先日の私の勤務休日の夕方、
3年ぶりに大学で講義をさせて頂きました。
いくぶん大きめの教室に学生総数は約130名。
日頃、高校現場での教壇に立っている私ですが
自分の伝えたい専門的なことを
長時間に渡り、学生に伝えるのは素人同然です。
本当にかなり緊張してしまいました。
実はわずか1回だけの講義ですが
約1年前から多くの時間をかけて講義準備をしてきました。
お題は「修学旅行」。
国内外への引率経験は数多くありますが
ツーリズムとしての修学旅行に関して何を話そうかと大いに悩みました。
そこでツーリズムについての専門書や
修学旅行に関連する論文をとにかく読みあさった次第です。
修学旅行に関しての知識が深まると同じ時期に計画を立てたのが
宮城県南三陸(被災地)への研修旅行です。
被災地への旅については
既にこのブログでも紹介したように結果的に大成功を収めました。
私の企画が呼び水となり
来年は都内にある進学校、筑駒も現地に行くそうです。
文献で得た知識で歴史的な事も話すことができる。
修学旅行協会の発行しているデータブックも何冊か用意した。
加えて、オルタナティブな研修旅行として
被災地への研修旅行についても実際に話せることが多くある。
今思えばこの段階で少し、安心してしまっていたかもしれません。
当日は結果的に早口になり、
当初計画した時間より早めに思わってしまいました。
本当に散々な結果でした。
当然、講義終了後、
自分に対しての情けなさがあふれ出しかなり落ち込みました。
「もっとうまく話せるはずだったのに・・。」
「もっと話したいことがあったにも関わらず話せなかった。」
感想を書きなさいとは言っていなかったと記憶していますが・・。
当日その場で提出する課題レポートには
講義についてのコメントが加えられていました。
・今回の内容は率直に面白かったです。
・今回はとても面白い講義ありがとうございました。
・本日はありがとうございました。(M)、(M)、(W)
・本日は貴重なお話ありがとうございました。(W)
・とても面白かったです。
・貴重な話を聞けてとてもおもしろかったです。わざわざありがとうございました。
・今回の講義で修学旅行の裏側を知ることができて、とても面白かった。
・今回の講義を聞いて、修学旅行は学校側がどのような意図で実施しようとしているのか改めて知ることができました。
・修学旅行の実施の有無や内容は時代や社会問題によって影響されるのだと今回の講義を聴いて分かりました。
最近の学生の傾向として、
感謝の言葉を答案用紙に一言加えるのであろうか?
それとも本心からそう感じたのであろうかの真意は判らないが・・。
これらの反応を見る限り
私自身そんなに落ち込む必要もないのではないかと思えてきた。
落ち込んだり、元気づけられたりと心の変動の大きな一週間。
次にこのようなチャンスがあった時には、
この反省を生かして講義をしようと決めた私でした。