぐらいのすごく高い値段で買ってもらっていた
それが10年ぐらいで元が取れるように価格が決まってきたので
これからは元を取った後のおまけというか、プラスアルファで
もっともお得になるように選んで頂けたらということです
近江:
10年間固定価格で買い取りますという、その10年っていうのは何が基準だったんですか?
飯田:
概ねその時始まって10年ぐらいでだいたい元が取れる
それがだんだんこれまで下がってきて
今だと当時のほぼ半額近い値段まで下がってるんですけれども
今やってもまた10年ぐらいで元が取れる
(ん? 下がってもまた10年かかるの? 10年で寿命なのに?
的場:
10年後にソーラーパネルをまた変えなければいけないと言ってましたが
再契約した時、またそこから10年固定でやってくれるんですか?
飯田:
10年後になるともっとかなり安くなっているので
10年固定で買い取る制度っていうのはもうなくなっている可能性が高い
その代わり電気料金もかなり安く導入できるので
全て自給してしまうとか、蓄電池を一緒に入れてしまうとか
10年後になるとそれが普通になってくると思います
蓄電池の価格も下がってきています
過去6年で1/4ぐらいに下がって、この先もまだまだ下がっていきますので
数年で蓄電池ももっと安くなってくると思います
●「再エネ発電賦課金」
ずっと10年の期限がなかったら、莫大な金額が必要になってしまいますよね
電力会社も電気を買い取るお金を払うんですけれども
電力会社だけが支払っているわけではないんです
電気代を支払っている私たち全員がこの電気を買い取るお金を支払っているんです
毎月家に届く「検針票」を見てみましょう
再エネ発電賦課金は、大体電気料金の1割ぐらいにはなっている
このお金で電気を買い取るお金になっているわけです
電気代に上乗せされる形で支払っているわけです
この太陽光発電の家が増えるにつれて結構値上がりしている
2012年度 684円→2018年度 9,084円/年
数年間で10倍以上上がっている この先さらに賦課金が上がっていくと言われている
●日本の電源構成比
(これが問題だ 今だに石炭、石油、天然ガスなんかに頼ってる
電源の割合なんですけれども、再生可能エネルギーは今14.5%となっていますが
この割合をさらに増やしていこうと今方針を考えている
山崎:
現在2018年度 再生可能エネルギーの比率は15%強 これを24%を目指している
(なぜ100%にできないんだろう? 日本は相当遅れているな
●負担が増えていく可能性がある
再生可能エネルギー賦課金グラフ
エネルギー庁の予測では、2030年には国民負担は少なく見積もって3兆1000億円
さらに増える可能性もある
他の電源と比べて高い部分を皆さんに負担をお願いしているところなので
再エネの量を増やして、国民負担を減らすという
この両立をどう図るのかというのが大きなポイント
山崎課長はその上で再生可能エネルギーの重要性を強調しています
山崎:
エネルギー政策の話、さらに 地球温暖化対策といった話から
とにかく再生可能エネルギーを国の主力に据えて取り組むことが重要だということが
我々の大きな一歩だと思います
近江:
再生可能エネルギーを応援したい気持ちもすごくありますが
どこまで上がり続けるのかっていうのか気になります
これが2018年度で、2030年からさらにはもうちょっと先までは
上がり続けるような形になると思います
今年導入しても、さらに10年負担がありますし、企業はさらに20年の負担があるので
特に2030年代の後半ぐらいまでは上がるのかなと思います
この先でようやく下がってくる
その代わり、そうなると再生可能エネルギー、特に太陽光は急速に安くなってくるので
負担は今回の2019年問題と同じように、どんどん抜けていく部分と
新たに入るのは、追加負担なしで入るので、そこから先は山を越えて下がっていく
ドイツはあと3、4年で山を越えて下がっていく
12年早くこの制度を日本より早く導入したので、もう卒業できる
日本はこれから頑張って、子どもたち、孫たちの為に
みんなで負担して、エネルギーを増やしましょうということ 将来への貯金ですね
華丸:自然破壊にならないようにやってるんですよね
原発事故とか、温暖化とかのないエネルギーにしていこうという
国民的な負担の中でやっていこうということですね
(原発事故がない=原発がないってこと???
