近畿大学に自民党代議士世耕大臣の弟さんの石弘さんが入試広報課長に就任。
そこから多くの改革がなされています。
全国で初めてのネット出願導入。
ネット出願を利用した受験生に対して検定料を3000円割り引く策。
割引もあり全国で最も受験生を集める大学になっています。
なんと、その志願者は14万人を超えているのです。
近大の成功を確認して、今では国立大学を含めて殆どの大学がネット出願を採用しています。
同時期に近大は大学名の英語表記をKinki University(キンキユニバーシティ)からKindai University(キンダイユニバーシティ)に変更しています。
その理由はKinkiがスラングで「変態」を意味しているからです。
それゆえに近大の教授が海外で研究発表する際に恥ずかしい思いをしたことも変更する後押しとなったそうです。
近大では
現状に甘んじることなく、活発なイメージを演出し続けています。
第二、第三希望でない不本意入学学生への激励と案外この大学良いかもしれない感を出すために「入学式」と「卒業式」は他校とは異なった式典にするのが最近の近大スタイル。
式典とは厳粛なるモノという概念をあえて変えることで社会に対しての変革のイメージを出そうという狙いがあるようにも思われます。
この数年間は卒業生の「つんく」にその全ての企画を委ねているそうです。
近大ガールズなる在学生から構成される学生アイドルが踊り、式典をもりあげること。
それは他大学がそこまで踏み込むことができないこともあり、
毎年その式典は多くのメディアに取り上げられ、話題となっています。
また、近大のオープンキャンパスの熱気がすごく、
迎え入れる大学生たちはまるでディズニーランドなどのアミューズメントパークのスタッフのような振る舞いだそうです。
それは、デープアクティング。
近大のオープンキャンパスに参加した高校生の受験率も他校より高いということも耳にしたことがあります。
大学、高校のポスターやパンフレットは校名を隠すとどこの学校かが見分けがつかないということを私も常々感じています。
そんな、中、やっぱり近大のポスター(キャッチコピーを含む)は独自です。
・「近大発のパチもんでんねん。」ナマズ養殖
・「マグロ大学って言うヤツ、誰や?」
・「1年次から全員学外追放」
・「近大生、勉強中」
・「オレは今、世界から試されている。」(可愛い留学生の歯に青のり)
・「本当の友だちはまだ行ったこともない国に、いるかもしれない。
(ベンチで一人さみしそうにしている学生の姿)
・「授業で発言しない学生は欠席です。本当に。
・ 「近大へは願書請求しないでください。」
近大のマネはできませんが、高校も含めて改革を行っている学校であることをアッピールして行く必要を感じます。
関東でも広報に強力な個性と実力を持つ広報人がいる学校は学校色の打ち出しに成功しているようです。
近隣他校の状況ばかりを気にする受身的な学校では他を圧倒するような変化は期待できないのかもしれません。