最近多い学校で見られる事象。
それは夕方に母親から担任に電話がかかってくる相談。
具体的には自分の子どもが親に相談した悩みに関するものです。
絶対に学校の先生には言わないでという約束のもと、子どもは親に相談するようです。
すると、親、特に母親は子どもに内緒にしてくれと言われたが、学校に関してのことなので担任の先生にはお伝えしておきますと言いながら子どもから聞いた相談内容を担任に伝えてくるのです。
絶対に、これは内緒にしておいてくださいという言葉を最後に重ねるそうです。
それを聞いた担任の先生は対応に苦慮。
黙っているわけにもいかず、私に相談してくる事が多いのです。
悩んでいる先生に対しての私の返答は一つです。
それは母親に協力をお願いすること。
事が大きくなる前に問題解決したい。
不登校やいじめになる可能性もあるので、母親に協力をお願いしてくださいという促しです。
しかしながら、子どもと約束したので言えませんとの返答が多いのが現実です。
その理由は、先生に言いつけけたとの理由で子どもに嫌われたくない。
母親として子どもの悩みを受け止めてくれる子どもにとっての偉大な理解者でありたいとの気持ちがあるのかもしれません。
もっとも、クラス内やクラブ内で人間関係において亀裂が生じたら、その問題に関しては直接当人同士で解決するのがベターだと思うのですが・・。
生徒は生徒で仲間うちでの人間関係が崩れることを恐れて、生徒間では問題を解決できない事が実情です。
生徒間の問題行動のほとんどが、SNSを利用しての威嚇発言や誤解。
また、ドラえもんに登場するジャイアンがネット場にいるのです。
クラスメンバーを結ぶラインなどでのネットの場で特定人物が「マウントをとる」ことが行われる。
それは、ネット空間場のスクールカーストにおける支配者のような生徒。
特定人物の発言に同調して、ターゲットとされる生徒に向けられる悪意ある発言がネットにされるのですが、タイムライン上なので証拠が残らないのです。
それは意地悪が拡大して、いじめに発展していく構図にほかなりません。
上記の件とは、直接関係しませんが
多くの学校では学内での通信の管理を行うことが行われています。
それは生徒が使用するタブレットにゲームをダウンロードできなくしたり、特定のサイトの検索ができなくすること。
しかしながら、デジタルネイティブ世代の生徒たちは、そんなハードルを簡単にクリアしてしまいます。
ネットの管理下から抜け出すことを「脱獄」というそうです。
毎月の脱獄者の名前をリストアップしての個別指導が行われているのです。