森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

アキノノゲシのつぼみ

2009年12月17日 | 自然観察日記
 寒さに強い草花はまだ花が見られます。というよりもう付け始めたといったほうがいいのかもしれません。タチツボスミレの花を先日見かけました。これなど春と感じての開花かもしれませんね。
 こちらはアキノノゲシのつぼみ。普通は越冬しないはずですから、この頑張りは暖かさのせいでしょうか。それでも低温のせいで本来の姿ではないですね。でもそれも面白い造詣を形作っていて興味深いもの。色彩も予想もしないような変化です。

ヌルデの葉軸

2009年12月16日 | 自然観察日記
 ヌルデの葉の落とし方はこうなんだ・・。始めて気づきました。約10対くらいの小葉を持つ葉、まとまって落ちるのものばかりではなく、多くは小葉だけをまず落とすようです。茎に残った葉の軸、翼を持っているのがよく分かりますね。そういえば我が家のチャンチンという高木も、まず小葉が落ち遅くに葉軸をどっさり落とします。その頃の掃き掃除がとてもしにくいのです。

キララタケ

2009年12月15日 | きのこ・菌類
 「季節外れの花」というのはしばしば話題になりますが、「季節外れのきのこ」というのは完全なマイナー。キララタケ、普通は9月頃のきのこでしょうか。こんなに遅くに姿を見るのはやっぱり暖冬?菌の世界も右往左往しているんでしょうね。しかし、なにやら一級の寒波が押し寄せてきたとのこと。長岡もまもなく銀世界になるのでしょうか。

アイコウヤクタケ

2009年12月14日 | きのこ・菌類
 枝が枯れたのかと思いがちですが、黒っぽい物体、これもきのこです。薄くはがすこともできます。それにしても「膏薬茸」とは面白い名前ですね。いわれてみれば言いえて妙です。命名者に拍手!詳しい生態は調べたことがないのですが、栄養の取り方とか、胞子の形成の仕方など疑問が沢山わいてきます。

ヤマハンノキの雄花

2009年12月13日 | 自然観察日記
 ヤマハンノキの雄花です。いわゆる尾状花序。もう来春の準備が整ったようです。おそらく光の周期、冬至以降の昼夜の変化幅を感知して開花に至るのでしょう。今は綺麗な格子模様に飾られながら硬く身を閉ざして風に揺れています。

冬のきのこ  ムキタケ

2009年12月12日 | きのこ・菌類
 隣にある黄色のキノコはニガクリタケという猛毒のきのこです。同じ枯れ木に仲良く食用と毒きのこが同居していました。どちらも材を枯らす木材腐朽菌ですが競合しないのでしょうか。きっと必要とする栄養成分が異なっているのでしょう。このムキタケ、ブナなどのツキヨタケが好む木にもよく発生して、それもよく同居します。それも一因で誤ってツキヨタケの食中毒が絶えません。気をつけてください。もちろんこのムキタケはいただきました。美味しいきのこです。

冬のきのこ 1 ナメコ

2009年12月11日 | きのこ・菌類
 雪の降る前の野山の散策の楽しみの一つが冬のきのこ探しです。秋ほど多くはないにしても結構見つかります。今日はナメコに出会いました。しかし、まだ採集するには幼すぎます。次回来るというのも難儀な話。今回は諦めて、写真の記憶だけにします。自然とのつき合いはゆったりとしていきましょう。

フユシャクガ

2009年12月10日 | 自然観察日記
 蛾でもこんな時期に活動しているものがいます。フユシャクガというちょっと変わった習性も持つ蛾です。私はこの方面はあまり詳しくはないのですが、話によれば飛んでいるのはみんなオスでメスは翅が退化して飛べないのだそうです。メスがフェロモンを出しているのでそこに飛んで行き交尾をするとのこと。目の前に現れたフユシャクガ、ふわふわと舞って行った後を追いかけましたが、今回はメスらしいものを確認することが出来ませんでした。

ヒメジソのがく

2009年12月09日 | 自然観察日記
 そろそろネタ切れでブログも冬期の休眠にしなければならない状況になりつつありますが、まだ雪も降らず日差しに誘われて山野をぶらぶら。目に留まったのがこのヒメジソの「がく」です。枯れ草に隠れてはいるものの、まだこんなに生き生きしています。淡い紫色がとてもいい感じ。花でも付けているのかと錯覚してしまいます。気候のせいなんでしょうねぇ。

タカネバラの実

2009年12月08日 | 自然観察日記
 スズラン以外にもう一つ赤い実があります。少し離れた花壇の中のタカネバラです。色は赤くても形や付属物がかなり違っていて、種の個性が面白いですね。それにしても「赤」という色の意味は種を越えた大きな秘密をもっているもののようです。
 希少なものを「高嶺の花」といいますが、栽培していて思うのはこのタカネバラは結構暴れ者。性質はなかなか強いものがあります。播種(はしゅ)でも挿し木でも簡単に増えます。こんなに簡単なのになぜ分布を広げられないのか不思議ですね。

スズランの実

2009年12月07日 | 自然観察日記
 庭の片隅で、綺麗な赤い実が冷たい雨に打たれていました。いままで葉陰に隠れていて目に留まらなかったのですが、遮る葉も失せて姿を現しました。赤い実はどこにでもあるけれど、スズランとなると想いも格別。しゃがみこんでしばし対話をします。葉もほぼ朽ちています。地際から延びた花茎にはいくつか実が付いた跡がありますが、今はたった一つ残って最後の輝きを放っています。

イヌワラビ

2009年12月06日 | 自然観察日記
 素材探しでいろいろやります。少しあお色が失せたシダの葉を返すとびっしりと並んだ胞子のうが並んでいるのを発見。久しぶりのシダ観察です。
 これはイヌワラビ、もう胞子を飛散させ役割を終えたもの。シダには胞子を専門につける葉を持つものとそうでないものがあります。イヌワラビは後者で栄養を作る葉が時期になると胞子のうを形成して胞子を作ります。
 これだけの胞子のうですから、想像を絶する数の胞子が出来て飛び立ったはずですね。その中から何粒の胞子が次世代の個体になるのか・・。思えば大変な無駄。しかし、イヌワラビにとっての無駄は他種との関係で見ると無駄ではないようです。例えば食物連鎖という考えで生態系を支える違う種の糧になっていると考えられるのです。

庭の残り花 タツナミソウ

2009年12月05日 | 自然観察日記
 もう一つの庭の残り花、タツナミソウ。残り花というより四季咲き性の感じで、初冬にかかわらず花数は多くないのですが庭のどこかで咲いています。山の中で見るタツナミソウは茎が高いものですが、我が家に居ついたものは茎は低いもの。日当たりのせいで高茎にならないものと思っていますが、案外いつしか変異してしまった個体が繁殖しているのかもしれません。粗雑に扱っても全然なくならなりませんし四季咲き性や低茎性など、雑草化したといってもいいかもしれませんね。植物も絶えず変化している存在なんでしょう。

イソギク 頭花

2009年12月04日 | 自然観察日記
 庭先で咲いているイソギクの花。我が家で最も遅くに咲き出すものです。静岡の伊豆半島の海岸の涯からつれてきた子ですが、居心地がいいのか毎年花を見せています。
 その花、みんな筒状(管状花)になっていて、キク科に一般的ないわゆる舌状花がないですね。周辺のから順に咲き出して中央に向かっていきます。こういう花序は有限花序といい中心から外側に向かって咲く方式(無限花序)と区別されます。でも、そんなことどうでもいいですね。海岸という厳しい環境に耐え抜くようにできた葉の仕組みのほうを注目してやるほうがいいのかもしれません。