かつて浪人生を主対象としていた代ゼミ、河合塾などの大学受験予備校は、
少子化に対応して事業を多角化している。
まず浪人生減少の穴埋めとされたのは現役高校生だ。
予備校は現役生の取り込みにやっきだ。
自習室完備を売り物にする予備校も多く、
高校の授業終了後はすぐに予備校に向かい、
補習、講習を受けた後には自習室で学習をしている生徒も多いようだ。
さらに予備校の収益源の一つは模擬試験の実施だ。
高校1年生対象のものだけでも最低年間3回は実施されている。
複数の模試を受けるとなると年間6回以上の実施。
2か月に一回は予備校の模試を受けているのである。
さらに高校3年生の秋になると、
隔週で大規模な模擬が大手有名大学会場で実施されている。
少子化で大学に受かりやすくなったと言われてはいるが、
人気のある大学や難関大学に入学を希望する受験生の数は変わらない。
厳しさは継続しているのが実態である。
ちなみに高3生が受ける模擬試験は毎回約40万人以上もが受験しているのである。
受験生が受けた全国模試のデータを元に
予備校はほぼ毎月、高校教員対象の受験動向研究会も実施している。
この会への参加は無料だが、
模擬試験を受けていれば受験生の進学指導がしやすいことは間違いない。
このようにして受験生、予備校、高校の三角形が成り立っているのである。
さらにさらに大手予備校は予備校講師の授業評価パッケージを高校にも売り込んでいる。
生徒への授業アンケートの実施、
そのアンケート結果の分析シートと各担当者への成績票の作成。
分析については、職員会議の一コマを利用して
専門講師による分析解説会も実施されている。
加えて、英数国理社の五科目担当それぞれに対して
高校教員対象教科指導実力養成講習会が長期の休み(夏・冬・春)に実施されている。
私は年末28日まで実施される冬期講習を担当することになっているので
その授業に少しでも役立つことを目的に
来週の日曜日に実施される教育研究セミナーに参加するしだいである。
テスト、採点、成績処理、保護者会実施、冬期講習年末は疲労もたまりがちであるが・・。
参加費用一講座約2万円也。
元を取って生徒に知識を還元できるようにシッカリ勉強してくるつもりである。