森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

オオアレチノギク 帯化

2011年04月23日 | 自然観察日記
柏崎の公園脇に枯れたオオアレチノギクの茎が残っていました。そこに帯化したものが何本も見つかります。いずれも根元からではなく茎の途中からの帯化。この成長段階で帯化するような何かしらの作用があったのでしょう。遺伝的な性質がそうなのか、ウイルスによるものなのかあるいは何か薬品が散布されたのが原因なのか・・・。帯化のメカニズムはまだはっきりしたという話しは聞きません。かつて、工場廃液を埋め込んだ造成地に沢山の帯化した草が生えたという話を聞いていますが、多くの場合化学薬品の影響と考えたほうが正しいような気がします。見つかるのは人の生活の場の近くです。

毛変わりのウサギ

2011年04月23日 | 自然観察日記
ノウサギが飛出してきて藪に入りました。でも何かおかしな様子・・。追いかけて確認すると、ちょうど白い冬毛が抜け落ちてきて夏毛に変わろうとしているところ。少々みっともない格好で、とても目立つ存在です。まだ草木の葉が茂っていないこともあってかなり遠めでもそれと確認できてしまいます。ウサギにとってはこの時期はかなり危険な季節ではないでしょうか。

アスナロ

2011年04月23日 | 自然観察日記
スギの植林が多いのですが、「ヒバ」と呼んでいる樹の植林も結構あります。そのヒバも、一種を言うのでなくヒノキ科のヒノキ、サワラ、アスナロ、ヒノキアスナロなどを区別せずに言う場合があります。丘陵公園にも「ヒバ」が植栽されている場所がありますが、それはヒノキアスナロでした。これはアスナロで葉の裏側の白い部分(気孔溝)が目立ちます。「ヒバ」の見極めは葉を裏返すといいですね。それぞれの樹の特性があるのでしょうが、ヒノキよりねじれやすく耐水性には優れるとあります。