森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

ラクウショウ 2

2009年11月26日 | 自然観察日記
 日本のスギを基準にすると違和感もあるかもしれませんが、枝先に付いた実を見るとスギの仲間だということを納得してもらえるかもしれません。落葉する針葉樹は日本にはカラマツ(マツ科)がありますが、針葉樹は常緑という概念が強いせいで落葉するラクウショウを興味深く思うようです。よく似た種にメタセコイアがあります。これも落葉性のスギ科でラクウショウと区別するのに戸惑います。ラクウショウの別名ヌマスギ、湿地を好んで生育します。気根というものを地上ににょきにょきと出すのでこれで区別するのが簡単です。しかし、湿地でないと出しませんから、後は葉で見極めることになります。なよなよとした葉がラクウショウ、メタセコイアは少々がっしりしていて、一見複葉かなと感じます。


ラクウショウ 1

2009年11月26日 | 自然観察日記
 ある人にこの木は何かと聞かれ、お話したことがあります。北米原産のスギ科のラクウショウ。あるいはヌマスギという名で各地の公園には広く植栽されています。ちょうど紅葉の時期で、美しい景観を作っています。