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7年前くらいに、半額で購入した萩の苗10本のうち2本だけがいまも生き残っている。かなり密集してきているので、そのうちの1本をバタフライガーデンに移植することにした。午前中には終了するだろうと思っていたら、とても無理であるのがわかった。
1~2cmほどの太い根っ子が縦横無尽にその周りを走り、移植を阻止しようと邪魔するのだ。のんびりやるっきゃないと、剪定鋏で根っ子を1本1本伐っていく。しかし、中央部分は木の瘤状態でとても株分けもできない。倉庫から道具を動員してあれこれ試すがなかなか決定打が出ない。
萩は草ではなく樹なのだということを思い知る。鑿で少しづつ切り込みを入れるがノミ自体が曲がってしまいそのまま使っていたら折れてしまった。それではとハンドまさかりや鋸を持ってきて木の割り込みを行ったらだいぶ進んできた。まさかこうなるとは想定外だと、ブツブツ言いながらツルハシも振りながらやっと株分けの糸口が見えてきた。とっくにお昼を過ぎていた。
夕方になってやっと4つの株を確保し、残りはそのまま植えたままとする。夏ごろには花が咲き始めていたが今年はどうだろうか。古代から親しまれてきた日本原産の萩をなんとか復活したいものだ。なにしろ、万葉集でいちばん詠まれた花なんだから。
きょうはバタフライガーデンに移植はできなかったが、とりあえず水に浸けて明日には定植といきたい。マメ科なので荒地でもしっかり大地に根を張るので、この萩がそうであったように道路側で見事に花が満開となるという妄想だけはいまも健在だ。久しぶりに筋肉痛が心配だ。