国は歯科検診の定期健診を通じ、健康寿命をのばすことを目的にするそうだ。
80歳で20本の自分の歯。
自分の歯で噛んで食事することで、結果的に医療費抑制もねらうようだ。
それは、いかにも国民の健康を考えての歯科検診義務化のように言っている。
しかし、果たしてそうだろうか。
それは、国民ではなく自民党が「歯科医師会」の票を目当てにしているのではないかと疑ってしまう。
「国民歯科検診」に関しては既に自由民主党の2022年衆院選向け公約にも盛り込まれており、歯科業界紙でも昨年11月時点で報告されている。
昔の子どもと異なり子どもの頃から歯磨きを徹底して行い、フッ素なども定期的に添付することで虫歯で苦しむ子どもの数が減っている。
対して歯科医師の数は増加しているのだ。
2002年 92974人
2010年 101576人
2018年 104908人
加えて、歯科医師数の増加とともに歯科医院数も増加している。
1996年 59357病院
2002年 65073病院
2011年 68156病院
2017年 68609病院
自分の感覚ではあるが、美容院と歯科医院の新規開業が目立つのだ。
確かに東京では歯科医院指数は人口10万人に対して77.2とその数は最大値だ。
(平均は54.3)
新規開業した歯科医院は土日の診療は当たり前で、夜11時位まで診療している病院もみられる。
歯科診療義務化に反対する私ではあるが、年に1回の検診は受けている。
レントゲンを取って、検診して歯科衛生士に歯をきれいにしてもらっている。
たまたま先日受診した領収書には
初・最新料287点 医学管理170点 検査200点 画像診断402点
修復・補綴229点
保険合計12880円
負担額は3860円
上下の歯を別の日にきれいにするという名目で2回通院して約5000円。
義務化で検診が行われれば、歯科に通院する患者数は確実に増加するだろう。
医療費削減が目的の歯科検診義務化だが、既述のながれからもお分かりいただけるように医療費は確実に増加するのではないかというのが私の懸念である。
選挙目当ての政策はやめてほしいものである。