個人を偲んで、身近な親戚が集う。
地縁、社縁も結びつきが薄くなってきた昨今において血縁を確認する手段の一つが法事かもしれない。
日曜日に親戚の一周忌法要があり、参加させていただいた。
歳を重ねるごとに当然のことながら法要が多くなっている。
しかしながら、何度も出席してもお坊さんのお経が聞き取れない。
いっそのこと、新国立劇場で上演されるオペラのように
電光字幕を入れて欲しいと思うのは私だけだろうか?
さらに、法事はたびたびある訳ではないが・・。
それでも、最低5万円から10万円を包むことが暗に求められるようだ。
約1時間、僧侶の独演会に参加している気分になる私。
何を言っているのか判らないお経を聞かされ・・。
お経が終わると、住職から有り難いと言われている講話・説教。
故人が教職にあったということで、教師の平等感がテーマの話だったような気がするが、何を言いたいのかさっぱり判らなかった。
少しでも有り難いと思えるような話をしてくれるならば
お布施も喜んで差し出すのだが・・。
お坊さんも、もっと勉強しなくては客(檀家)が離れて行きますよと心の中で思ってしまった。
医師免許を偽造して、偽医者が次々に捕まっている。
私が偽僧侶であり法要をまかせられたならば、
入念な準備をして、檀家を満足させることができるような故人に関しての話ができるような気がしてしまう。
せめて墓に足をはこんで念仏を唱えるべきでは・・。
墓参りが終わると食事会だ。
食事会の中心人物は、高齢の癖のある方々だ。
食事中、ずっと自分史について語っている。
野球が好き・・。
○×大出身・・。
▲ゴルフの話・・。
女は早く嫁に行け。
日頃、学術面でのおつきあいのある、年配の方々とは随分違う。
話が薄っぺらで、聞いているのが苦痛で仕方なかったが・・。
相づちを打ちながら、
2時間以上に渡って黙ってニコニコと耐えて聞いた。
疲れ果てて、家に帰ると本当にグッタリしてしまった。
帰宅するとついホンネが出てしまう。
あのジ○イ、あのバ○ア。
疲れ過ぎで、東京の殆どの電車も止めてしまった台風も全く気にならなかった。
* 入院中の母の具合も良くなり、座ってゼリー食事を完食できるようになった。
酸素濃度が低くなったり、熱が出たりの繰り返しだが・・。
月に何回か帰省して、刺激を与えている効果はあるのかもしれない。