森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

エドヒガン

2011年04月27日 | 自然観察日記
長岡はまだサクラの盛りでソメイヨシノさえ散っていません。満開の春爛漫といったところ。サクラの話をするとやや長い説明になってしまうのですが、サクラの種類というと多くの方が口にするのは、「ソメイヨシノ、シダレザクラ、ヤマザクラ、サト(ヤエ)ザクラ」の4つ。実はこの中に野生種は入っていません。「ヤマザクラ」という場合、「サトザクラ」に対比して「山にあるサクラ」という意味で使っているようで、「種」として使ってはいませんね。
しかし、その「山にあるサクラ」(野生種)にヤマザクラと名前が付いたサクラがあります。ただし、新潟県では糸魚川辺りに僅かにあるようですが他の地域にはなくカスミザクラになります。したがって新潟県内にあるのは、大木で白い花ならカスミザクラ、小木で薄ピンクで早くに咲くサクラはオクチョウジザクラ、やや深い山に多いのですが大木で濃桃の花ならオオヤマザクラ、高山にはミネザクラが野生のサクラといっていいでしょう。
ところで、エドヒガンも野生のサクラで県内にもあるのでしょうが残念ながら私は未だに確認できていないのでなんともいえない状態です。写真はシダレザクラです。実はこのシダレザクラはエドヒガンの一品種として扱われます。枝垂れていてもそうでなくともエドヒガンでいいのです。高遠のコヒガンザクラもエドヒガンの一品種と考えればいいと思います。
他のサクラとの見極めは花の下部につく額筒の形をチェックするのが手っ取りばやいでしょうか。このように丸みを帯びています。この丸みを帯びている桜を見れば、そのサクラにはエドヒガンの血が入っている栽培種(自然交雑種含む)と考えてまず間違いありません。他のサクラは程度の差はあっても細長い円筒形をしています。