的場:
絶対的に必要なことだよね これだけ台風とかが多くなって
停電が多くなって、地震も起きて、停電の場所がなかなか復旧しない
最近、太平洋側でも大きな地震が起きる可能性が上がってるっていう話をよく聞くじゃないですか
そう考えると、どの家庭でもできるだけやれたらいいのかなと思いませんか
マリ:
ソーラーパネルをつけていない人は毎月このお金を取られている
だからといって今すぐつけるかといったら、タイミングが分からない
専門家:
つけた方は直接的な恩恵があるわけですけれども
負担をする方々は確かに今は負担ですが
2030年を過ぎて、山を越えていくと
今度は日本全体の電気料金も、負担も下がる
海外からの石油などの輸入も下がりますから
そうすると、子どもたち、孫たちのために、
ちょっと今は負担するけれども、その先を見よう
導入できる人は頑張って導入すれば、その分、恩恵もあるという事を
皆さんに理解していただけると良いのではないでしょうか
アナ:
今将来への投資という話もありましたけれども
マンションなど自宅にソーラーパネルがない人でも
再エネで作った電気を使う方法があるんです
●再エネを選んだのは、東京電力の福島第一原発の事故がきっかけ
千葉県・藤室さん
1年半前から再エネで発電された電気を自宅で使っています
藤室さんの家は、ごく普通の分譲マンション
ベランダにソーラーパネルを置いているわけではありません
●再エネで作られた電気に特化した電力会社と契約
(これもちらっと検索したけど、アンペア数が少ないと契約できないとか色々制限があった
藤室さん:
マンションに住んでいると、どうしていいか分からないところがあったんですけれども
生活を変えることなく再エネを支えて本当に良かったなと思います
藤室さんが契約している電力会社は、各地にある再エネの発電所から電気を買い取っています
それを大手電力の送電線で各家庭に届けています
実際には、火力や、原子力などで発電した電気と一緒になって送られますが
支払った電気料金は再エネの発電所に渡る仕組みです
(水力発電だってダムを造るために村ひとつ沈めてるわけだよね
藤室さんは、元々は東京電力と契約していましたが、電気代は、以前とほぼ同じ
藤室さん:
やっぱり原発を使った電力はあまり使いたくないなという気持ちがあったので
でも自分には何ができるのか分からなかったんですけれども
再エネを使うことで、原発の電気を使わずに済むならすごく嬉しいなと思っています
●みんな電力@東京・目黒区
(1月の電気代でシミュレーションしてみたら、624円ほど高くなった
若干高くてなっても、毎月の賦課金が687円なら同じってことか?
それなら再エネに変更したいが、手続きが面倒じゃなきゃいいけど
申し込みの入力フォームを見て、もう挫折・・・
藤室さんが契約している電力会社です
2年前の「電力自由化」を機に設立されました
徹底攻略!電力自由化@あさイチ
この会社が契約している再エネの発電所は、全国におよそ100社あまり
中学校の屋上に作られた太陽光発電所や、
使い終わった天ぷら油を利用した「バイオマス発電所」など
一つ一つは規模の小さなものばかりです
電力会社 事務取締役 三宅さん:
最近いろんな人が電気を作れるようになった
個人だけじゃなくて、企業や自治体が自分の発電所を持って発電している
日本全国にある発電所から仕入れて、繋ぐという仕組みなので
再エネを使いたいという方々に供給するには十分な量があります
●大豆畑を覆うように設置されたソーラーパネル@千葉県匝瑳市
この会社と契約している発電所の一つを訪ねてみました
大豆畑を覆うように設置されたソーラーパネル
広さはわずかテニスコート2面分です
一般家庭18世帯分を発電 発電量も決して大きくはありません
この発電所を作った発電所経営・馬上さんは、
元々は地元の大学で地域のエネルギー政策について研究していました
●以前は「耕作放棄地」
発電所を作ったことで農業を再開できたというのです
馬上さん:
この太陽光発電の電気は全部、今、売電している形になるんですけれども
結果として、その収入を使って農業を支えていくというモデルを取っているので
単にエネルギーを作っているだけではなくて
農家さん自身の所得を増やして、農業を続けられる仕組みを取り入れています
藤室さんは、再生可能エネルギーを選んだことで
新たな満足感が得られるようになったと言います
藤室さん:
どこで作っている電気か見えるのはすごく安心感、満足感もありますし
身近なところの電気を使えるような気になるので、そのあたりの満足感もあります
大吉:これは、分譲マンション以外のマンションもできるんですか?
そうですね あくまでも電力会社と契約をするという形ですので
賃貸でも電気メーターがありますから、必ずできます
ただ、マンション全体で契約しているところがたまにあるので
そういうところは無理ですけれども
(その際、スマートメーターが必要で、それは無料だってサイトに書いてあったな
華丸:
最近、電話を契約しに行くと、こんな電力会社がいいですよって
パンフレットをもらったんですけど 難しくて・・・
au電気
専門家:
携帯の会社はだいたい電力会社も併用していたり
鉄道会社さんとか、ガス会社とか
今、電力会社が 400 以上ぐらい誕生していますので
VTR に出たように自然再生エネルギーに特化したところもあるので
是非皆さん選んでいただきたい
(「自然再生エネルギーに特化」してなきゃ意味がないのでは?
