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近所から肥料袋に入ったネギと生姜をそれぞれどーんといただく。いつも畑に張り付くように作業をしているおばちゃんからだ。孤高ともいえるような作業姿にいつも励まされてきた。そこまで徹しきれないオイラの甘さを撃つような所作は、その野菜のみずみずしさにも表れている。
昨年はネギの畝を三度もイノシシの狼藉にやられ壊滅状況だった。そんなようすにおばちゃんは胸を叩くように「これ、どうぞ!!」と渡してくれたのだった。それに応えようと、この周辺ではネギの先端を切ってから植え付ける方法なので、それにならって植え付けることにする。というのも、今まで先端を切らずに植え付けたもののあまり成功しなかったからだ。教科書通りにやったつもりだったが相変わらず自信が持てないでいる。
わらがないので根っこ近くにはススキを敷いていく。一昨年はうまくできたのだが、おばちゃんのような元気なネギができるといいのだが。和宮様はネギのファンでもあるのでプレッシャーがぐいとかかる。
ネギばかりではなく「大生姜」もどっしりいただく。昨年はいただいた生姜でショウガパウダーにしてお礼にしたが、植えた生姜の半分くらいが軟腐病にかかってしまった。まだまだおばちゃんの達人の領域にはほど遠い。