■『劔岳 点の記』(2009)
監督・撮影:木村大作 原作:新田次郎
出演:浅野忠信、香川照之、松田龍平、仲村トオル、宮崎あおい、井川比佐志、夏八木勲、役所広司 ほか
▼trailer
「これは撮影ではなく『行』である」と監督がゆった通り、チラっと映ったメイキングを見ても、
そうとう過酷な撮影の連続だったことがうかがえる。
▼story
明治39年。日露戦争で勝利した日本だが、今後ますます他国からの守りを固めるためには、
正確な地図が必要であり、唯一残された空白地域、誰も登頂成功したことがない剣岳の測量が絶対必要となり、陸軍から測量手・柴崎に命令が下る。
かつて登頂を試みて断念した元測量士・古田を訪ね、山の案内人として宇治長次郎を紹介される。
前年の春、柴崎は長次郎とともに周囲の山を登って、登山ルートを探しあぐねるが登れる場所は見つからない。
雪の山中で修行を続ける行者に会い、「雪を背負って登り、雪を背負って降りよ」と助言を受ける。
マスコミは、ヨーロッパ製の登山装備を使って初登頂を試みる日本山岳会と測量隊のどちらが先になるかを書き立てる。
そして翌年の春。測量隊は周囲の山から測量をはじめる。小島をリーダーとした山岳会は遅れて出発しルートを探る。
雪崩、猛吹雪、豪雨、落石などなど、幾多の危険をくぐり抜け、測量隊は行者の言った雪原からのルートからついに登りはじめる・・・
父も根っからの山男で、よく小さい頃に山登りに連れていかれた。立山も家族で登ったんじゃないかなあ。
朝4時、何の前触れもなく叩き起こされて、西穂高など大人でも困難な山々をいくつも登った。
雨や霧で前方が見えない状態で崖や鎖場を通らなきゃいけなかったりして、本気で死ぬんじゃないかって思ったけど、
それを越えたところにある登頂の達成感、澄んだ冷たい空気、美味しい水やおにぎりの味などは
何にも代えがたい感覚で、今でも機会があれば山に行きたいなあって思いがどこかにいつもくすぶっている。
「どうして、こんなにまでして地図を作らなければならないのか」と柴崎さんは改めて自分に問うて、
「みんな誰しも自分が生まれた場所が世界のどのようなところに位置しているのか知りたいと思う。
それは、自分を知ることにつながるから」と答えを出す。
監督・撮影:木村大作 原作:新田次郎
出演:浅野忠信、香川照之、松田龍平、仲村トオル、宮崎あおい、井川比佐志、夏八木勲、役所広司 ほか
▼trailer
「これは撮影ではなく『行』である」と監督がゆった通り、チラっと映ったメイキングを見ても、
そうとう過酷な撮影の連続だったことがうかがえる。
▼story
明治39年。日露戦争で勝利した日本だが、今後ますます他国からの守りを固めるためには、
正確な地図が必要であり、唯一残された空白地域、誰も登頂成功したことがない剣岳の測量が絶対必要となり、陸軍から測量手・柴崎に命令が下る。
かつて登頂を試みて断念した元測量士・古田を訪ね、山の案内人として宇治長次郎を紹介される。
前年の春、柴崎は長次郎とともに周囲の山を登って、登山ルートを探しあぐねるが登れる場所は見つからない。
雪の山中で修行を続ける行者に会い、「雪を背負って登り、雪を背負って降りよ」と助言を受ける。
マスコミは、ヨーロッパ製の登山装備を使って初登頂を試みる日本山岳会と測量隊のどちらが先になるかを書き立てる。
そして翌年の春。測量隊は周囲の山から測量をはじめる。小島をリーダーとした山岳会は遅れて出発しルートを探る。
雪崩、猛吹雪、豪雨、落石などなど、幾多の危険をくぐり抜け、測量隊は行者の言った雪原からのルートからついに登りはじめる・・・
父も根っからの山男で、よく小さい頃に山登りに連れていかれた。立山も家族で登ったんじゃないかなあ。
朝4時、何の前触れもなく叩き起こされて、西穂高など大人でも困難な山々をいくつも登った。
雨や霧で前方が見えない状態で崖や鎖場を通らなきゃいけなかったりして、本気で死ぬんじゃないかって思ったけど、
それを越えたところにある登頂の達成感、澄んだ冷たい空気、美味しい水やおにぎりの味などは
何にも代えがたい感覚で、今でも機会があれば山に行きたいなあって思いがどこかにいつもくすぶっている。
「どうして、こんなにまでして地図を作らなければならないのか」と柴崎さんは改めて自分に問うて、
「みんな誰しも自分が生まれた場所が世界のどのようなところに位置しているのか知りたいと思う。
それは、自分を知ることにつながるから」と答えを出す。