林床の常緑低木を見つけました。マンリョウです。初めての自生するマンリョウを見たのは和歌山県のヒノキ植林地の周辺で雑草と一緒に刈り込まれたものでした。正月に縁起物として鉢植えを買い求めるという生活でしたから邪魔者扱いされ刈られるマンリョウには唖然としたものです。確かにそこはヒノキの幼木にはマンリョウなどの灌木類は邪魔者。植林をする立場からは縁起物なんかではないのです。
園内の林床にポツンポツンと生育していてかたまって生えている場所は見られませんでした。和歌山の里山に比べて生育密度はかなり低いようです。茂る葉の内側に赤い実が沢山ついています。私の家では、マンリョウやカラタチバナの赤い実は冬を越して鉢物を外に出すとあっという間にヒヨドリなどに見つかってなくなります。しかし、こういう自然の中では見つかりにくいのかまだまだ健在です。
マンリョウの葉の縁は波打っていて、そこが膨れています。話によるとこの中には共生細菌がたくさん集まっている細胞が沢山あるのだそうです。
共生細菌は空中の窒素を取り込んで固定する働きがあり、マメ科などの根に付く根粒菌と同じ働きをすると考えられています。
共生細菌は空中の窒素を取り込んで固定する働きがあり、マメ科などの根に付く根粒菌と同じ働きをすると考えられています。