たくさんありすぎて迷う 郵便番号で調べると、対象外だったり
近江:電気料金も、大手の電力会社とそんなに変わらないんですか?
専門家:大体同じくらいか、場合によっては安くなることもあります
アナ:
私の場合は、若干高くなりました たぶん家庭によって前後するかとは思います
あと電力会社を変えても停電するということはないから大丈夫です
さらに、個人だけではなくて、企業も再エネを使いたいというところが出てきてるんです
(一番電気を使ってるのは企業でしょう
●雑貨や衣料品を扱うセレクトショップ@新宿(照明多すぎ/驚
この8月から電力会社を変更し、福島県の太陽光発電で作られた電気を使っています
セレクトショップ経営企画室・木下さん:
電気代を払うという選択が、そこを応援する
そしてクリーンな電力を作っているところを選択したことによって
企業の「ブランディング」に繋がることを期待しています
(企業は儲けが見込めなきゃやらないものね
大吉:ピンポイントで応援できるというのは嬉しいですね
アナ:この会社だけではなくて、今、企業の動きもさらに広がっているんですよね
世界的には、アップル、Google、Amazon、IKEA とか
世界を代表する企業がもう再生可能エネルギー 100%で
自分たちの事業活動するということを約束して、そこを目指している
日本も遅ればせながら、リコー、最近だとSONYが 同じように目指すんだと
それが社会的責任でもありますし、脱温暖化、エネルギーから変えていこう
同時に地域を応援する、ブランディングとも重なっていく
それが世界的なトレンドになっています
的場:
原発とか火力とかって、割合世界的に見てもナイーブな問題じゃないですか
再生エネルギーだけで日本の電力を
全て賄えるような状態にもっていくのも可能なんですか?
長い時間をかければ可能だと思います
実は、今年の5月20日に、瞬間的に四国電力の事業の100%以上を再生可能エネルギーに
昼間の2、3時間ですが、なった瞬間もありましたし
そういうことが出てくれば、やがては目指していけると思います
(もう本当は、原発なしでも賄えるって噂も聞いたことがあるが?
近江:
再生エネルギーに反対している方は、「不安定」だと言いますが
調節できるようになってきているんですか?
今はどんどん変わってきていて、太陽光と、風力はどんどん安くなって
今、実は世界的には一番安い電気で、しかも純国産で、クリーンだと
不安定なのではなくて、天候によって変動するだけ
それは予測もできるし、変動する需要と、太陽光、風力との間を
いろんな手段で埋めていきましょう
その手段を高めていくことで、比率が高まっていく
デンマーク、オーストラリアでは、すでに 50%以上、年間平均で再エネになっていて
日本の14.5%よりもかなり高いレベルを目指している それがいま世界の大きな流れ
30代 体験談:
私の働いている会社は、写真撮影業務をしていますが
そこで使う電力が太陽光発電で得たものです
ベランダに置けるサイズのもので発電していますが、不自由なく使えています
Q:屋根に設置するのではなくて、ベランダに置けるタイプのパネルもあるんですか?
多分、ベランダの手すり一つ分、二つ分 選べるんです
小さなサイズでつけることができて、蓄電池もあれば停電の時にも対応できる
華丸:日当たりとかもありますよね?
だいたいマンションは南向き そこを活用していただけたらと思います
40代:
今年新築し、太陽光パネルを設置
申請したのですが、申請が混み合っており
いつ太陽光が使用できるのか分からない状態です
今の状況はどうなっているのでしょうか?
どんどん増えてきていて、それを処理する国の機関の方も
今年1月に申請したのが、6月や7月にようやくつけられる
そういう意味では人気が高まっていて、コストが下がってきたこともありますが
60代:
北海道は、冬の期間が長く、屋根が雪で覆われます
それでも太陽光発電は大丈夫なんでしょうか?
太陽光発電は、涼しいほど発電するので、北海道でもよく発電するんですけど
確かに雪に覆われると発電しなくなってしまいますので
一つは、急な角度にして、雪が落ちやすくするというのがひとつ
実は、最近「両面発電」といって、表からも裏からも発電する
新しいパネルが、かなり安く出始めているので
両面発電を使うと、発電する時に必ず熱になる
それで表の雪が落ちるので、雪国はこれから両面発電の太陽光を使うと
雪をあまり心配しなくてもよくなる
的場:雪下ろしの必要もなくなるって事ですか?
