山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

古民家ギャラリー・マルカワの蔵の灯

2019-12-23 22:37:15 | 市民活動・まち育て

 久々に浜松市二俣にある古民家ギャラリー「マルカワの蔵」を訪れる。いつもよりひっそりとしていたがガラス戸を開けると旧知の本島慎一郎さんが出てきた。年末で今は休館しているという。室内のストーブのそばまで案内してくれて久しぶりのお話を聞くことができた。

      

 同時にたまたま水窪の「サンタさん」の訪問もあったので、奥さんが特別に展示を一緒に見せてくれた。旧酒蔵だったせいか、大型の看板が目の前にあった。ビールは明治にはすでに競争が激化していたらしく、「特約店」制度があったようでその名残が看板に出ている。看板の字が右から始まっているのでこれはレトロとはいえ戦後間もなくのものかもしれない。真ん中の旭日旗と波のロゴも今では採用されていない。

             

 そのすぐ隣にも、「清酒大関」のシンプルな大型看板も鎮座していた。歌舞伎座の入口正面に掲げられた役者絵のように、むかしは酒屋の入口上段に設置されていたものに違いない。いずれも銅板でできているように思えた。大相撲の懸賞金アナウンスでは「灘の酒・清酒大関」と紹介されているお馴染みの酒だが、「大関」の創業は正徳元年(1711年)だ。新井白石が活躍していた江戸中期の頃だ。

    

             

 館内には、連鶴や竹製品の作品などがまだ展示されていた。こうしてかかわった作家が今まで通算すると500人くらいにもなるという。今では作家同士がつながり始めたという。これは大いなる財産であり資源だと語った。そうしたアーティストが活躍できるような場を発展するよう発信している本島夫妻のコンビネーションも見事だ。以前はNPO運営だった酒蔵が今は本島夫妻による運営に特化している。お二人の熱い情熱に発破をかけられたひとときだった。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする