畑の隣のちょっとしたスペースに背の高い雑草群がはびこっていた。少しづつ草刈りしていったら、黒と黄色のツートンカラーの「コガネグモ」がてっぺんにいた。一時はジョロウグモばかりが勢力を張っていた時もあったが、今は大きな目立つ蜘蛛は少なくなっている。3cm近い大きさの蜘蛛を外で見るのは久しぶりだ。
いつもだと、大きな網を張っているコガネグモだが、網を張らず雑草に乗っているのは珍しいのかもしれない。いや、これから網を張る寸前だったのかもしれない。ゲゲゲの鬼太郎のちゃんちゃんこはこのコガネグモの模様を採用したのかもしれない。
コガネグモと言えば、鹿児島姶良市(アイラ)の伝統行事「クモ合戦」が有名だが、目の前で動くものは捕食する。場合によっては、気に食わない小さなオス(5mmほど)さえ食べられてしまう。ぞくっ!!
といっても、蜘蛛は基本的に益虫。益虫のランキングでは、①ミツバチ ②カイコ ③ミミズ ④クモ ⑤ゲジゲジ というわけで、蜘蛛は堂々4位に入っている。蜘蛛が糸を吐くのは口からだと思っていたがお尻(クモイボ)からだった。ちょうど、糸を吐いていたところだったらしい。そのため、その周辺は草刈りしないままにした。
以前、コガネグモはふつうに見られた蜘蛛だったが、最近は関東近県では減っている。したがって、自然が豊かな里山周辺でないと会えないので、準絶滅危惧種に指定する県も増えてきた。つまり、言い訳を言えば、わが畑の隅々に君臨する雑草群落はそれなりに意味があるのかもしれない、と居直る。