ジャコウソウが木陰に結構な量で生育していて目を引きます。花の季節でもありましたからなお一層心を奪われます。普通に自生する種ではありませんが山地の湿った木陰に生育していて特に珍しいという種ではありません。しかし、そうそう出会えるものでもなく、生育している場所が沢筋などの湿った環境でないのが一番の驚きで「こういう場所でも生育がいいのか!・・」というのが率直な印象です。今までジャコウソウを見た場所は決まって山の斜面が崩壊した日陰の場所で小沢がありちょろちょろと水が流れるような環境がほとんどです。上三依の植物園では日陰ではあるものの土壌はあまり湿り気を感じません。
「麝香」と言われてもいままでそう感じたことはないですね。同じことを言われる方が多いので、私一人が鼻が悪いわけではなさそうです。命名のきっかけは何なのでしょうか?花は派手さはなくいかにも山野草。かなり大き目の花ですから惹きつけられるところはあります。少し薄暗い林の中ではほとんど目立ちません。しかし、花の存在に気づくとどことなくホッとする感じ。新潟の山にも各所に自生入ています。いままで何度癒されたことか・・・。