【THE BIG ISSUE VOL.351】
【内容抜粋メモ】
●イスラム教徒が人口の約9割を占める世界最大のムスリム国 インドネシア
イスラム寄宿学校「プサントレン・ワリア・アルファタ校」
ここにいる全員がトランスジェンダー女性
寮母のラトリさんは、ムスリムたちが
「アッラーのほかに神はなし」
とアラビア語で唱える傍で、発音の矯正指導をしている
●トランスジェンダーを表す「ワリア」という言葉
インドネシア語には、女性「ワニタ」、男性「プリア」のほかに
トランスジェンダーを表す「ワリア」という言葉がある
スラウェシ島のブギス族には、5つのジェンダーが認識されている
こうした人々に寛容な見方が伝統的にあり
社会の1属性として承認されてきた
(白人社会が“野蛮だ”と排除してきた少数民族のカルチャーのほうがよほど人間的だと分かってきた
●近年、各地でLGBTに対する暴力・差別発言
「イスラム強硬派」の大半は、人間の尊厳より、宗教上の教え
(イスラム教の聖典には同性愛を禁じているとみられる文言がある)
を守るべきと強く主張する
●2008年 同校も一時閉鎖に
イスラム自警団(FUI)の急襲に遭った
FUIの上級聖職者は
「LGBTを禁ずることが私たちの務めだと信じている」と発言
●インドネシアには同性愛への法的規制はない
だが最近、議会で合意に基づく婚外性交渉を取り締まる刑法の改正が検討されている
LGBTを標的にされるのではと危惧している
●LGBTへの差別・迫害
LGBTの多くは、家族やコミュニティから追い出され
求職での差別もあり、風俗業に流れ着く人が多い
司祭:こうしたワリアを受け入れるのは自分たちの使命のひとつ
コーラン(聖典)学習会では、信徒らに
自らのセクシュアリティを隠さず話してもらい
神との関係への影響を述べるよう勧めている
司祭:
同じ人間というレベルでつながり、
お互いをあるがままに受け入れることができるはず
ラトリ:
私たちワリアが「神と共に安らかになる」ためには
みなの心の広さが必要
著 Kanupriya Kapoor, Reuters
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