先日、竹橋にあるM新聞社を見学しました。
学会の研究会がそこで実施されたゆえの訪問でした。
竹橋駅徒歩0分の好立地。
駅と新聞社は直結。
2020年のオリンピックに備えて駅舎を綺麗にしている真最中。
本社屋1階受付があるフロアーは直線で100メートルもあるそうです。
ビルは建築後、約50年が経過していますがお濠のそばの地盤の弱い土地を考慮して建築されたために頑強な建物となっているそうです。
当日の研究会の講師であるM新聞のNセンター長の案内で仕事中の管内も見学。
社内見学させていただいたのは夜9時30分。
第一版(東北地方)の原稿締め切り時間ということもあり、夜間にも関わらずに現場は殺気立っていました。
フロアーを走る若手社員。
パソコンに向かい写真データを担当する部署。
同じくパソコンで紙面の編集作業をする部署。
文化面を担当する部署は廃業した古書店のように本が乱雑に積み上げられ、所々で崩れてもいました。
デスクのキャップと思われる女性が打ち出された紙面記事を見ながら、若手社員にダメ出しをしていました。
見学者も怒られそうな、そんな緊迫した雰囲気。
息をひそめるように目立たぬように、静かに見学をさせていただきました。
当日の雑談の中に面白い話がありました。
・事故軽減を目的とした自動ブレーク等の普及もあり、
自動車事故数が減っているそうです。
従来の故障修理は減少しているのですが、
コンピューター関係の故障が増えて整備工では対応できないことが発生しているそうです。
ガソリンから電気への転換の中で、不明確なことも多く設備投資に踏み切れないそうです。
・ 大学生の就職内定率が向上しています。
しかし、それはアベノミクスがうまくいっているわけではありません。
15歳から64才までの生産年齢人口は
1955年約5000万人。
1985年約8000万人。
2015年約7728万人。
2015年約7084万人。
単純に定年退職者数が多くっているので就職することが楽になってきているにすぎないのです。
大学進学率が伸びないという条件で
今後十数年で国内で10万人分の大学入学定員が必要なくなることは確実です。
その数は、日大6校分、早稲田11校分にあたります。
市場から消える大学も出てくるでしょう。
また、大学間の合併も増加することも見込まれます。
データで見てみると、入学定員がひとつのキーワードになるそうです。
入学定員800名以下の大学が、生き残りの分岐点と言われています。
今後どのような対策を大学が取っていくのか。
大学広報によって、他大学との差別化を図るというのが私の立ち位置です。