ネコノメソウの仲間のヤマネコノメソウと言います。長岡近辺から魚沼地域では見たことがないので新潟県内には自生していない種かと思いきや不思議な分布をしていることが分かりました。阿賀野川沿い弥彦山塊佐渡と下越、それに出雲崎など海岸線に糸魚川辺りまで採集記録ああります。自生していないのは三条・長岡・十日町・魚沼・妙高といった山間部。つまり信濃川や魚野川沿いには見られない種ということになります。群馬県の分布はどうなっているのか詳細は不明ですが、桐生近辺には普通に見られるようです。この自然観察林で他のネコノメソウもあるはずと探しましたが見つかりませんでした。今回の一つの目的がネコノメソウの仲間を観ることなのでしたがかなり当てが外れてしまいました。
花の部分を拡大して観ました。おしべが数本(4本ある)見られ、またさやのような閉じたものが見えますが、すでに開花結実した若い果実になっているものです。これが熟して裂開すると「猫の目」のように見えるのです。