手つかずにいた6本の畝に肥料を入れ込み、耕運機に活躍してもらった。これをやっておけばトウモロコシ・カボチャ・キュウリなどの夏野菜を植え付けることができる。そこでせっせと肥料を運んでいたら向うからシカらしき動物が来るではないか。お互いにハッと立ち止まって見合ったのだった。なんと、わが畑にやってきたのはニホンカモシカだった。
そのうちに、ゆっくりとカモシカは山の方面に帰っていった。「しょうがねえなー」という顔を残してUターンするカモシカは、子どもというより青年の顔つきだった。今まで、カモシカに遭った場所は近くの国道とか山中だった。こんな近くで出会ったのは初めてだった。
夏のような照りつける日差しを受けて、水分補給をしようと家に戻ろうとしたところ、なんと裏山の「道草山」に動くものが。あのカモシカがわが小さな山に登ってまわりの若葉を食べているではないか。ほんとうは草刈りしなくてはいけないがとてもできないのが幸いしてか、カモシカの口の高さに丁度ほど良い雑草の高さ。
ここでもう一回お互いが見つめあう。あわてて和宮様を呼んで間に合った。そんな人間のあわてぶりを不思議そうに見守るカモシカだった。その顔つきは人生を達観している?いや世界を達観している表情だ。「もののけ姫」に出てくる「シシ神」の雰囲気を醸し出していたカモシカだった。わが家に降臨したシシ神ならぬ「カモシカ」の自然パルスにあやかり、あすからの農的生活に弾みをつけたいと思うのだった。
そのうちに、ゆっくりとカモシカは山の方面に帰っていった。「しょうがねえなー」という顔を残してUターンするカモシカは、子どもというより青年の顔つきだった。今まで、カモシカに遭った場所は近くの国道とか山中だった。こんな近くで出会ったのは初めてだった。
夏のような照りつける日差しを受けて、水分補給をしようと家に戻ろうとしたところ、なんと裏山の「道草山」に動くものが。あのカモシカがわが小さな山に登ってまわりの若葉を食べているではないか。ほんとうは草刈りしなくてはいけないがとてもできないのが幸いしてか、カモシカの口の高さに丁度ほど良い雑草の高さ。
ここでもう一回お互いが見つめあう。あわてて和宮様を呼んで間に合った。そんな人間のあわてぶりを不思議そうに見守るカモシカだった。その顔つきは人生を達観している?いや世界を達観している表情だ。「もののけ姫」に出てくる「シシ神」の雰囲気を醸し出していたカモシカだった。わが家に降臨したシシ神ならぬ「カモシカ」の自然パルスにあやかり、あすからの農的生活に弾みをつけたいと思うのだった。