どこまでか分かりませんが 南側だけですけれども 両面発電はすごく有効です
的場:
ソーラー発電は踏んづけても大丈夫なんですか?
雪下ろしする時に屋根に登るじゃないですか
太陽光のところは雪が落ちるようにデザインしてあるので登らなくてもいいと思いますが
40代:
寿命を迎えたパネルは「産業廃棄物」になると聞きました
地球に優しいと言いながら、マイナス面もあるのではないですか?
やっぱり「リサイクル」のことは皆さん心配されるので
このまま太陽光が増えていくと、大体10年後、20年後には
80万トン~100万トンぐらいの太陽光の廃棄物が出ると言われています
でも、これは産業廃棄物の全体の 0.1%くらいですし
周辺はアルミのフレームで、あとはガラスのパネルにシリコンという
一番、資源的にも資源量が多くて、そんなに毒物は出ない
一番簡易な処分方法でできます
後はガラスであればリサイクルできますし、シリコンもリサイクルできるので
今はリサイクルする方向に業界としては向かっています
FAX:
便利な反面、各地の山林を削ってソーラーを進める計画に反対している地域もあります
●各地で山をどんどん切り開いてトラブルが相次ぐ「メガソーラー」
西日本豪雨の兵庫県の姫路市の様子なんですが、太陽光パネルが崩れています
今は復旧作業をしているんですけれども、この斜面の下には民家もありまして
いつまた落ちてくるのかという不安の声が上がっている
こうしたケースが全国で続出していまして、地元住民が「ソーラーパネル建設反対」という声もあります
中には 裁判に発展することもあるということです
家庭の太陽光は9年前から始まったんですが、6年前から企業にも始まった同じ制度が
非常に儲かるということで一気に増えました
普通の空き地とか、平らな所や、工場の屋根とかならいいのですが
山林というのは割と規制が緩いんですね
そこの太陽光が今こういう問題を起こしていて、大手の資本、海外の投資家が
地域のことを考えずに野山を開発するということで問題が起きている
これはドイツや北欧などでは絶対に起きないことで 自然保護の方が厳しいので
やっぱり日本はようやく国や自治体が環境規制や
アセスメントをかける方向に動き始めたんですが
VTR にあったように、畑の上など、そういうところをもっと
有効活用するような土地利用にこれから舵を切っていたほうがいいんじゃないかと思います
●再エネを使って地域活性化@福島市 土湯温泉町
福島県内屈指の温泉街として知られています
この地域ならではの再エネを使った発電所があるということで案内してもらいました
「地熱発電」地中から湧き出る温泉の熱を活かした
発電所経営・加藤さんは、地熱発電所を3年前に7億円をかけて造りました
源泉の熱を利用してタービンを回して発電しています
加藤さん:
温泉の熱さえ吹き出していれば、24時間、365日
休みなくここで電気が作れるという大変優れものです
温泉はずっと湧き出ていますから、この小さな地熱発電所で
一般家庭に換算すると、およそ900世帯分の電力を生み出しています
土湯は今、200世帯弱なんです
ですからこの設備だけで十分まかなえる電気が作られていることになります
4倍ぐらいということですね
ただし、今は作った電気は全て東北電力に買い取ってもらっています
発電所から地域に直接電気を送る「送電設備」がないんです
電気を売った収入は、年間およそ1億円
発電所ができてからもう3年になります
その収益の一部を地元の地域に還元しようということで
この温泉街のまちづくりに活用させていただいたり
例えば、土湯温泉から福島駅までのバスの定期券を発電会社が町のお年寄りに配っています
半年分で2万7000円の定期券が、70歳以上のお年寄りは5年間無償でもらえる
女性:
まさかただでバスに乗ったりできるとは思わなかったですね
こういう風になるには何十年もかかると思っていた
30年も過ぎないと地元に戻ってこないと思っていたら とんでもない
まだ75歳にもならないうちにこれを頂いて喜んだ
●再エネの意外な副産物 テナガエビの養殖
今年からこの地域で始まった
地熱発電所で使う大量の冷却水を再利用している
週末には、観光客向けにエビ釣りのイベントも開催されて大好評
釣ったエビはその場で食べられます
●再生可能エネルギーを「地産地消」
もし実現すれば送電設備などの費用を考えても
電気料金が今より3割ほど安い 1 kw あたり 15円で供給できると試算しています
再生可能エネルギーを「地産地消」しようとするこの動き
福島県では、土湯温泉以外に5つの市町村で始まっています
原発事故からの復興政策の一つにも位置づけられています
福島県エネルギー課・武内さん:
生み出されたエネルギーを地域の中だけで使い、うまく回す
そういったことを様々に進めながら、再エネ普及率100%に向けてやっていきたい
元々は、東京電力福島第一原発の事故後の「風評被害」で
観光客が減ってしまったところから、何とかしようと始めたのですが
今は全国的に注目が集まって、視察が相次いでいるということです
飯田:
地元の有利な場所で、コストがかかってはいるんだけれども
利益がすぐ出るので、非常に収益性が高く回ってますね
●地域密着型の再エネ
福岡県みやま市
ここは市が持っていた空き地に太陽光パネルを設置しました
市が出資した電力会社が地域の住民などに電気を販売している
作った電気は、プランによって差はありますが
大手電力会社より安い値段で、地域住民に販売している
岡山県真庭市 バイオマス発電
中国山地に位置していて、林業が非常に盛んな場所
出た廃材をバイオマス発電に利用しています
現在市内の小中学校や、子ども園などに電気を供給する契約を結んでいる
年間の売り上げは24億円
大吉:全国的にこういう設備が増えていくんですか?
