森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

ヤマアカガエル

2011年04月20日 | 自然観察日記
山の動物たちは例え雪があっても季節を知っているのでしょう。雪が消えたたまり水のところに産卵したのはヤマアカガエル(中央の黒い塊)。親の姿は見えませんから、産卵後またどこかにか隠れたのでしょう。つい先日まで雪の原だったこの棚田、雪開けと当時に一斉に産卵したようです。サンショウウオと違って、この池の泥の中に潜んでいる可能性がありますから産卵のタイミングを簡単に知ることが出来るのでしょう。流れのあるところには産卵しません。浅い静水域でないと生まないのですが、時に水枯れが起こり成体になる前に干上がってしまう場所もあるのです。寒い時期といい浅い場所といいこういう環境に産卵する理由は何でしょうね。