Vtuberには尖ったキャラクターが多く、その人格がどうやって形成されたのか興味を引く人も少なからずいて、そのうちの一人が大空スバルである。もっとも、彼女の場合は分析力が高いのもあって、自己を形成する過程の説明がかなり明晰でわかりやすいので、冒頭の動画を元にざっくり時期に分けてまとめるとこんな感じだ。
1.就学前
親から肯定的に育てられ、積極的で自己肯定感を持った子になる。
2.小学校
小学受験をして入学。ただ、授業中に主張(発言)してナンボな環境であり、むしろそれをやらないと教師がガチギレして授業が終了するというなかなかにクレイG・・・もといアグレッシブな学校だったようだ(やたら競争を煽るようなことを教師が言う私立小とかの話は聞いたことがあるが、ここまで極端なのは初耳である。スバル得意の盛り癖か?w)。で、結果として授業の課題などについて積極的に考え・発言するのはもちろん、監獄のような状況でサバイブする中で鋼メンタルが形成される。
3.中学校
前述の小学校からエスカレーターで中学には上がらず、普通の(おそらく公立の)中学校に入る。そこで周囲は一般的な中学生ムーブをするのに対し、小学校時代の習わしでアグレッシブに学級委員へ立候補したりするスバルが浮く。で、いづらい感じになって不登校になりかけるが、持ち前の自己肯定感+鋼メンタル+分析力によって、自分から「空気読めないんで、空気読めてなかったらそう言って」と弱点を開示しながら関係性を築いていくというサバイブ術で居場所を確立する。
なお、以下はこの話を踏まえた推測だが、ホロライブ二期生の中で付き合うなら誰かという話になった時、癒月ちょこがスバルを速攻で指名(スバルもちょこ先を同時に指名)していたのもこの辺に由来すると思われる。というのも、スバルは前述の理由で違和感があればハッキリ言うし、自分のダメなところも自分から笑いつつ開陳するので、コミュニケーション能力が高いちょこ先にとって、変に気を遣わずに付き合っていけると考えるだろうからだ(「コミュニケーション能力が高い」と断ったのは、引っ込み思案な人にとって、慣れないうちスバルの言行は「圧が強い」ものと映りがちだからだ。これは四期生デビュー間もない頃のコラボ配信などが思い出される)。
ちなみにデビュー当初のちょこ先は同期でスバルが最も気が合わないだろうと思っていたそうだが、それは多分スバルの言行が今述べたような理由で最初単なるノンデリに見えたからではないかと予測する(それが時間をかけて関係を築いていくうちに解消されたのだろう)。なお、これはスバルが人から「陽キャ」と言われることに対し否定することが多いのとも関連しており、つまり何も考えずに今の態度を取っているわけではなく(就学前+小学校時代の要素)、一応相手の様子も見ながら発言はしている(中学時代の要素)と主張したいのだと思われる。
4.高校
それまでに培った対人スキルを元に安定した生活を送り、部活など青春を謳歌。
もちろん、スバルの盛り癖は定評があるし(笑)、何も脚色をしないと特定される危険性が出てくるので適度にボカしているとは思うが、(確か)大学時代の部活だかサークルは沖縄の武術をやっていたことまで話し、具体的に何かと問われると少し考えてわざわざ「特定されるので言わない」とも発言しているので、大枠はそう変えていないものと思われる。
ん、沖縄武術・・・?
剛柔流くらいだったら割とメジャーだしな・・・
これかーーー(武神並感)!!!
スバルは琉球王国の後継者だった(違う)!?これで憧れの花山サンとバチバチにやり合う訳だネ(・∀・)
というボケはさておき、彼女自身が説明する来歴と現在のパーソナリティはかなり整合性があるように見えるので、概ね事実を言っているのではないかと思われる。なお、この自己紹介のプレゼンの明晰さからしても、説明能力が高い=分析力が高く頭が良いことがわかるが、あの鬼の突っ込み力と独特なワードセンスがどこで培われたのかは今のところ不明(ついでに言えば、小学受験・日本舞踊などかなり勉強や習い事に力を入れていた家庭であることが伺えるが、これがどの程度人格形成に影響を与えているかは自分の知る限り彼女は発言していないのでここでは割愛する)。あるいは、結構ファンキーなすしざんまいのとーちゃん(笑)や「残念美人」と評しているかーちゃん(笑)など、親類筋から継承したものだろうか??
ともあれ、こうやって獲得した環境適応力(自己肯定感+鋼メンタル+状況分析力+プレゼン能力)を思えば、なるほどVtuberとしての知識に乏しい中、ホロライブのオーディションに(多少強引にでもw)合格し、にもかかわらず居場所を確立できたのもむべなるかな、と思う次第である。
というわけで今回の考察は以上だが、動画にもあったにじさんじSEEDs2期生として移籍の可能性もあったという話は、なるほどと納得できるものである。そもそもホロライブの中でスバルは「フェミニンさ」を売りにする要素が少なく、かつ突っ込み力の高さから苦手なゲームよりもおしゃべり芸人枠として活躍する道筋の方が見えやすく(ただしおかゆ師匠の修行を経て今ではその能力をゲームでも遺憾なく発揮w)、さらに舞元啓介=自分の飛躍の元になった信頼できるライバーも在籍している、と移籍を後押しする要素が盛りだくさんだからだ。
そうなると、早瀬走みたいなタイプ(ただしBL要素はないw)のSEEDs2期生として、酒コアラやジョー・力一なんかと絡んでる未来もあったのかもしれんね・・・ただまあそちらへ移っていたら、よりマルチタレント性が求められやすいホロライブ(cf.ホロライブの拡大戦略とその評価)を出る訳だから、にじさんじでは所属タレントの多さもあって自身の持ち味に特化したタイプのライバーを目指す結果、今のような様々な可能性の開花を見ることはなかったかもしれない、と述べつつこの稿を終えたい。
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