秋の季節に加えて5月から6月にかけては運動会真っ盛りです。
なぜか?
小学校は「運動会」、中学、高校は「体育祭」。
徒競走を中心としてほとんど同じような内容なのにそのスポーツ行事の名が違います。
両方とも英語表記にすると「スポーツフェスティバル」になりそうですが、なんだか不思議です。
小学校や中学校には教科目として「運動」は設置されていません。
よって「運動会」という名はなぜだか不思議です。
それに反して中学、高校には教科目として「体育」が設置されていますから
体育教科内容のイベントとしての「体育祭」はわかりやすく感じます。
しかしながら、体育の時間に黙ってパンを食べたら間違いなく叱られます。
体育祭では公式種目としての「パン食い競争」があることは摩訶不思議なのです。
先日、同じ棟に住む息子から運動会について話を聞く機会を得ました。
彼は今年度、運動会の責任者だそうです。
春も、秋も心地よい季節であり多くの学校で運動会が実施されます。
彼によると毎年運動会準備が大変になっているそうです。
大変になっている要因の一つは熱中症対策。
近年の異常気象、特にこの時期でも真夏の暑さのような天候が運動会を襲います。
さらに最近の児童生徒の虚弱さと相まって、校庭で立っているだけでバタバタと倒れる児童が増加しているそうです。
運動会は保護者やその祖父母も楽しみにしているイベントです。
運動会最中に、全員の児童が熱中症にならないようにイベント直前までその対策を練るそうです。
例えば、
・学年の徒競走が終わったら、エアコンの効いた部屋で児童全員を一時休ませる
・近隣他校からできるだけ多くのテントを借りてきて、校庭にも日陰の場所を多くすることを試みる
・できるだけ早く運動会が終了するように、出し物の順番の変更。
今年も、実施日直前にプログラムを刷りなおしたそうです。
例えば、それは学年演技、徒競走、他の学年演技というようなイベントの所々に「花」を入れ込むのを止めて、小学1年から、6年生までの徒競走を実施などに変更するのです。
結果として、大幅に終了時刻を早めることができるのですが、ただ実施するだけとなってしまう危険性ありです。
大、小、強、弱など散りばめられる方が全体としては良いに決まっています。
あまりにも過剰に対応することで、イベントの山がなくなり面白さが半減するかもしれません。