わが家の近くにはアップダウンのある細い古道がある。軽自動車がやっと通れる狭い道で集落が生コンを行政からもらって作り上げた自治ロードでもある。むかしはここが主要な道だったが、広い国道ができてからは利用する人は少なくなった。そのためか、落石や枝が路上に散乱していることも少なくない。だから、パンクに注意しながら運転しなければならない。
たまたまその古道を歩いていたら、小さな若い蛇が裏返しになっていた。
おそらく死んでいるだろうと枝を拾ってひっくり返すと、赤と黒の模様がある特徴的な「ヤマカガシ」だった。なぜ、そこに横たわっていたのかはわからない。外傷もない。寒くなったからだろうか。なにしろ、ヤマカガシが毒蛇に指定されたのは、1974年と比較的新しい判定だった。それまではオラも多くの人も無毒の蛇と思っていた。2019年にはペットとしての飼育も禁止されている。
ヤマカガシには二種類の毒がある。首の背中側には二列の毒腺が皮膚に埋もれている。カエルからの毒を溜めて防禦用に使うらしい。もう一つは、奥歯の毒腺が有名だ。この毒はマムシやハブより猛毒だという。性格はおとなしいが、怒らすと怖い相手なのだ。
帰りに同じ道を歩いていたら、二匹目の「ヤマカガシ」がいた。こちらも外傷が見当たらなかったが同じような大きさだった。首の後ろに黄色い帯があるのでやはり子どものようだ。こちらは一匹目より細いので弟なのかもしれない。往きに間違って踏んでいたかもしれないとドキッとする。こちらも死んでいるようなので、「兄」と同じように枝を拾ってきて崖側に落として処理する。
「カガシ」とは、古語で「蛇」のことなので、ヤマカガシとは、「山の蛇」ということになる。たしかにオラが住む中山間地にはマムシより多い。オラの外倉庫の床下がその住処ではないかと思うほどその近くでよく遭遇していたが、幸いなことに今年はまだ会っていない。
元気かなぁ~? って 覗きにきました
ところで このヤマカガシ
私が昔 調べてみたとこでは、
もともとは、無毒のヘビみたいで
だけど、好物のヒキガエルを食べると
カエルが持っていた毒が、蛇の体内に蓄積されて
毒蛇となるのだとか
なもんで、見かけた時には
『あなたは、カエルを食べましたか?』って
尋ねるのがよろしいのではないかと思いますです
さて、ヤマカガシにこんど出会ったら、「カエル食べたの?」と聞いてみますね。だもんで、回答如何ではさよならですね。模様が美しいのでつい長く見とれてしまいます。