森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

オトメエンゴサクの大群落

2017年05月21日 | 自然観察日記
聞きなれない名前かもしれません。まだ図鑑にも取り上げられていない名前です。かつてはエゾエンゴサクとして語られていた種ですが、本土にある種は北海道のエゾエンゴサクとは一線を画すものとして認知されオトメエンゴサクと名付けられたものです。ヤマエンゴサクとの区別も必要です。個人的には糸魚川辺りのエンゴサクはヤマエンゴサクと考えています。先日丘陵公園で確認したエンゴサクをヤマエンゴサクにしておきましたが、少し疑問に思えてきました。もう少し観察を続けて自分なりの答えを見つけたいと思います。
それはそうと、エンゴサクノ量の多さにも圧倒です。色彩も豊かで濃紫あり赤紫あり青あり桃色も。この日は確認しませんでしたが白色もあるとのこと。弥彦山塊のオオスハマソウ(雪割草)が色とりどりなようにオトメエンゴサクも色とりどりなのです。

オトメエンゴサク

2017年05月21日 | 自然観察日記
この日見た中で多かった色彩の花の個体です。カタクリの花に混じって中腹上部辺りまで登山道沿いに花が咲いていました。時にかたまって生育しているところもあります。

オトメエンゴサクの苞葉

2017年05月21日 | 自然観察日記
花の下についている苞葉は切れ込みがありません。この苞葉が切れ込みがあり2~3枚になっている種がヤマエンゴサクとされる一つの区別点。とはいっても、これにも例外があるようです。