森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

クマシデの残果

2009年12月30日 | 自然観察日記
 沢を挟んで対岸に枯れ葉が付いています。いやいやよく見るとクマシデの種子を落とした後の実が垂れ下がっている姿です。果柄の基部に離層という切り離し装置を持っていないんでしょうか。少なくとも葉よりは切り離す能力がないことは確かです。結実後種子をばら撒くにはそう簡単に落下しては困るのでしょう。
しかし、もう12月ですから用はないはずですね。冬の強い風に晒されちぎり採られることですっきりした姿になり、春を迎えるということでしょうか。