森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

ザゼンソウ 1

2011年04月17日 | 自然観察日記
まだ魚沼は積雪1m位あります。しかし、一面に広がった雪の原に、ところどころ雪解けが進んだ場所があります。小川の流れがあったり清水が湧き出していたり、あるいは樹の周囲であったり(雪穴)と積雪1mといっても一様ではありません。
そんな窪地の一角にザゼンソウが早くも花を咲かせています。ここは県内で最も大きい群落がある原虫野。雪解けの場所が30m四方くらいあるでしょうか、ざっと数百の株が芽を出していました。

ザゼンソウ 2

2011年04月17日 | 自然観察日記
遠くの魚沼の山並みを入れてローアングルで撮ってみました。周囲にある積雪は70~80cmはあります。脇に立つ高木はハンノキ。適度に日陰になる湿地に生育しています。これほどの大きな群落はひょっとすると日本一かもしれません。

ザゼンソウ 3

2011年04月17日 | 自然観察日記
仏縁苞の中に肉穂花序がみられますが、もう花粉を出している株も散見されます。それぞれの花の真ん中に雌しべがあるはずですが分かりませんね。変わった花で興味をもたれる人が多いのですが、匂いは少々いただけないです。