私のパートナーはある大学で来年度開講される「高齢者とレクリエーション」という科目を新たに担当することが決まったそうです。
それを担当すべきか、それとも負担になるので断るべきかを相談された私。
少しでも興味があるのなら、やるべきだと彼女に即答しました。
人生いつ終わりが来るか分からないので、今興味を持っていて、やれるのなら担当すべきだと。
インターネットで高齢者とレクリエーションを検索すると、老人ホームでのレクレーションがその上位をしめています。
社会福祉士などの資格取得時に学ぶ内容の一部になっているからです。
自分の親が介護施設に入所し、面倒をみてもらった経験から言うと、
そのような場所での機能回復訓練として体を動かすことは絶対に必要です。
しかしながら、高齢者が「むすんで開いて」の手遊びをしている姿を見た時には、高齢者が幼児扱いされているとの思いと自分はそうされたくない、したくないとの思いを強く感じた私でした。
私のパートナーは体育教育を専門とする人です。
幼児体育にも精通していて幼稚園の先生になる学生さんたちに「子どもの遊び」について実践を通じて指導しています。
今回依頼のあった大学でも全ての授業が体育館での実習のようです。
「子どもの遊び」の延長としてカラダほぐしの「高齢者の遊び」となるのでしょうか。
私は1時間でも良いので、学生さんたちに高齢者とレクリエーションについて語らせてほしいとお願いをしています。
私の興味・関心は老人福祉施設で行われるレクリエーションではありません。
ほとんどの人々が40年以上に渡る長い会社員生活をしてきている現状。
その人々は、お盆や正月という普通よりもちょっとだけ長い休みを利用して余暇を満喫しようともしています。
結果としてレジャー施設も観光地も人で溢れているのも現実です。
そのような貧弱な余暇しか経験してこなかった私たちが、定年退職を機に毎日が自由に使える時間を得ても、ほとんどの人々は与えられた時間を楽しんだり、生活にさらに活気を与える時間として活用できたりできない心配が残ります。
少なくとも、私はそのように思っています。
それは、動物園に飼われていた動物たちが高齢になったことを理由に野に放たれるのと同じではないかと。
野生の中ではそのような動物は生きられないのです。
私たちは人間ですから、動物園(会社)にいる間に、その後の生活を考えていかねばならないとも思います。
運動だけでなく、高齢者にとってのリクレーションを考える必要性を切に感しじているのです。