見合い結婚と恋愛結婚は
1960年代後半を転回点として大きく逆転している。
戦後の頃は6割以上が見合い結婚だった。
ちなみに今では9割以上が恋愛結婚である。
1960年代後半に恋愛結婚した人々は
マイホームを求めて郊外に居住。
そのような条件と日本のファミリーレストラン(和製英語)の歴史は一致する。
1970年、
日本のファミリーレストランの第一号店が国立に開店している。
デニーズ1号店は1974年、
横浜市の港南区に開店している。
すかいらーくが1970年代に出店した
149店のうち144店は三多摩、神奈川、千葉である。(97%)
デニーズのそれは78店舗中72店。(92%)
日曜日に家族揃ってファミレスで食事をする。
それはニューファミリーにとって
オシャレなライフスタイルの一つであったのだろう。
1980年代、
すかいらーくは大人が楽しむカジュアルなレストランとして
「イエスタデイ」を開業している。
1990年代、
従来のファミリーレストランの経営が苦しくなり始めたと言われている。
要因は以下のような項目だ。
・家族が揃って食事をする機会の減少。
・晩婚化で小さな子どものいる家庭が減少。
・コンビ二の拡大
ちなみに自宅の近辺では幹線道路沿いにファミレスが数店舗あったが
今では1店しか現存していない。
店舗建物はそのまま活用し食事内容の専門化が実施されている。
ある店舗はグループ内別企業へ
またある店舗は他企業に転売されている。
回転寿司、中華、イタリアン、和食とまさに多様化したのである。
都内ロードサイドで増加しているのは
すき焼き・しゃぶしゃぶの「木曽路」のような店舗だ。
理由は駐車場が確保されて
法事の食事ができるようなある程度の広さの個室を用意している店舗だ。
高齢者が多くなるという条件からはまだまだ成長する分野のレストランだろう。
さて、
数日前の日曜日に、
静岡に日帰り帰省。
高速インターチェンジそばのファミリーレストランで朝食を食べた。
ほぼ満席であることにまずビックリ。
さらに、驚かされたのはそこに来る客たちだ。
高齢のカップル、中年の夫婦・・。
年齢のいったお一人様。
いわゆる若者のグループは殆ど見られなかった。
その場では不思議さを感じたが、
なぜかは答えを見いだせなかった。
しかしこのブログの内容からその謎が解けたような気がする。
団塊世代、ニューファミリー世代のファミレス利用者が
日曜日に朝食をそこで食事をしているのではないかと。
そのファミレスの壁や天井は薄汚れていた。
そこで働いているウエイトレスも人生の経験を積んだ女性ばかりであった。