孫誕生から約20日が経過しました。
「孫を抱きに来ませんか?」との誘いを受けて
現在実家で暮らす義理の娘の実家を初めて訪問しました。
約3週間で体重は1キロも増加。
抱っこをして、ミルクの香り漂う赤ちゃんを抱いていると約30年前のあの匂いを嗅ぐこともできました。
そこは国道1号線沿いにある小ぎれいなマンションの11階にあるお宅。
ワンフロアには2軒しかない贅沢な作りのマンションです。
徒歩5分程度で私鉄の駅が3駅あるような便利な場所に建つマンションでした。
リビングから一望できる景色は羽田空港からの飛行機の離着陸も確認できるほどの絶景。
築10年程のマンションです。経年劣化もあり、通常、資産価値は下がると思うのですが、立地条件や交通機関等のその利便の良さもあり購入時の価格を維持しながら少し上回っての市場取引がされているそうです。
あちらのお父様のご職業が不動産関連ということもあり、家を「資産」として購入したことがよくわかる物件です。
反して、私は約30年前に住宅都市整備公団が開発した埼玉県の北部のK市に家を購入しました。
その街はマンション団地と一戸建てが整然と建てられているような住宅団地。
東京で言えば、多摩ニュータウンのような場所。
バブルの頃だったので、購入するのも一苦労でした。
抽選で何十倍もの倍率だったにも関わらずに運良くクジに勝利。
当時は少々無理して20代で一戸建てを購入しました。
集合住宅の人たちからは少々羨ましがられたりもしました。
あれから、約30年が経過。
当時の住宅購入者は60歳、70歳以上になっています。
街には高齢者だらけです。
しかしながら、総合病院がありません。
街を活性化させてくれるような大学もないのです。
ゆえに、土地の価格は下がり続けています。
もちろん、私は不動産を取引するための「資産」として購入したわけではありません。
・子どもが遊べる庭がある家に住みたい
・一戸建て住宅を購入して、庭に鯉のぼりをなびかせたい
・庭に大好物の柿を植えてグジュグジュに熟した柿が食べたい
・庭に芝生をはって裸足で家から庭に出られるような家に住みたい
・和室には掘りごたつのある家に住みたい
・家の前にはすぐに家があるのではなく、開放感のある家に住みたい
そこは以上のような条件を満たしてくれるような家でした。
つまり、私にとって家は不動産取引の「資産」ではなく、生活の場だったのです。
そんな埼玉の家を三井のリハウスで売ることにしました。
その段階で資産対象物になってしまった我が家。
上物(建物)の価格はゼロ。
上物の解体費を販売者が持たなければならないかもしれません
土地の価格も、下落傾向
現在、30年前の購入価格の半額でも売り手がつかない状態です。
購入時価格の3分の1程度まで大幅な値下げをして売ってしまうか?
それとも、古屋付きの住宅で自らが家庭菜園を楽しむ場所として利用するか?
今、それが頭を悩ませている問題なのです。