霜後桃源記  

安心、安全と美味しさへのこだわり
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U字曲線

2007-09-16 20:35:00 | 野菜
産直での野菜の販売価格は、市場価格に必ずしも連動しない。
ハシリにやや高く最盛期に暴落し、それが過ぎてからまた値を持ち直すというU字曲線を描くのが一般的。
どの野菜も通常の栽培をすると収穫時期が一緒になるのは当然のこと。
最盛期には需要を上回る出荷となる場合が多く、どうしても価格が低下してしまう。
ただ、面白いことにこの供給過剰となる野菜が、どの産直も必ずしも一緒とは限らない。
生産者の地域特性による違いが出ることがある。
我が家で出荷している厳美の「道の駅」と「新鮮館おおまち」でも異なることが結構多い。
その傾向を把握し、間隙を縫うようにして売捌くのが腕の見せどころとなる。

しかし、可能であれば収穫時期をずらして栽培するのが一番の解決策。
そのため、早めの出荷を目指す生産者が多くなるのは当然の成り行きで、後にずらす生産者は極めて稀のようだ。
「そこが狙い目」と長年野菜の生産と販売携わっているSさんから教わった。



今日も曇り時々雨の天気。
稲刈りを一週間後に控えているのに天候不順で田んぼが乾かず、折角の黄金の海も何となく元気がなさそう。

間も無く出荷されるであろう新米も、皆が少しでも早く出して売捌くことを考えている。
ところが、新米の出る直前も米が良く売れる時期らしい。
野菜の「ズラシ作戦」と同じ戦法を採る方法もあるようだ。
しかし、この時期まで米を保有するにはかなりの勇気を必要とする。
売り尽くせなかった場合に「古米」の処理に苦労することになってしまいそうだ。
コメント (6)
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