この手の流行には必ず仕掛け人がいます。
最近のバレンタインデーでは自分へのご褒美として自分チョコが流行しているそうです。
チョコっとの個数の外来の「高級チョコ」の購入を促しているのかもしれません。
高校でのバレンタインデーはと言えば、数年前から流行っている「友チョコ」です。
朝の登校時の女子生徒のカバンは「友チョコ」でぱんぱんです。
買い物用のエコバッグには多くのクッキーやチョコレートが入っていました。
友人たちに配るために、数日前からお手製のチョコやクッキーを用意してきたようです。
彼女たちの配るチョコはみな似ています。
透明のビニールの小袋にはクッキーは1、2枚入っているパターンが多いようです。
その他としては
オレオの入ったカップケーキ。
チョコチップクッキー。
クマさんの顔をしたクッキー。
その殆どが手作りです。
ネットの人気サイトを参考にしているので交換される「友チョコ」は似てしまうのかもしれません。
ちなみにチョコを手作りして友人に配る男子生徒は見当たりません。
お菓子作りが得意な男子生徒もいるはずですが・・。
男子が男子生徒を好んでいると思われるから?か、
ハンドメイドのお菓子作りは男らしくないと思われるからかは不明です。
「友チョコ」は友人関係の証のようです。
彼女たちは教室内の女子やクラブの先輩や同輩や後輩に片っ端から配っていました。
教室内で配布される友チョコは、一対一でのやり取りです。
それはまるで名刺交換のような友チョコ交換。
しかしながら、一歩、教室から出て他のクラスの生徒に渡す場合には2人(複数名)でチョコを配る不思議さも見られました。
女子生徒が、他クラスの男子生徒に友チョコを渡す際には教室の入り口のところで大声で彼を呼び出していました。
それは教室内の生徒たちに、自分たちの関係を公言するような大きな声でした。
いずれにしても友チョコを介した友人関係の維持は必須なのかもしれません。
しかしながら、その交換に交われない生徒もいるのです。
教室内の騒ぎに気づかないふりをして、読書をしている女子生徒。
我関せずというそぶりでした。
そのような女子生徒は、それほど人気のない教員にたいしてのチョコのプレゼントを試みていました。
まずは、繋がりやすい所からの関係づくりなのでしょうか。
私も手作り品を今年は数点いただきました。
ありがたいのですが、それが安全に食べられるかどうかを気にしながらの食となりました。
ホワイトデーのお返しが悩みの種です。