かなり急速に増えていますし、これからもっと増えていくと思います
自分たち自身で電気を作る「ご当地電力」
それぞれの地域の名前をつけて、自分達の電気を作る
さらには、都会の電力会社から買っていたのを
自分達の電力会社から買うと、そのお金も地域で循環する「経済効果」もある
お金も、エネルギーも地域で回そうという これからもどんどん増えていくと思います
近江:海外でもそういう取り組みは広がっているんですか?
海外のほうがむしろ先行していて
ドイツや北欧は、地元で地産地消する電力会社がすごく増えてきています
この9年、6年で10倍ぐらい増えたんですが
まだまださらにあと何倍か増やしながら
日本全体の再エネの、クリーンなエネルギーを増やしていく
その時に、環境被害とか出ないように、みんなでルールを作りながら
若干負担が増えますけれども、それもやがては下がっていく
将来の投資と思って、自分たちでできることを是非やっていただけたらと思います
三重県40代:
売買だけで損得を考えて購入をためらっていましたが
将来のためにみんなでやっていくという言葉や
「ふるさと納税」のようで、電力について考え方が変わりました
50代:
北海道の大規模停電の時、風力やメガソーラーが発電しても
送電網の関係で利用できなかったと報道されていました
そういう時こそお役に立てて欲しいのに
専門家:
全体の送電が停電した時は、逆に止めてくださいっていうルールになってるんです
もうちょっと「分散型」にすれば、ひょっとしたら「全面停電」じゃない
より小さな発電所がいっぱいになっていく
北海道は、大きな「石炭火力」があの時3基が一気に止まってしまったので停電になったわけですが
地域の小さな発電所だったら、止まるのも少なかったでしょうし、影響も少なかったと思う
そういう意味では、1個1個は止められたんですが
分散型、小さな発電所になれば、地震や災害による停電のリスクというのは大幅に下がると思います
的場:
ソーラーパネルって頑丈にできないんですか?
今回台風で結構物が当たって、壊れて発電できなくなったというのも聞いたんですけど
風がかなり強くなってきていますので、国も建築規制をかなり厳しくしていて
あとはちゃんと事業者の方がルールを守って建築すれば
新しい規制に沿ってやっていけば倒れることもないはずです
残念ながら、やっぱり地域によって日照の差があるので
それはシュミレーションしていただいて、検討していただけたらと思います
パネル自体の値段は、大体2割増しぐらいですけれども
が台とか工事費は一緒ですから、全体では1割以下に収めることができるかなと思います
大きな発電所「メガソーラー」ですと、太陽光からできる直流を交流に変える装置が
かなり大きくなるので、それを冷やしたり、装置そのものから騒音が若干出ることがあります
住宅から離しておかないといけないのですが、その事業者さんに相談していただいたり
反射も、今まで緑だったところが、太陽光ができると気になるということがあるかもしれないので
本当は地域の皆が参加して、相談しながらやるとそういう問題は起きなくなります
九州電力は、日本の中で電力会社単位で言うと、太陽光発電が一番普及したところなんです
今も増えてます 今年、先月、九州大がそう発表したんですが
ただ太陽光発電を止める前に、まだやることがいっぱいあるんです
純粋にクリーンな太陽光を最優先して使うというやり方に変えていってほしいなと思います
いずれは、太陽光、再エネの優先に変わると思いますが、
今のところはまだ原子力などを優先して使いたいということになっているので、過渡期ですね
これから変わっていくと思いますが
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