畑の周りには梅雨の雨を受けて雑草軍団がますますの勢力拡大に余念がない。その中の一つが、名前の通りの小さなキキョウ色をした「キキョウソウ」(キキョウ科)だった。花を見ると一つひとつ端正な顔立ちしている。なんとなく日本原産かと思いきや北米原産だった。アメリカ先住民は薬草にしていたという。それが観賞用として日本にやってきて今では雑草として野生化していった。
キキョウソウの面白さは種の配布方法戦略なのだ。英名が、「Venus' Looking glass」(ビーナスの姿見)というのだそうだが、そこに秘密がある。それは実を発見してからでないと語れない。実ができてからのしばしの時間が必要だ。問題はその小さな実をコンパクトなデジタルカメラでしっかり捉えられるかにかかっている。草刈りの対象範囲に入ってこないことを望むばかりだ。